TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025050348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159079
出願日2023-09-22
発明の名称バイオガス直接脱硫装置
出願人鹿児島県,サザングリーン協同組合
代理人個人
主分類C02F 11/04 20060101AFI20250327BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】メタン発酵槽の上部壁面への析出物の付着を軽減すると共に、メタン菌への影響を抑制しつつ効率よく硫酸還元菌の活性を抑制するだけでなく、液中に溶け込んだ酸素と硫化水素との化学反応によりバイオガス中の硫化水素濃度の低減を図るバイオガス直接脱硫装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るバイオガス直接脱硫装置1は、バイオマス資源が充填される前処理装置Fからバイオマス資源を導入する資源導入部4と、空気aを導入する空気導入部6と、消化液dを導出する消化液導出部12と、バイオガスbを導出するガス導出部15と、を備えた発酵槽2(メタン発酵槽)からなり、発酵槽2は、発酵液cが充填されないヘッドスペースhを上部に有し、空気導入部6は、発酵槽2内の発酵液cの液面wを超えない液面近傍の液中に空気aが導入されるよう構成したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマス資源が充填される前処理装置から前記バイオマス資源を導入する資源導入部と、空気を導入する空気導入部と、消化液を導出する消化液導出部と、バイオガスを導出するガス導出部と、を備えた発酵槽からなり、
前記発酵槽は、発酵液が充填されないヘッドスペースを上部に有し、
前記空気導入部は、前記発酵槽内の前記発酵液の液面を超えない前記液面近傍の液中に空気が導入されるよう構成したことを特徴とするバイオガス直接脱硫装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記発酵槽から導出された前記バイオガスの一部を前記発酵槽に循環させる循環部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバイオガス直接脱硫装置。
【請求項3】
前記液中の前記空気導入部は管状の導入管を有し、前記導入管は略水平又は/及び略垂直に空気排出口を配設したことを特徴とする請求項2に記載のバイオガス直接脱硫装置。
【請求項4】
前記導入管は、周側面に前記空気排出口を形成したことを特徴とする請求項3に記載のバイオガス直接脱硫装置。
【請求項5】
前記導入管は、略円環状に形成すると共に前記発酵槽の内部において軸線方向を鉛直に配設したことを特徴とする請求項4に記載のバイオガス直接脱硫装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、メタン発酵処理で発生するバイオガスに含まれる硫化水素を効率的に除去するバイオガス直接脱硫装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機性廃棄物(廃棄物系バイオマスとも呼ばれる)は、主としてメタン発酵により処理されてメタンを主成分とするバイオガスが発生し、バイオガスはメタン発酵する廃棄物系バイオマスの種類やメタン発酵の方法によって濃度は異なるものの、主成分としてメタンを55%~85%、二酸化炭素を15%~45%、硫化水素を400ppm~6000ppm含んでいる。
【0003】
発生したバイオガスは、ボイラーやガスエンジンの燃料として利用でき、また燃料利用によってメタンが二酸化炭素になると地球温暖化係数(GWP)は1/25に下がるとなっている。
【0004】
バイオガス中に含まれる硫化水素は金属腐食性が高く有毒であるので、その除去(脱硫)が必要であり、そのための脱硫装置には、乾式、湿式、及び生物脱硫方式がある。
【0005】
一般的に乾式脱硫には、硫化水素と選択的に反応する酸化鉄系の脱硫剤が用いられ、脱硫剤は気体との接触面が大きくなるように成形されており、これを充填した反応塔にバイオガスを通気することにより脱硫されるが、脱硫剤の定期的交換や破過した脱硫剤の再生処理に費用がかかる。
【0006】
また、湿式脱硫は、気液接触塔の下部にバイオガスを導きNaOH液と向流接触させ、硫化水素をNaOH液にNa

Sとして吸収させるものであるため、NaOH溶液の交換や補給が必要となる。
【0007】
更に、生物脱硫は、硫黄酸化細菌に水と硫化水素および酸素を供給することで、硫化水素を主として硫酸イオンに変えることにより脱硫するものであり、従来技術では、空気吹込みで活性化された硫黄酸化細菌で硫化水素を生物酸化させる方法で、硫酸イオンとして回収することができるが、一般的に低濃度までの除去が難しいため、バイオガスの利用方法によっては後段に乾式脱硫装置の設置が必要となる。
【0008】
また、生物脱硫で必要とされる空気の量はバイオガス量の5~10%と大きく、バイオガスの見かけ熱量の低下やボイラーでの失火が問題となる場合があり、更に、生物脱硫法において固定床方式を採用する場合、関与菌群を固定するための充填材等を必要とする。
【0009】
このように、現状では様々な脱硫方式が採用されている中で地球温暖化ガス対策先進国であるドイツの事例を挙げると、メタン発酵の消化汚泥液に硫黄酸化細菌が生息し、この菌は硫化水素を硫黄あるいは硫化物に変換することが1982年に発見され、先行技術実施事例として2000年頃の事例では、メタン発酵装置で生成されたバイオガスによる直接ガスエンジン発電が行われている。
【0010】
そのバイオガス中の硫化水素低減技術としてメタン発酵槽の上部にバイオガス量の3~5%量の空気を供給する脱硫方法により硫化水素濃度を200~100ppmまで低減していた。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

鹿児島県
バイオガス直接脱硫装置
7か月前
鹿児島県
緑茶飲料成型物の製造方法
11か月前
鹿児島県
硬化体、硬化体の製造方法、建築資材
11か月前
鹿児島県
硬化助剤、硬化剤、硬化体及びその製造方法
8か月前
サザングリーン協同組合
バイオガス脱硫装置
7か月前
ヤマサ醤油株式会社
ミキおよびミキの製造法
9か月前
ヤマサ醤油株式会社
粘度が低いミキおよびその製造法
9か月前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
サツマイモ基腐病低減に関与する糸状菌
8か月前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
サツマイモ基腐病菌の胞子発芽誘導剤及び誘導方法
9か月前
株式会社えがお
アンジオテンシン変換酵素阻害剤
11か月前
個人
漂流軽石等除去装置
3か月前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
イチゴの成熟予測方法及び成熟予測プログラム
1か月前
株式会社中津山熱処理
電磁波シールド用粉末、それを含む組成物、及びその製造方法
2か月前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
サツマイモ基腐病菌を高感度で検出定量するためのプライマーセット及び方法
3か月前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
根菜類の引抜力測定補助具及び根菜類の引抜力測定方法
3か月前
株式会社げんき
液体活性化装置
23日前
株式会社ウィズアクア
水質浄化装置
1か月前
三浦工業株式会社
汚泥乾燥加熱釜
1か月前
株式会社ライトアース
水循環式水質浄化システム
1か月前
三浦工業株式会社
精製水供給システム
1か月前
栗田工業株式会社
電気イオン濃縮装置
1か月前
名古屋メッキ工業株式会社
溶存金属析出装置
1か月前
スタンレー電気株式会社
流体除菌装置
28日前
栗田工業株式会社
逆浸透膜装置の運転方法
23日前
オルガノ株式会社
UV照射装置
22日前
栗田工業株式会社
超純水製造装置の制御方法
1か月前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置の運転方法
1か月前
WOTA株式会社
液性判定システム及び液性判定方法
1か月前
有限会社フリーウェー
浄水装置
22日前
株式会社神鋼環境ソリューション
貯留槽
1か月前
ジヤトコ株式会社
排水回収システム
7日前
個人
海水の塩分除去装置と淡水製造方法
8日前
株式会社ヘルスカンパニー
浴用剤の使用方法
1か月前
竹鶴油業株式会社
残渣処理プラント及び成形物の製造方法
22日前
有限会社エコルネサンス・エンテック
環境負荷の低減化を図る方法
1か月前
株式会社医道メディカル
水素及び水素溶解エクソソーム液発生装置
21日前
続きを見る