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公開番号2025049769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158161
出願日2023-09-22
発明の名称化粧材、化粧材の製造方法
出願人フクビ化学工業株式会社,積水ハウス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/00 20060101AFI20250327BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】クロス廃材を含み、無機質感の意匠性を有する化粧材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】塩ビ壁紙からなるクロス廃材と、ポリ塩化ビニル樹脂と、を含む化粧材1であって、化粧材1の表面1aにおいて、算術平均粗さ(Sa)が15μm以上60μm以下、最大高さ(Sz)が150μm以上600μm以下である、化粧材1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塩ビ壁紙からなるクロス廃材と、ポリ塩化ビニル樹脂と、を含む化粧材であって、
前記化粧材の表面において、算術平均粗さ(Sa)が15μm以上60μm以下、最大高さ(Sz)が150μm以上600μm以下である、化粧材。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記化粧材の表面において、光沢度が10以下である、請求項1に記載の化粧材。
【請求項3】
前記クロス廃材と前記ポリ塩化ビニル樹脂の配合比が、20質量部:80質量部~50質量部:50質量部である、請求項1に記載の化粧材。
【請求項4】
曲げ強さが、30MPa以上90MPa以下である、請求項1に記載の化粧材。
【請求項5】
シャルピー衝撃値が、1.5kJ/m

以上4.5kJ/m

以下である、請求項1に記載の化粧材。
【請求項6】
前記化粧材は、短手方向または長手方向に沿って対向する2つの接合端部を有し、前記接合端部の一方が雄さねを有し、前記接合端部の他方が雌さねを有する、請求項1に記載の化粧材。
【請求項7】
前記化粧材は、押出成形材または射出成形材である、請求項1に記載の化粧材。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧材の製造方法であって、
破砕した前記クロス廃材と、粒子状の第1樹脂材とを混合して再生原料を形成する再生原料形成工程と、
前記再生原料に第2樹脂材を混合して再生成形材料を形成する再生成形材料形成工程と、
前記再生成形材料を押出成形によって成形して、前駆体化粧材を成形する成形工程と、
前記前駆体化粧材を冷却する冷却サイジング工程と、を含み、
前記成形工程の完了から前記冷却サイジング工程の開始までの時間が3秒以上である、化粧材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧材、および化粧材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の内装材として広く用いられている壁紙は、樹脂材料と、紙(セルロース)と、炭酸カルシウム粉末とを含むものから構成されている。このうち、樹脂材料として塩化ビニル樹脂を用いた壁紙(以下、塩ビ壁紙と称する場合がある)は、紙層と、塩化ビニル層とが固着したシート材であり、変色防止のために炭酸カルシウム粉末を含んでいる。
【0003】
こうした塩ビ壁紙のうち、家屋の改装や解体等で排出されるクロス廃材や、塩ビ壁紙の製造、加工時に発生するクロス端材は、紙層と塩化ビニル層との分離が困難であるために、従来から纏めて埋め立て処分や焼却処分などが行われてきた。しかしながら、環境保全の観点から、回収した塩ビ壁紙をリサイクル原料として用いることが考えられている。
【0004】
クロス廃材を分離せずにリサイクル材として用いて製造された製品としては、例えば、タイルカーペットやフローリング等のパッキング材が挙げられる。このパッキング材は、表面性が悪く、表装材としては使用できないため、可視面には用いられない裏打ち材等として採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5936835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、クロス廃材を含み、無機質感の意匠性を有する化粧材およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]塩ビ壁紙からなるクロス廃材と、ポリ塩化ビニル樹脂と、を含む化粧材であって、
前記化粧材の表面において、算術平均粗さ(Sa)が15μm以上60μm以下、最大高さ(Sz)が150μm以上600μm以下である、化粧材。
[2]前記化粧材の表面において、光沢度が10以下である、[1]に記載の化粧材。
[3]前記クロス廃材と前記ポリ塩化ビニル樹脂の配合比が、20質量部:80質量部~50質量部:50質量部である、[1]または[2]に記載の化粧材。
[4]曲げ強さが、30MPa以上90MPa以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の化粧材。
[5]シャルピー衝撃値が、1.5kJ/m

以上4.5kJ/m

以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の化粧材。
[6]前記化粧材は、短手方向または長手方向に沿って対向する2つの接合端部を有し、前記接合端部の一方が雄さねを有し、前記接合端部の他方が雌さねを有する、[1]~[5]のいずれかに記載の化粧材。
[7]前記化粧材は、押出成形材または射出成形材である、[1]~[6]のいずれかに記載の化粧材。
[8][1]~[6]のいずれかに記載の化粧材の製造方法であって、
破砕した前記クロス廃材と、粒子状の第1樹脂材とを混合して再生原料を形成する再生原料形成工程と、
前記再生原料に第2樹脂材を混合して再生成形材料を形成する再生成形材料形成工程と、
前記再生成形材料を押出成形によって成形して、前駆体化粧材を成形する成形工程と、
前記前駆体化粧材を冷却する冷却サイジング工程と、を含み、
前記成形工程の完了から前記冷却サイジング工程の開始までの時間が3秒以上である、化粧材の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クロス廃材を含み、無機質感の意匠性を有する化粧材およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る化粧材を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る化粧材の厚さ方向に沿う断面図である。
本発明の一実施形態に係る化粧材のつなぎ合わせの構造を示し、化粧材の厚さ方向に沿う断面図である。
本発明の一実施形態に係る化粧材の製造方法を段階的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る化粧材、および化粧材の製造方法について説明する。
なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を特定の範囲に限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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