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公開番号
2025048585
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023157480
出願日
2023-09-22
発明の名称
背側脳オルガノイドの製造方法およびその利用
出願人
公立大学法人名古屋市立大学
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
5/0793 20100101AFI20250327BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞を背側脳オルガノイドへと分化誘導しやすくすることのできる技術を提供する。
【解決手段】背側脳オルガノイドの製造方法は、多能性幹細胞から背側脳オルガノイドを作製する工程において、cAMP活性化物質とcAMP類似体とのうちの少なくとも一方の物質を用い、背側脳オルガノイドの作製キットは、cAMP活性化物質とcAMP類似体とのうちの少なくとも一方の物質を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
背側脳オルガノイドの製造方法であって、
多能性幹細胞から背側脳オルガノイドを作製する工程において、
cAMP活性化物質とcAMP類似体とのうちの少なくとも一方の物質を用いる、
背側脳オルガノイドの製造方法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記cAMP活性化物質が、フォルスコリンである、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記cAMP類似体が、8-bromo-cAMPである、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記多能性幹細胞から前記背側脳オルガノイドを作製する培地において、前記cAMP活性化物質の濃度が200nM以上10μM以下である、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項5】
請求項1または請求項3に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記多能性幹細胞から前記背側脳オルガノイドを作製する培地において、前記cAMP類似体の濃度が1μM以上10μM以下である、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記工程の開始後3日目までに、前記物質を用いる、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、
前記工程において、前記物質を用いる期間が6日間以上である、
背側脳オルガノイドの製造方法。
【請求項8】
背側脳オルガノイドの作製キットであって、
cAMP活性化物質とcAMP類似体とのうちの少なくとも一方の物質を含む、
背側脳オルガノイドの作製キット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、背側脳オルガノイドの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
iPS細胞等から作製される脳オルガノイドは、様々な脳部位を模倣した3次元細胞培養モデルとして、再生医療の研究等に使用されている。従来から、大脳皮質を模倣した背側脳オルガノイドへの誘導方法として、分化初期にSMAD阻害剤とWNT阻害剤とを用いることにより、前方の背側における神経系細胞の作製を誘導する方法が知られている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Cell Stem Cell. 2019 Mar 7;24(3):487-497.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に記載されている方法によれば、特定の疾患を有する細胞等において、背側脳オルガノイドに分化誘導しようとしても、意図せず腹側脳オルガノイドへと分化誘導されてしまう可能性があることを、本願発明者らは見出した。大脳皮質を模倣した背側脳オルガノイドモデルの作製には、WNTシグナル伝達機構やSHHシグナル伝達機構が重要な役割を果たしている。したがって、これらのシグナル伝達機構に異常がある疾患iPS細胞等では、非特許文献1に記載の方法を用いても背側脳オルガノイドへと分化誘導できない可能性がある。このため、本開示では、細胞を背側脳オルガノイドへと分化誘導しやすくすることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、背側脳オルガノイドの製造方法が提供される。この背側脳オルガノイドの製造方法は、多能性幹細胞から背側脳オルガノイドを作製する工程において、cAMP活性化物質とcAMP類似体とのうちの少なくとも一方の物質を用いる。この形態の背側脳オルガノイドの製造方法によれば、細胞を背側脳オルガノイドへと分化誘導しやすくすることができる。
【0007】
(2)上記(1)に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、前記cAMP活性化物質が、フォルスコリンであってもよい。この形態の背側脳オルガノイドの製造方法によれば、細胞を背側脳オルガノイドへとさらに分化誘導しやすくすることができる。
【0008】
(3)上記(1)または上記(2)に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、前記cAMP類似体が、8-bromo-cAMPであってもよい。この形態の背側脳オルガノイドの製造方法によれば、細胞を背側脳オルガノイドへとさらに分化誘導しやすくすることができる。
【0009】
(4)上記(1)から上記(3)までのいずれか一項に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、前記多能性幹細胞から前記背側脳オルガノイドを作製する培地において、前記cAMP活性化物質の濃度が200nM以上10μM以下であってもよい。この形態の背側脳オルガノイドの製造方法によれば、細胞を背側脳オルガノイドへと分化誘導しやすくしつつ、細胞毒性を抑制できる。
【0010】
(5)上記(1)から上記(4)までのいずれか一項に記載の背側脳オルガノイドの製造方法において、前記多能性幹細胞から前記背側脳オルガノイドを作製する培地において、前記cAMP類似体の濃度が1μM以上10μM以下であってもよい。この形態の背側脳オルガノイドの製造方法によれば、細胞を背側脳オルガノイドへと分化誘導しやすくしつつ、細胞毒性を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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