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公開番号
2025041126
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148222
出願日
2023-09-13
発明の名称
木質系バイオマス焙焼物を含む樹脂組成物
出願人
UBE株式会社
代理人
弁理士法人 津国
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250318BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 木質系バイオマス焙焼物(A)及び熱可塑性樹脂(B)を含む、成形性、超音波溶着強度に優れ、さらに製造コストの低減にも優れた樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明は、木質系バイオマス焙焼物(A)及び熱可塑性樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、前記木質系バイオマス焙焼物(A)の平均粒子径が、30-600μm以上であり、前記(A)の含有率が、(A)と(B)の合計100質量%に対し、3-70質量%であることを特徴とする樹脂組成物である。本発明は、石油資源由来の合成樹脂の含有量を抑制できることから 、SDGs(Sustainable Development Goals)のGoal7等の達成に貢献することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び熱可塑性樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び前記熱可塑性樹脂(B)の合計100質量%において、前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)が5~60質量%であり、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)の平均粒子径が20~600μmである、樹脂組成物。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)100質量%中の水分含有量が0.1~3.8質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び前記熱可塑性樹脂(B)の合計100質量%において、前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)が10~50質量%である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記樹脂組成物100質量%中の水分含有量が0.02~2.00質量%である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂(B)が、ポリオレフィン樹脂を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
木質系バイオマス焙焼物(A)と熱可塑性樹脂(B)とを混合する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木質系バイオマス焙焼物及び熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化対策や循環型社会の構築といった観点から、材料分野において化石燃料の代替品としてバイオマス材料が広く利用されている。バイオマス材料とは植物などの生物を由来とした材料を意味する。バイオマス材量は有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかし、これに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気から吸収した二酸化炭素に由来するため、バイオマス材料を使用しても全体としてみれば、大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされる、この性質をカーボンニュートラルと呼ぶ。
【0003】
カーボンニュートラルの理念の実践として、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材料にバイオマス材料である木粉を配合した木粉充填樹脂組成物について多くの技術開発がなされている。
【0004】
中でも、熱可塑性樹脂との配合前に、木粉を半炭化し、細かく粉砕することで熱可塑性樹脂との均一分散性を増加させ、成形性が増加することが知られている。(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2021/193898 A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
樹脂同士の接着には、一般に超音波溶着が行われている。
しかしながら、特許文献1に記載の木質系バイオマス焙焼物含有樹脂成形用材料から得られる樹脂組成物は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂成形物に、一般に用いられる超音波溶着強度について検討はされていない。
【0007】
本発明の課題は、カーボンニュートラルの理念に即し、石油資源由来の合成樹脂の含有量を抑制していながら、成形性、超音波溶着強度、及び製造コストの低減に優れた木質系バイオマス焙焼物を含む樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、石油資源由来の合成樹脂の含有量を抑制できることから 、SDGs(Sustainable Development Goals)のGoal7等の達成に貢献することができる。
本発明は、以下の[1]~[5]に関する。
[1]木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び熱可塑性樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び前記熱可塑性樹脂(B)の合計100質量%において、前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)が5~60質量%であり、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)の平均粒子径が20~600μmである、樹脂組成物。
[2]前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)100質量%中の水分含有量が0.1~3.8質量%である、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び前記熱可塑性樹脂(B)の合計100質量%において、前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)が10~50質量%である、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記樹脂組成物100質量%中の水分含有量が0.02~2.00質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記熱可塑性樹脂(B)が、ポリオレフィン樹脂を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]木質系バイオマス焙焼物(A)と熱可塑性樹脂(B)とを混合する、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の樹脂組成物は、石油資源由来の合成樹脂の含有量を抑制していながら、成形性、超音波溶着強度、及び製造コストの低減に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び熱可塑性樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)及び前記熱可塑性樹脂(B)の合計100質量%において、前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)が5~60質量%であり、
前記木質系バイオマス焙焼物の破砕物(A)の平均粒子径が20~600μmである、樹脂組成物である。
[樹脂組成物]
樹脂組成物は、木質系バイオマス焙焼物及びポリプロピレン樹脂を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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