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公開番号
2025041304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148502
出願日
2023-09-13
発明の名称
SiCの製造方法
出願人
学校法人 名古屋電気学園
,
株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
C23C
16/42 20060101AFI20250318BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】Fe、Co、Niのいずれかを主成分とする金属である金属層上にSiCを形成することができるSiCの製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に、ビニルシランを原料として熱CVD法によりSiCを形成するSiCの製造方法であって、基板は、最上層としてFe、Co、Niのいずれかを主成分とする金属である金属層を有し、成長温度を1000℃以下とすることによりSiCを形成する、SiCの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板上に、ビニルシランを原料として熱CVD法によりSiCを形成するSiCの製造方法であって、
前記基板は、最上層としてFe、Co、Niのいずれかを主成分とする金属である金属層を有し、
成長温度を1000℃以下とすることによりSiCを形成する、SiCの製造方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記金属層の厚さを200nm以下とする、請求項1に記載のSiCの製造方法。
【請求項3】
成長温度を900℃よりも高く1000℃以下とすることにより、前記金属層とビニルシランのSiとを反応させてケイ化物を半球状に形成し、前記金属層の消失後にケイ化物の表面にSiCを形成することで、半球状のSiCを形成する、請求項2に記載のSiCの製造方法。
【請求項4】
成長温度を800℃以下とすることにより、SiCを粒状に形成する、請求項2に記載のSiCの製造方法。
【請求項5】
成長温度を800℃より高く900℃以下とすることにより、SiCをピラー状に形成する、請求項2に記載のSiCの製造方法。
【請求項6】
前記金属層の厚さを200nmよりも厚くし、成長温度を900℃よりも高くして、前記金属層上にカーボンファイバーを形成し、その後成長温度を900℃以下とすることにより前記カーボンファイバーを被膜するSiCを形成する、請求項1に記載のSiCの製造方法。
【請求項7】
前記金属層の厚さを200nmよりも厚くし、成長温度を900℃以下とすることにより、SiCを粒状に形成する、請求項1に記載のSiCの製造方法。
【請求項8】
ビニルシランにトリメチルアルミニウムを混合して供給することにより、Alドープのp型SiCを形成する、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のSiCの製造方法。
【請求項9】
前記Alドープのp型SiCは、SiCに対するAlの比が1at%以下である、請求項8に記載のSiCの製造方法。
【請求項10】
ビニルシランの流量は、1sccm以上50sccm以下である、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のSiCの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、SiCの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
SiCは、高硬度、耐熱性、耐摩耗性、耐酸性、耐腐食性など優れた特性を有している。そのため、金属のコーティングなどの用途に期待できる。たとえば、金属上にSiCを形成することで電極の耐久性向上や、安価な卑金属の使用が可能となる。
【0003】
金属基板上にSiCを形成する場合、金属の融解や金属ケイ化物の形成を抑制するため、低温で成長させる必要がある。低温での成膜が可能な方法として、非特許文献1に開示された方法がある。非特許文献1には、Cu基板上にビニルシランを原料として熱CVDにより700℃でSiC膜を形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
土井ら、ビニルシランを用いた熱CVDによるSiC薄膜の低温形成、第78回応用物理学会秋期学術講演会講演予稿集 7a-A201-5、2017年8月25日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、Fe、Co、Niはケイ化物を形成しやすく、これらの元素を主成分とする金属層上にSiCを形成することは困難であった。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、Fe、Co、Niのいずれかを主成分とする金属である金属層上にSiCを形成することができるSiCの製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
基板上に、ビニルシランを原料として熱CVD法によりSiCを形成するSiCの製造方法であって、
前記基板は、最上層としてFe、Co、Niのいずれかを主成分とする金属である金属層を有し、
成長温度を1000℃以下とすることによりSiCを形成する、SiCの製造方法にある。
【0008】
本発明の他態様は、
直径5nm以上100nm以下、長さ100nm以上10μm以下のカーボンファイバーと、前記カーボンファイバーを被覆するSiCと、を有したファイバー材料にある。
【発明の効果】
【0009】
上記態様では、金属層の厚さに応じて成長温度を制御している。これにより、Fe、Co、Niを主成分とする金属である金属層上であってもSiCを形成することができる。また、金属層上にSiCで被覆されたカーボンファイバーを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態におけるSiCの製造方法において用いる熱CVD装置の構成を模式的に示した図。
SiCの成長前後における基板表面のSEM像。
XPSの測定結果を示したグラフであってCu基板上のSiCについてCu2p、SUS基板上のSiCについてのFe2p、およびTi基板上のSiCについてのTi2pを示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであって各種基板のSiCについてのSi2pを示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであって各種基板のSiCについてのC1sを示したグラフ。
SUS基板の場合について電気化学測定の結果を示したグラフ。
n型SiCコートのSUS基板を用いた場合について電気化学測定の結果を示したグラフ。
還元ピーク電流の電流密度とサイクル数の関係を示したグラフ。
SiC成長前後における基板表面のSEM像。
SiC成長後の断面SEM像。
金属層がFeの場合にSiCについてX線回折測定の結果を示したグラフ。
金属層がCoの場合にSiCについてX線回折測定の結果を示したグラフ。
成長温度750℃の場合についてラマン分光の測定結果を示したグラフ。
成長温度950℃の場合についてラマン分光の測定結果を示したグラフ。
SiC形成後の基板の表面のSEM像。
ラマン分光測定を行った結果を示したグラフ。
XPSによる解析結果を示したグラフであってSi2pを示したグラフ。
XPSによる解析結果を示したグラフであってC1sを示したグラフ。
XPSによる解析結果を示したグラフであってFe2pを示したグラフ。
形成されたAlドープのSiCについてFT-IRにより解析した結果を示したグラフ。
AlドープSiCについてX線回折測定の結果を示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであってSi2pを示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであってC1sを示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであってO1sを示したグラフ。
XPSの測定結果を示したグラフであってAl2pを示したグラフ。
AlドープSiCの組成比を示したグラフ。
AlドープSiCの抵抗率とAl組成の関係を示したグラフ。
AlドープSiCについてホール効果の測定結果を示したグラフ。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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