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公開番号
2025047371
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155829
出願日
2023-09-21
発明の名称
ポリエステル樹脂組成物の製造方法
出願人
理研ビタミン株式会社
代理人
主分類
C08J
3/20 20060101AFI20250326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリエステル樹脂組成物の固有粘度の低下が改善され、且つその成形品の外観不良が改善された、ポリエステル樹脂組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】下記成分(A)、(B)及び(C-1)を加熱混錬する工程を含むポリエステル樹脂組成物の製造方法であって、該工程で用いる成分(B)のエポキシ基数と成分(C-1)の水酸基数との比率〔(B):(C-1)〕が1:0.03~1:0.28である、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
(A)ポリエステル樹脂
(B)エポキシ基含有アクリルポリマー
(C-1)1価アルコール
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A)、(B)及び(C-1)を加熱混錬する工程を含むポリエステル樹脂組成物の製造方法であって、該工程で用いる成分(B)のエポキシ基数と成分(C-1)の水酸基数との比率〔(B):(C-1)〕が1:0.03~1:0.28である、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
(A)ポリエステル樹脂
(B)エポキシ基含有アクリルポリマー
(C-1)1価アルコール
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
下記成分(A)、(B)及び(D-1)を加熱混錬する工程を含むポリエステル樹脂組成物の製造方法であって、該工程で用いる成分(B)のエポキシ基数と成分(D-1)のカルボキシ基数との比率〔(B):(D-1)〕が1:0.03~1:0.28である、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
(A)ポリエステル樹脂
(B)エポキシ基含有アクリルポリマー
(D-1)脂肪族カルボン酸
【請求項3】
下記成分(A)、(B)及び(C-2)を加熱混錬する工程を含むポリエステル樹脂組成物の製造方法であって、該工程で用いる成分(B)のエポキシ基数と成分(C-2)の水酸基数との比率〔(B):(C-2)〕が1:0.15~1:1.1である、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
(A)ポリエステル樹脂
(B)エポキシ基含有アクリルポリマー
(C-2)数平均分子量が800以上である2価アルコール
【請求項4】
下記成分(A)、(B)及び(D-2)を加熱混錬する工程を含むポリエステル樹脂組成物の製造方法であって、該工程で用いる成分(B)のエポキシ基数と成分(D-2)のカルボキシ基数との比率〔(B):(D-2)〕が1:0.15~1:1.1である、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
(A)ポリエステル樹脂
(B)エポキシ基含有アクリルポリマー
(D-2)数平均分子量が800以上である脂肪族ジカルボン酸
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(PET)やグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)等のポリエステル樹脂は、強度、透明度、加工性に優れていることから我々の生活に最も身近に使用されており、例えば、ペットボトルを中心とする食品用の容器やフリース等の繊維素材に使用されている。工業関係ではテープやフィルム用途にも使われており、ガラス繊維強化樹脂にした場合は、電気・電子部品や自動車部品にも使用されている。
【0003】
ポリエステル樹脂は、合成プロセス、それに続く押出ステップ及び熱成形、ブロー成形又は溶融状態での射出成形、更にはコンパウンディング(混錬加工)やリサイクルプロセス等、そのライフサイクルにおける全てのステップが高温条件下で行われる。
【0004】
このような高温条件下において、特にコンパウンディングやリサイクルプロセスの間に、加水分解によりポリエステル樹脂の分子量減成が生じ、ポリエステル樹脂組成物の機械的、熱的・レオロジー特性に影響を及ぼす。例えば、ポリエステル樹脂組成物の粘性を示す固有粘度(IV値)の低下が生じる。
【0005】
ペットボトルは、ポリエステル樹脂組成物の成型品の中でも最も高いIV値を求められるが、リサイクルプロセス等でIV値が低下するため、リサイクルされるペットボトルのほとんどはフィルム及び他の低価格用途において利用されている。従って、ポリエステル樹脂組成物のIV値低下を改善できれば、例えば、リサイクルされるポリエステル樹脂組成物の用途拡大を図ることができる。
【0006】
ポリエステル樹脂組成物のIV値低下を改善する従来の技術としては、ポリエステル樹脂を溶融加工する際の加工助剤として「鎖延長剤」という架橋剤を使用することが公知である。鎖延長剤は、通常、2つ以上の官能基を有しており、これらがポリエステル樹脂の解重合により生じた鎖断片を架橋して「再結合」することで、ポリエステル樹脂の分子量低下を抑制し、IV値低下を改善することができる。
【0007】
鎖延長剤としては、例えば、特許文献1に開示されているように、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、オキサジン化合物、カルボジイミド化合物及びイソシアネート化合物等のカルボキシル基反応性末端封鎖剤が利用されてきている(段落[0009])。しかし、ポリエステル樹脂組成物の加工条件によっては鎖延長剤が分解してしまい、発生したガスに起因して発泡が生じ、フィルム等のポリエステル樹脂組成物成形品の外観不良を起こすことが分かっている。
【0008】
また、官能基としてエポキシ基を有している鎖延長剤はとても反応性が高く、ポリエチレンテレフタレートのように加工温度が240~300℃と高温環境下であると、押出機に供給された鎖延長剤が適度な分散を行われる前に反応し始めてしまう可能性がある。そうすると、不均一に反応が行われ、局所的な架橋が発生することにより、ポリエステル樹脂組成物の成形品の表面荒れや架橋物が異物のように見える「ブツ」と呼ばれる不良が発生してしまう。
【0009】
このような鎖延長剤による局所的な架橋を改善する従来の技術として、例えば、特許文献2には、鎖延長剤の分散性を向上させるためにアクリルニトリル-ブタジエン-スチレン-コポリマーやポリカーボネートをキャリアー樹脂として用いた樹脂組成物(段落[0023])等が報告されている。
【0010】
しかし、この技術は、ポリエステル樹脂とは異なる非反応性樹脂をキャリアー樹脂として用いるものであるため、ポリエステル樹脂組成物の組成に与える影響が大きく、この技術により得られるポリエステル樹脂組成物の用途は限られたものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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