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公開番号
2025052706
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161556
出願日
2023-09-25
発明の名称
生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートおよび生分解性ポリエステル系樹脂発泡成形体
出願人
積水化成品工業株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
C08J
9/04 20060101AFI20250328BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた耐衝撃性を発現し得る生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを提供する。また、そのような生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを成形してなる生分解性ポリエステル系樹脂発泡成形体を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)を含む樹脂組成物(C)を発泡させてなる生分解性ポリエステル樹脂発泡シートであって、該生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と該生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=75:25~97:3である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)を含む樹脂組成物(C)を発泡させてなる生分解性ポリエステル樹脂発泡シートであって、
該生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と該生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=75:25~97:3である、
生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
ASTM D-3763-15に準拠して測定する最大点エネルギーが0.30J以上である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項3】
JIS K7171:2016に準拠して測定する柔軟性が2.0N/mm~9.0N/mmである、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項4】
表面硬度が94以下である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項5】
厚みが0.5mm~7mmである、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項6】
連続気泡率が50%以下である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項7】
発泡倍率が4倍~20倍である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項8】
前記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)の190℃における溶融張力が20cN以上である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項9】
前記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)のMFRが5.0g/10min以下である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
【請求項10】
前記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)がポリ乳酸樹脂(P)である、請求項1に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートおよび生分解性ポリエステル系樹脂発泡成形体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂発泡シートや樹脂発泡成形体は、軽量で緩衝性に優れており、多様な形状に成形加工することが容易であるため、包装材などをはじめとして各種成形品の原材料として利用されている。
【0003】
近年、樹脂発泡シートや樹脂発泡成形体は、大量に使用された後に大量に廃棄されている。このため、環境に大きな負荷を与え、地球温暖化問題、資源枯渇問題、廃棄物処理問題など、様々な社会問題の要因となっている。そこで、生分解性を示し、環境負荷が小さく、比較的安価に製造できる、ポリ乳酸樹脂などの生分解性ポリエステル系樹脂を用いた発泡シートや発泡成形体が提案されている。
【0004】
ところが、ポリ乳酸樹脂などの生分解性ポリエステル系樹脂を用いた発泡シートや発泡成形体は、硬くて脆く、耐衝撃性に劣るという問題がある。このため、各種産業分野から、十分な耐衝撃性を有する生分解性ポリエステル系樹脂を用いた発泡シートや発泡成形体が求められている。
【0005】
非発泡の生分解性ポリエステル系樹脂成形体に対しては、耐衝撃性を向上させる技術が報告されている(特許文献1)。しかし、非発泡樹脂と発泡樹脂とはその特性が全く異なるため、このような技術を、生分解性ポリエステル系樹脂を用いた発泡シートや発泡成形体に対して適用しても、十分な耐衝撃性を発現できない。
【0006】
他方、ポリ乳酸系樹脂発泡シートの耐衝撃性を向上させる技術として、ポリ乳酸系樹脂と、該ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して耐衝撃改良剤としてコアシェル型のブタジエン系エラストマーを8質量部以上28質量部以下含むポリ乳酸系樹脂組成物から得られるポリ乳酸系樹脂発泡シートが報告されている(特許文献2)。しかし、耐衝撃性の向上にはまだまだ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-269588号公報
特開2022-57271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、優れた耐衝撃性を発現し得る生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを提供することにある。また、そのような生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを成形してなる生分解性ポリエステル系樹脂発泡成形体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明の実施形態による生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)を含む樹脂組成物(C)を発泡させてなる生分解性ポリエステル樹脂発泡シートであって、該生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)と該生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=75:25~97:3である。
[2]上記[1]に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、ASTM D-3763-15に準拠して測定する最大点エネルギーが0.30J以上であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、JIS K7171:2016に準拠して測定する柔軟性が2.0N/mm~9.0N/mmであってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、表面硬度が94以下であってもよい。
[5]上記[1]から[4]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、厚みが0.5mm~7mmであってもよい。
[6]上記[1]から[5]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、連続気泡率が50%以下であってもよい。
[7]上記[1]から[6]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、発泡倍率が4倍~20倍であってもよい。
[8]上記[1]から[7]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、上記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)の190℃における溶融張力が20cN以上であってもよい。
[9]上記[1]から[8]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、上記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)のMFRが5.0g/10min以下であってもよい。
[10]上記[1]から[9]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、上記生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(A)がポリ乳酸樹脂(P)であってもよい。
[11]上記[10]に記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、上記ポリ乳酸樹脂(P)が、改質ポリ乳酸樹脂であってもよい。
[12]上記[1]から[11]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートは、上記生分解性脂肪族-芳香族コポリエステル樹脂(B)がポリブチレンアジペートテレフタレートであってもよい。
[13]上記[1]から[12]までのいずれかに記載の生分解性ポリエステル樹脂発泡シートを成形して得られる、生分解性ポリエステル樹脂発泡成形体。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、優れた耐衝撃性を発現し得る生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを提供することができる。また、そのような生分解性ポリエステル系樹脂発泡シートを成形してなる生分解性ポリエステル系樹脂発泡成形体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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