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公開番号2025048679
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023175586
出願日2023-09-21
発明の名称X線源装置
出願人株式会社エム・ディ・インスツルメンツ
代理人
主分類H01J 35/18 20060101AFI20250326BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】軽量化した医療用X線源装置を提供する。
【解決手段】医療用X線源装置をX線管容器内に、X線束を減弱するためにX線管2外周囲に配置される管球減弱管6と管球減弱管6とX線透過窓の間に設けられ、管球減弱管6の開口部と合同や相似形状な筒状で、円筒部7aを通過する一次X線束の照射領域を制限し、円筒部7aから照射領域を制限した一次X線束を取り出すことができる照射口フランジ7が配置され、X線管容器外にX線透過窓から放射される一次X線束の照射領域を制限し、予め定められた照射野でX線束を取り出す遮蔽コーンと有し、且つX線管容器と照射口フランジ7とX線透過窓がそれぞれ間でシールされ、絶縁媒体がX線管容器内に密封され、且つ、X線管2の表面とX線透過窓間に満たされた絶縁媒体を一次X線束が透過して軟X線が吸収される構成とすることで、照射野以外の一次X線を遮蔽し、装置周囲の遮蔽鉛を減らす。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
X線管容器とX線絞り部品間とがシールされ、X線絞り部品とX線透過窓とがシールされて、絶縁媒体がX線管容器内に密封され、
且つ、X線管容器内に配置されたX線管の表面とX線透過窓間に満たされた絶縁媒体を一次X線束が透過することで軟X線が吸収される医療用X線源装置であって、
絶縁媒体に満たされたX線管容器内に配置され、且つ、X線管から照射される一次X線束及び高次X線束を減弱するためにX線管外周囲に配置され、X線管容器の金属材料の第一の密度より大きい第二の密度を有する金属からなる管球周囲減弱体と
X線透過窓から放射される一次X線束の照射領域を制限して、予め定められた照射野でX線束を取り出す照射野限定器と
を有し、
上記X線絞り部品は、絶縁媒体に満たされたX線管容器内に配置され、且つ、管球周囲減弱体とX線透過窓の間に設けられ、管球周囲減弱体の開口部と合同または相似形状な筒状であり、管球周囲減弱体の開口部を通過する一次X線束の照射領域を制限し、上記X線絞り部品の開口部から照射領域を制限した一次X線束を取り出すことができ、第一の密度より大きい第三の密度を有する金属からなることを特徴とする医療用X線源装置
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
X線管容器とX線絞り部品間とがシールされ、X線絞り部品とX線透過窓とがシールされて、絶縁媒体がX線管容器内に密封され、
且つ、X線管容器内に配置されたX線管の表面とX線透過窓間に満たされた絶縁媒体を一次X線束が透過することで軟X線が吸収される医療用X線源装置であって、
絶縁媒体に満たされたX線管容器内に配置され、且つ、X線管から照射される一次X線束及び高次X線束を減弱するためにX線管外周囲に配置され、X線管容器の金属材料の第一の密度より大きい第二の密度を有する金属からなる管球周囲減弱体と
X線透過窓から放射される一次X線束の照射領域を制限して、予め定められた照射野でX線束を取り出す照射野限定器と
を有し、
上記X線絞り部品は、絶縁媒体に満たされたX線管容器内に配置され、且つ、管球周囲減弱体とX線透過窓の間に設けられ、管球周囲減弱体の開口部と合同または相似形状な筒状であり、管球周囲減弱体を透過する一次X線束の照射領域を制限し、上記X線絞り部品の開口部から照射領域を制限した一次X線束を取り出すことができ、第一の密度より大きい第三の密度を有する金属からなることを特徴とする医療用X線源装置
【請求項3】
請求項1または2において、第二の密度と第三の密度はほぼ等しいことを特徴とする医療用X線源装置
【請求項4】
請求項1または2において、X線管の外周囲と管球周囲減弱体の間に設けられ、管球周囲減弱体の開口部より小さい相似形の開口部を持つ絶縁物体を有する医療用X線源装置
【請求項5】
請求項4において、絶縁物体は円筒状の形状を有し、絶縁物体の外周面に管球周囲減弱体が設けられている医療用X線源装置
【請求項6】
請求項1または2において、X線絞り部品は、円筒状の形状を有する円筒部と円筒部のX線透過窓側の一端に設けられた円盤状のフランジ部とを有する医療用X線源装置
【請求項7】
請求項6において、フランジ部は、絶縁媒体を密封するためのOリング溝を有する医療用X線源装置
【請求項8】
請求項6において、X線絞り部品の円筒部X線管側の一端が平面形状を持つ医療用X線源装置
【請求項9】
請求項1または2において、X線管は、陽極のターゲットを覆い、且つ、陰極から放出される電子を通す開口とターゲットから照射される一次X線束を制限する開口を持つフードを有する医療用X線源装置

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線源装置の構造に係り、特にX線源装置のX線束の漏洩を防護する鉛の使用量を低減し、X線源装置を軽量化、小形化する技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、X線管及びこれを内蔵するX線管装置や照射野限定器を含むX線源装置は医療用のX線診断装置や産業用のX線検査装置などに使用されている。これらのX線管では、真空外囲器内に、電子線を発生する陰極と、陰極から発生した電子線が衝突してX線束を発生するターゲットを備えた陽極とが対向して配設されている。陰極は、熱電子を発生するフィラメントと、この熱電子を陽極に向かう電子線に集束する集束電極と、集束電極を支持する集束電極支持体と、これらを絶縁支持し、高電圧の陰極電位やフィラメント加熱電圧を給電するためのリード線を備えたステムなどから構成される。陽極は、陰極からの電子線が衝突してX線束を発生するターゲットと、ターゲットを支持し、そこで発生した熱を放散させるターゲット支持体などからも構成される。また、真空外囲器は通常絶縁物から成り、陰極や陽極を絶縁支持する。X線束は外囲器のX線放射窓を通して外部に放射される。尚、焦点から放射されるX線束は、ターゲットの法線方向に最も強く、ターゲットに沿った方向で強度ゼロになるような半球の範囲に照射される。
【0003】
また、上記のX線管を内蔵するX線源装置は、X線管と、これを収納するX線管容器と、X線管容器に充填され、X線管などの絶縁をする絶縁油と、X線管に高電圧を供給するためのケーブルレセプタクルと、絶縁油の膨張、収縮を緩衝するベローズなどから構成される。X線管容器にはX線束を外部に取り出すためのX線放射口やケーブルレセプタクルを取り付けるためのケーブルレセプタクル取り付け部などを備えており、X線管容器の内壁面または外側にはX線放射口以外の部分からのX線漏洩を防護するために鉛板などが貼られている。ケーブルレセプタクルは、外部の高電圧発生装置から供給される高電圧をX線管容器内に導入するため高電圧接続部品である。ケーブルレセプタクルの代わりに高電圧発生装置をX線源装置内に収納する場合もある
【0004】
一般に、診断放射線医学におけるX線源装置は、X線画像用途では、フィルタによって、主にX線スペクトルの低エネルギー領域内においてX線束が減弱されるため、線量およびノイズが低減され、これによってX線画像の品質が向上する。上記フィルタの材料および厚さは、検査対象のX線減弱特性によって決められる。診断放射線医学では、異なるX線管からのX線出力を比較する基準として、3ミリメートルのアルミニウムを用いた標準的な濾過によって、従来の最低限の濾過を行う場合が多い。
【0005】
二次X線束は、例えば、被検体に入射した一次X線束が被検体内で光電効果やコンプトン散乱を起こすことで生じる。
【0006】
一般に二次X線束は、一次X線束に比して量も少なく、軟く、かつ一般に入射角度が大きい。そのため、銅系及び鉄系金属で有効にX線減弱を行える場合もある。
【0007】
公知例として、鉛を内張りした円筒状のコーンを設けることでX線束の照射領域を制限し、金属製のX線管容器の内にX線遮蔽筒・減弱筒を設けたX線源装置は特許文献1に開示されている。しかし、管球を囲む遮蔽筒・減弱筒とX線絞り部品で一次X線束を遮蔽する構造についての記述はない。
【0008】
公知例として、X線管の周辺で金属により一次X線束を遮蔽する構造を設けたX線源装置は特許文献2に開示されている。しかし、管球を囲む遮蔽筒・減弱筒とX線絞り部品で一次X線束を遮蔽する構造についての記述はない。
【0009】
公知例として、フィルタによって、X線スペクトルの低エネルギー領域内においてX線束が減弱させる構造を設けたX線源装置は特許文献3に開示されている。しかし、フィルタを絶縁媒体で構成し軟X線を減弱する構造や、管球を囲む遮蔽筒・減弱筒とX線絞り部品で一次X線束を遮蔽する構造についての記述及び示唆はない。
【0010】
公知例として、X線防護具が設置されたX線診断装置は特許文献4に開示されている。しかし、管球を囲む遮蔽筒・減弱筒とX線絞り部品で一次X線束を遮蔽する構造についての記述及び示唆はない。
(【0011】以降は省略されています)

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