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公開番号
2025054843
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164014
出願日
2023-09-26
発明の名称
静電荷像現像用トナーの製造方法
出願人
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
G03G
9/08 20060101AFI20250331BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】粗大粒子の発生が少ない静電荷像現像用トナーの製造方法を提供すること。
【解決手段】分散液中の結着樹脂粒子を含む粒子を凝集させ凝集粒子を形成する工程と、前記凝集粒子を加熱昇温して融着させる工程とを含み、前記融着させる工程において、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後、前記凝集粒子を含む分散液を撹拌しつつ、前記分散液の撹拌における撹拌回転数を段階的に又は連続的に下げることを含む静電荷像現像用トナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
分散液中の結着樹脂粒子を含む粒子を凝集させ凝集粒子を形成する工程と、
前記凝集粒子を加熱昇温して融着させる工程とを含み、
前記融着させる工程において、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後、前記凝集粒子を含む分散液を撹拌しつつ、前記分散液の撹拌における撹拌回転数を段階的に又は連続的に下げることを含む
静電荷像現像用トナーの製造方法。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記融着させる工程において、前記分散液の撹拌における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
以上5.0rpm/m
3
以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項3】
前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、28%以上である請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項4】
前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、48%以上である請求項3に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項5】
前記融着させる工程において、前記撹拌回転数を下げた後における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
以上2.5rpm/m
3
以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項6】
前記融着させる工程において、前記分散液の温度が、前記結着樹脂のガラス転移温度以上(前記結着樹脂のガラス転移温度+40℃)以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項7】
前記融着させる工程において、前記分散液のpHが、6以上10以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項8】
前記融着させる工程において、前記分散液に酸性水溶液を段階的に又は連続的に添加する請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項9】
前記融着させる工程における前記酸性水溶液の添加を、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後に行う請求項8に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項10】
前記融着させる工程における前記分散液のpHの変化速度が、1.5/min以下である請求項8に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真法等、画像情報を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されている。電子写真法においては、帯電及び静電荷像形成により、像保持体の表面に画像情報として静電荷像を形成する。そして、トナーを含む現像剤により、像保持体の表面にトナー画像を形成し、このトナー画像を記録媒体に転写した後、トナー画像を記録媒体に定着する。これら工程を経て、画像情報を画像として可視化する。
【0003】
例えば、特許文献1には、攪拌槽と機械的剪断力を付与する分散機との間を結着樹脂粒子を含む分散液を循環させながら、前記結着樹脂粒子を含む分散液に凝集剤を添加し、前記結着樹脂粒子を含む分散液に前記凝集剤を混合する凝集剤混合工程と、前記凝集剤混合工程を経た分散液の粘度を下げた後、前記分散液を加熱し凝集粒子を形成する凝集工程と、前記凝集粒子を含む分散液を加熱し前記凝集粒子を融合合一してトナー粒子を形成する合一工程と、を有する静電荷像現像用トナーの製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、水系媒体中でトナー用原料を撹拌手段を用いて分散させる造粒工程を含むトナー粒子の製造方法において、前記撹拌手段は少なくとも回転軸と撹拌翼を具備した撹拌装置を用い、前記回転軸と垂直に交わる平面上で前記回転軸を中心として隣接する前記撹拌翼のなす角度α(°)がそれぞれ、
100≦α≦140
である撹拌翼を用い、かつ前記撹拌翼直径d(m)と前記造粒工程を行う造粒容器内径D(m)が
0.05≦d/D≦0.35、更には、
前記撹拌翼の周速をA(m/s)とした時に
20≦A≦40
の関係を有することを特徴とするトナー粒子の製造方法が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、剪断速度10s
-1
のときの粘度が1Pa.s以上であり、下記式
チキソトロピー指数=(剪断速度1s
-1
における粘度)/(剪断速度10s
-1
における粘度)
で定義されるチキソトロピー指数が7以上である凝集液を撹拌する乳化凝集法のトナーの製造方法において、複数軸の撹拌翼で撹拌し、剪断速度が10s
-1
以下の部分が50体積%以下で、400s
-1
以上の剪断速度の部分が1体積%以下で撹拌翼を回転させる凝集工程を含むことを特徴とするトナーの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-145174号公報
特開2008-268313号公報
特開2019-8042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、分散液中の結着樹脂粒子を含む粒子を凝集させ凝集粒子を形成する工程と、前記凝集粒子を加熱昇温して融着させる工程とを含み、前記融着させる工程において、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後、前記凝集粒子を含む分散液を撹拌しつつ、前記分散液の撹拌における撹拌回転数が変化しない場合に比べ、粗大粒子の発生が少ない静電荷像現像用トナーの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段は、以下の態様を含む。
<1> 分散液中の結着樹脂粒子を含む粒子を凝集させ凝集粒子を形成する工程と、前記凝集粒子を加熱昇温して融着させる工程とを含み、前記融着させる工程において、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後、前記凝集粒子を含む分散液を撹拌しつつ、前記分散液の撹拌における撹拌回転数を段階的に又は連続的に下げることを含む静電荷像現像用トナーの製造方法。
<2> 前記融着させる工程において、前記分散液の撹拌における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
以上5.0rpm/m
3
以下である<1>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<3> 前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、28%以上である<1>又は<2>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<4> 前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、48%以上である<3>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<5> 前記融着させる工程において、前記撹拌回転数を下げた後における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
以上2.5rpm/m
3
以下である<1>乃至<4>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<6> 前記融着させる工程において、前記分散液の温度が、前記結着樹脂のガラス転移温度以上(前記結着樹脂のガラス転移温度+40℃)以下である<1>乃至<5>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<7> 前記融着させる工程において、前記分散液のpHが、6以上10以下である<1>乃至<6>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<8> 前記融着させる工程において、前記分散液に酸性水溶液を段階的に又は連続的に添加する<1>乃至<7>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<9> 前記融着させる工程における前記酸性水溶液の添加を、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後に行う<8>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<10> 前記融着させる工程における前記分散液のpHの変化速度が、1.5/min以下である<8>又は<9>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<11> 得られるトナー粒子中の結着樹脂に含まれる結晶性ポリエステル樹脂の割合が、15質量%以上50質量%以下である<1>乃至<10>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
<12> 得られるトナー粒子中の結着樹脂に含まれる結晶性ポリエステル樹脂の割合が、20質量%以上40質量%以下である<11>に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
<1>に係る発明によれば、分散液中の結着樹脂粒子を含む粒子を凝集させ凝集粒子を形成する工程と、前記凝集粒子を加熱昇温して融着させる工程とを含み、前記融着させる工程において、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温した後、前記凝集粒子を含む分散液を撹拌しつつ、前記分散液の撹拌における撹拌回転数が変化しない場合に比べ、粗大粒子の発生が少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<2>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記分散液の撹拌における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
未満又は5.0rpm/m
3
超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<3>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、28%未満である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<4>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記撹拌回転数の低下割合が、48%未満である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<5>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記撹拌回転数を下げた後における単位体積あたりの撹拌回転数が、0.3rpm/m
3
未満又は2.5rpm/m
3
超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<6>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記分散液の温度が、前記結着樹脂のガラス転移温度未満又は(前記結着樹脂のガラス転移温度+40℃)超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<7>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、前記分散液のpHが、6未満又は10超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<8>に係る発明によれば、前記融着させる工程において、酸性水溶液を一度に添加する場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<9>に係る発明によれば、前記融着させる工程における前記酸性水溶液の添加を、前記結着樹脂粒子における結着樹脂のガラス転移温度以上に昇温する前に行う場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<10>に係る発明によれば、前記融着させる工程における前記分散液のpHの変化速度が、1.5/min超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<11>に係る発明によれば、得られるトナー粒子中の結着樹脂に含まれる結晶性ポリエステル樹脂の割合が、15質量%未満又は50質量%超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
<12>に係る発明によれば、得られるトナー粒子中の結着樹脂に含まれる結晶性ポリエステル樹脂の割合が、20質量%未満又は40質量%超である場合に比べ、粗大粒子の発生がより少ない静電荷像現像用トナーの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に用いられるプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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