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公開番号2025056951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166505
出願日2023-09-27
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物、および、その成形品
出願人住化ポリカーボネート株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】バイオマスである植物由来充填剤を含有するにもかかわらず、ポリカーボネートが分解されにくく、ポリカーボネート従来の特徴である衝撃強度と耐熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品を提供する。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(B)2~100質量部、植物由来充填剤(C)0.2~80質量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(B)2~100質量部、植物由来充填剤(C)0.2~80質量部を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、リサイクルされたポリカーボネート樹脂を含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
前記植物由来充填剤(B)が、木、麦、茶、竹、米から選択される少なくとも1つの植物からなる、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、エラストマー(D)1~15質量部を含有する、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
前記エラストマー(D)が、ブロック共重合体(D1)またはコア/シェル型グラフト共重合体(D2)である、請求項4に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
前記ブロック共重合体(D1)が、無水マレイン酸変性スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブロック共重合体またはアクリル系ブロック共重合体である、請求項5に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
前記コア/シェル型グラフト共重合体(D2)が、メタクリル酸メチル-ブタジエングラフト共重合体である、請求項5に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
酸化防止剤、着色剤、離型剤、軟化剤、展着剤、帯電防止剤及び衝撃性改良剤からなる群から選択される1種以上の添加剤を含有する、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のポリカーボネート系樹脂組成物を含む成形品。
【請求項10】
インテリア用品、スマートフォンカバー、車両内装部品またはインサート成形品である請求項9に記載の成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物、および、その成形品または成形フィルムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂とアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体のアロイ樹脂(以下、PC/ABSともいう)は優れた機械的強度、耐熱性、熱安定性等に優れた熱可塑性樹脂であることから、電気電子分野や自動車分野等広く工業的に利用されている。
【0003】
近年、資源循環や環境・廃棄物削減に対する意識の高まりから、生物由来の素材に注目が集まっている。特許文献1~3には、植物由来充填剤を配合した樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-119048号公報
特開2001-081338号公報
特表2003-528963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、植物由来充填剤は耐熱性が低く、高温での加工により焼けたり分解したりし易いことから、これまで主に加工温度の低いポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィンがマトリクス樹脂として使用され、ポリカーボネート樹脂のようなエンジニアリングプラスチックではほとんど複合化されていない。ポリオレフィンをマトリクス樹脂とした複合材料は衝撃強度や耐熱性に劣るため、電気電子分野や自動車分野等への適用は困難であった。
【0006】
本発明は、PC/ABSにバイオマスである植物由来充填剤を含有するにもかかわらず、樹脂組成物が分解されにくく、PC/ABS本来の特徴である衝撃強度と耐熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、PC/ABSに植物由来充填剤を特定量配合することにより、植物由来充填剤を含有しても分解されにくくポリカーボネート従来の特徴である衝撃強度と耐熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明(1)は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(B)2~100質量部、植物由来充填剤(C)0.2~80質量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
【0009】
本発明(2)は、ポリカーボネート樹脂(A)が、リサイクルされたポリカーボネート樹脂を含む本発明(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物である。
【0010】
本発明(3)は、植物由来充填剤(B)が、木、麦、茶、竹、米から選択される少なくとも1つの植物からなる本発明(1)または(2)に記載のポリカーボネート樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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