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公開番号
2025043605
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023150989
出願日
2023-09-19
発明の名称
Fe-Ni系合金板及びその製造方法
出願人
日本冶金工業株式会社
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250325BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】本発明は、優れた初比透磁率と、良好な最大比透磁率及び飽和磁束密度を付与し得ると共に、歩留まりを抑えて製造可能なFe-Ni系合金及びその製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.001~0.05%、Si:0.05~0.50%、Mn:0.25~1.00%、P:0.001~0.030%、S:0.0001~0.0050%、Ni:35.0~44.0%、Cr:0.01~0.50%、Mo:0.005~0.10%、Cu:0.01~2.00%、Al:0.0001~0.10%、Ti:0.050%以下、Co:0.01~2.00%、W:0.01~0.50%、N:0.001~0.05%、Sn:0.0001~0.05%、Mg:0.050%以下、Zr:0.0001~0.05%、Ca:0.0020%以下、O:0.0002~0.01%を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなるFe-Ni系合金板。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素(C):0.001~0.05質量%、
ケイ素(Si):0.05~0.50質量%、
マンガン(Mn):0.25~1.00質量%、
リン(P):0.001~0.030質量%、
硫黄(S):0.0001~0.0050質量%、
ニッケル(Ni):35.0~44.0質量%、
クロム(Cr):0.01~0.50質量%、
モリブデン(Mo):0.005~0.10質量%、
銅(Cu):0.01~2.00質量%、
アルミニウム(Al):0.0001~0.10質量%、
チタン(Ti):0.050質量%以下、
コバルト(Co):0.01~2.00質量%、
タングステン(W):0.01~0.50質量%、
窒素(N):0.001~0.05質量%、
スズ(Sn):0.0001~0.05質量%、
マグネシウム(Mg):0.050質量%以下、
ジルコニウム(Zr):0.0001~0.05質量%、
カルシウム(Ca):0.0020質量%以下、
酸素(O):0.0002~0.01質量%を含み、
残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物からなることを特徴とするFe-Ni系合金板。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
下記式(A)の関係式を満たすようにCu、Co及びWを含有する、請求項1に記載のFe-Ni系合金板。
1.5≦20[Cu%]+20[Co%]+80[W%]<50.0 …(A)
(式(A)中、%は質量%を表す。)
【請求項3】
下記式(B)の関係式を満たすようにCu、Co、W、Cr、Mo、P及びSを含有する、請求項1又は2に記載のFe-Ni系合金板。
10≦50([Cu%]+[Co%])+100[W%]+200[Cr%]+800[Mo%]-100[P%]-1000[S%] …(B)
(式(B)中、%は質量%を表す。)
【請求項4】
Fe-Ni系合金の原料を含む溶湯を、AOD炉又はVOD炉のいずれかの二次精錬容器にて酸化精錬を行う工程と、
酸化精錬後の溶湯中にAl及び/又はFeSi合金を投入して、溶湯中のAlの含有量が0.0001~0.10質量%、Siの含有量が0.05~0.50質量%、Sの含有量が0.0001~0.0050質量%、Oの含有量が0.0002~0.01質量%の範囲になるように脱酸及び脱硫処理をする工程と、
脱酸及び脱硫処理後の溶湯を連続鋳造してスラブを形成する工程と、
得られたスラブを熱間圧延、次いで冷間圧延する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のFe-Ni系合金板の製造方法。
【請求項5】
Fe-Ni系合金の原料を含む溶湯を、AOD炉又はVOD炉のいずれかの二次精錬容器にて酸化精錬を行う工程と、
酸化精錬後の溶湯中にAl及び/又はFeSi合金を投入して、溶湯中のAlの含有量が0.0001~0.10質量%、Siの含有量が0.05~0.50質量%、Sの含有量が0.0001~0.0050質量%、Oの含有量が0.0002~0.01質量%の範囲になるように脱酸及び脱硫処理をする工程と、
脱酸及び脱硫処理後の溶湯を連続鋳造してスラブを形成する工程と、
得られたスラブを熱間圧延、次いで冷間圧延する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項3に記載のFe-Ni系合金板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、Fe-Ni系合金板及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
Fe-Ni系軟質磁性合金は、JIS C2531やIEC規格に規定されるように、Ni量によって、パーマロイC合金(Ni:72~83質量%)、パーマロイB合金(Ni:45~50質量%)、パーマロイD合金(Ni:35~40質量%)等に大別される。高グレードなパーマロイC合金は高い透磁率、低い保持力を有することから、磁気シールド材や磁気センサ材等の磁気部材に使用されている。しかしながら、パーマロイC合金はNiを多く含有し高価であることから、磁気部材の材料として、より安価なパーマロイB合金へ置き換えられている。また、パーマロイB合金は高い飽和磁束密度を有するため、時計のステータや磁気レンズのポールピース等にも活用されている。
【0003】
近年、自動車センサや磁気シールド材といった軟磁性材料への需要は増加している一方、Niの価格は上昇傾向にあり、パーマロイB合金をよりNi量が少なく安価なAlloy42やパーマロイD合金へ置き換える動きが進められている。しかしながら、Ni量の低下に伴い、各磁気特性や耐食性の低下が問題視されており、パーマロイB合金の特徴である高い飽和磁束密度の維持が切望されている。特に、自動車センサや磁気シールド材には、3,000以上の初比透磁率、30,000以上の最大比透磁率、及び1.4T以上の飽和磁束密度を有する軟磁性材料が好適に使用される。
【0004】
パーマロイ合金の磁気特性を改善する手法として、特許文献1には連続鋳造スラブに対し均質化熱処理を施し、偏析を軽減することで磁気特性を改善する方法が提案されている。しかしながら、特許文献1には飽和磁束密度について言及されていない。
【0005】
また、特許文献2には、Fe-Ni系合金の被圧延材に対する磁気焼鈍の温度・時間及びFe-Ni系合金のA系(Mn-S系)介在物量を制限し、結晶粒の粒成長を促進させ、磁気特性を改善する方法が提案されている。しかしながら、この方法は、得られる軟磁性部品材料の保磁力、初比透磁率、最大比透磁率の改善を目的としており、飽和磁束密度については検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-173745号公報
特開2015-196838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、優れた初比透磁率と、良好な最大比透磁率及び飽和磁束密度を付与し得ると共に、歩留まりを抑えて製造可能なFe-Ni系合金及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、Fe-Ni系合金が有する合金組成を厳密に制御することにより、初比透磁率、最大比透磁率及び飽和磁束密度の磁気特性を改善することができ、さらには歩留まりを抑えて製造可能なFe-Ni系合金が得られることを見出し、本発明に至った。
【0009】
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]炭素(C):0.001~0.05質量%、
ケイ素(Si):0.05~0.50質量%、
マンガン(Mn):0.25~1.00質量%、
リン(P):0.001~0.030質量%、
硫黄(S):0.0001~0.0050質量%、
ニッケル(Ni):35.0~44.0質量%、
クロム(Cr):0.01~0.50質量%、
モリブデン(Mo):0.005~0.10質量%、
銅(Cu):0.01~2.00質量%、
アルミニウム(Al):0.0001~0.10質量%、
チタン(Ti):0.050質量%以下、
コバルト(Co):0.01~2.00質量%、
タングステン(W):0.01~0.50質量%、
窒素(N):0.001~0.05質量%、
スズ(Sn):0.0001~0.05質量%、
マグネシウム(Mg):0.050質量%以下、
ジルコニウム(Zr):0.0001~0.05質量%、
カルシウム(Ca):0.0020質量%以下、
酸素(O):0.0002~0.01質量%を含み、
残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物からなることを特徴とするFe-Ni系合金板。
[2]下記式(A)の関係式を満たすようにCu、Co及びWを含有する、[1]に記載のFe-Ni系合金板。
1.5≦20[Cu%]+20[Co%]+80[W%]<50.0 …(A)
(式(A)中、%は質量%を表す。)
[3]下記式(B)の関係式を満たすようにCu、Co、W、Cr、Mo、P及びSを含有する、上記[1]又は[2]に記載のFe-Ni系合金板。
10≦50([Cu%]+[Co%])+100[W%]+200[Cr%]+800[Mo%]-100[P%]-1000[S%] …(B)
(式(B)中、%は質量%を表す。)
[4]Fe-Ni系合金の原料を含む溶湯を、AOD炉又はVOD炉のいずれかの二次精錬容器にて酸化精錬を行う工程と、
酸化精錬後の溶湯中にAl及び/又はFeSi合金を投入して、溶湯中のAlの含有量が0.0001~0.10質量%、Siの含有量が0.05~0.50質量%、Sの含有量が0.0001~0.0050質量%、Oの含有量が0.0002~0.01質量%の範囲になるように脱酸及び脱硫処理をする工程と、
脱酸及び脱硫処理後の溶湯を連続鋳造してスラブを形成する工程と、
得られたスラブを熱間圧延、次いで冷間圧延を行う工程と、
を含むことを特徴とする、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のFe-Ni系合金板の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、Fe-Ni系合金が有する合金組成を厳密に制御することにより、優れた初比透磁率と、良好な最大比透磁率及び飽和磁束密度を付与し得ると共に、歩留まりを抑えて製造可能なFe-Ni系合金板及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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