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公開番号
2025042989
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023150244
出願日
2023-09-15
発明の名称
接着性フィルム
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/30 20180101AFI20250321BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】耐熱性に優れ、剥離時には凹凸を有する被着体からでも容易に再剥離することができる接着性フィルムを提供する。
【解決手段】一方の面に第1の接着層を有し、他方の面に第2の接着層に有する接着性フィルムであって、ナノインデンテーション法により測定した前記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さが、340kPa未満であり、ナノインデンテーション法により測定した前記第1の接着層の深さ1000nmにおける硬さから、ナノインデンテーション法により測定した前記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さを引いた差の絶対値が、35kPaより大きい接着性フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一方の面に第1の接着層を有し、他方の面に第2の接着層に有する接着性フィルムであって、
ナノインデンテーション法により測定した前記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さが、340kPa未満であり、
ナノインデンテーション法により測定した前記第1の接着層の深さ1000nmにおける硬さから、ナノインデンテーション法により測定した前記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さを引いた差の絶対値が、35kPaより大きい
ことを特徴とする接着性フィルム。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
更に、基材を含む請求項1記載の接着性フィルム。
【請求項3】
前記基材が、エーテル結合、ケトン基、及び、エステル結合からなる群より選択される少なくとも1種を含む繰り返し単位を主鎖骨格中に有する樹脂(A1)を含有する請求項2記載の接着性フィルム。
【請求項4】
前記ナノインデンテーション法により測定した前記第1の接着層の深さ1000nmにおける硬さが250kPa以上である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項5】
前記第1の接着層は、硬化性樹脂を含有し、
前記硬化性樹脂は、イミド骨格を主鎖の繰り返し単位に有する樹脂を含む
請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項6】
前記第2の接着層は、硬化性樹脂を含有し、
前記硬化性樹脂は、(メタ)アクリル共重合体を含む
請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項7】
前記第2の接着層の厚みが、25μm以上である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項8】
前記接着性フィルムを硬化した後における10%重量減少温度が、350℃以上である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項9】
電子部品の仮固定のために用いる請求項1又は2記載の接着性フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着性フィルムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体等の電子部品の加工時においては、電子部品の取扱いを容易にし、破損したりしないようにするために、接着剤組成物からなる仮固定材を介して電子部品を支持板に固定したり、接着層を有する接着性フィルムを電子部品に貼付したりして保護することが行われている。例えば、高純度なシリコン単結晶等から切り出した厚膜ウエハを所定の厚さにまで研削して薄膜ウエハとする場合に、接着剤組成物を介して厚膜ウエハを支持板に接着することが行われる。
【0003】
このように電子部品に用いる接着剤組成物や接着性フィルムには、加工工程中に電子部品を強固に固定できるだけの高い接着性とともに、工程終了後には電子部品を損傷することなく剥離できることが求められる(以下、「高接着易剥離」ともいう。)。
高接着易剥離の実現手段として、例えば、特許文献1には、ポリマーの側鎖又は主鎖に放射線重合性官能基を有する多官能性モノマー又はオリゴマーが結合された粘着剤を用いた粘着シートが開示されている。放射線重合性官能基を有することで紫外線照射によりポリマーが硬化することを利用して、剥離時に紫外線を照射することにより粘着力が低下して、糊残りなく剥離することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-32946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、半導体の高集積化に対応するために、支持体と接着性フィルム等の仮固定材とにより薄いウエハを支持して半導体を製造するTBDB(Temporary bonding/de-bonding)プロセスが採用されている。TBDBプロセスにおいては、プロセス完了後に支持体と仮固定材とをそれぞれウエハから除去する必要がある。仮固定材がテープ形状の場合、仮固定材はピール剥離によって除去されるが、ウエハはバンプと呼ばれる凹凸を有している場合が多く、仮固定材は半導体製造工程後に平滑なウエハのみならず凹凸を有するウエハに対して容易に再剥離できることが求められる。
【0006】
また、半導体製造工程が熱工程を含む場合、仮固定材にも半導体を製造する温度に応じた耐熱性が求められる。従来、耐熱性を有する仮固定材の接着層に含有する樹脂として、常温で硬い樹脂が多く用いられてきた。しかし、このような樹脂を用いた仮固定材を凹凸を有するウエハの仮固定に用いると、アンカー効果により凹凸を有するウエハに強く接着し、半導体製造工程後にウエハからの仮固定材の剥離が困難であるという課題があった。
【0007】
本発明は、耐熱性に優れ、剥離時には凹凸を有する被着体からでも容易に再剥離することができる接着性フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示1は、一方の面に第1の接着層を有し、他方の面に第2の接着層を有する接着性フィルムであって、ナノインデンテーション法により測定した上記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さが、340kPa未満であり、ナノインデンテーション法により測定した上記第1の接着層の深さ1000nmにおける硬さから、ナノインデンテーション法により測定した上記第2の接着層の深さ1000nmにおける硬さを引いた差の絶対値が、35kPaより大きい接着性フィルム。
本開示2は、更に、基材を含む本開示1の接着性フィルム。
本開示3は、上記基材が、エーテル結合、ケトン基、及び、エステル結合からなる群より選択される少なくとも1種を含む繰り返し単位を主鎖骨格中に有する樹脂(A1)を含有する本開示2の接着性フィルム。
本開示4は、上記ナノインデンテーション法により測定した上記第1の接着層の深さ1000nmにおける硬さが250kPa以上である本開示1、2又は3の接着性フィルム。
本開示5は、上記第1の接着層は、硬化性樹脂を含有し、上記硬化性樹脂は、イミド骨格を主鎖の繰り返し単位に有する樹脂を含む本開示1、2、3又は4の接着性フィルム。
本開示6は、上記第2の接着層は、硬化性樹脂を含有し、上記硬化性樹脂は、(メタ)アクリル共重合体を含む本開示1、2、3、4又は5の接着性フィルム。
本開示7は、上記第2の接着層の厚みが、25μm以上である本開示1、2、3、4、5又は6の接着性フィルム。
本開示8は、上記接着性フィルムを硬化した後における10%重量減少温度が、350℃以上である本開示1、2、3、4、5、6又は7の接着性フィルム。
本開示9は、電子部品の仮固定のために用いる本開示1、2、3、4、5、6、7又は8の接着性フィルム。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、接着層を有する接着性フィルムについて、硬い樹脂を含有し耐熱性に優れる接着層と比較的柔らかい樹脂を含有し柔軟性に優れる接着層とを有する両面接着性フィルムを用いることを検討した。更に、本発明者らは、ナノインデンテーション法により測定した硬さを特定の範囲に調整することを検討した結果、耐熱性に優れ、剥離時には凹凸を有する被着体からでも容易に再剥離することができる接着性フィルムを得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の接着性フィルムは、一方の面に第1の接着層を有し、他方の面に第2の接着層を有する。
上記第1の接着層は、硬化性樹脂を含有することが好ましい。上記第1の接着層が硬化性樹脂を含有することにより、上記第1の接着層を硬化させることが可能となり、高温加工処理中における接着性フィルムの接着亢進を抑制することができるため、剥離時には接着性フィルムを容易に剥離できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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