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公開番号2025039657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2025001719,2022526550
出願日2025-01-06,2021-05-25
発明の名称板紙およびその製造方法
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類D21H 27/00 20060101AFI20250313BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】破裂強さに優れた板紙を提供することを課題とする。
【解決手段】3層以上の紙層を有し、
比破裂強さが、3.5kPa・m2/g以上
引張強さが、縦7kN/m以上かつ横4kN/m以上
表層面と裏層面の120秒コッブ吸水度が、いずれも100g/m2以下
JIS P8126:2005に規定する比圧縮強さが、170N・m2/g以上
JIS P8117:2009に規定される透気抵抗度(王研式試験機法)が、175
秒以上である板紙。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
3層以上の紙層を有し、
比破裂強さが、3.5kPa・m

/g以上
引張強さが、縦7kN/m以上かつ横4kN/m以上
表層面と裏層面の120秒コッブ吸水度が、いずれも100g/m

以下
JIS P8126:2005に規定する比圧縮強さが、170N・m

/g以上
JIS P8117:2009に規定される透気抵抗度(王研式試験機法)が、175秒以上
であることを特徴とする板紙。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
表層面の120秒コッブ吸水度と裏層面の120秒コッブ吸水度との比(表層面/裏層面)が、0.5以上2.0以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の板紙。
【請求項3】
段ボール用ライナであることを特徴とする請求項1または2に記載の板紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板紙、特に、段ボール用ライナや製函、積層合紙等に好適な板紙と、その製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
段ボールは、波形に成形した中芯の片面あるいは両面にライナをコルゲーターで貼り合わせて製造される。
段ボールは、軽量で安価であるため、種々の物品の梱包に使用されている。段ボールは、運搬時等に梱包物が内側から衝突する、あるいは、保管時等に外部から衝撃を受ける場合がある。そのため、段ボール用ライナには、その用途に応じて、衝撃を受けても破れないように、高い破裂強さが要求される場合がある。従来、破裂強さが要求される板紙としては、原料パルプとして、バージンパルプ、バージンパルプ100%の段ボール由来の古紙パルプのいずれか、またはこれらの混合物が使用されている。このような原料パルプを使用した板紙は、強度が高く、罫線割れ(段ボール原紙に付与された罫線(浅い溝)から発生する破損線)が生じ難く、段ボール用ライナに適したものである。
【0003】
しかし、バージンパルプは、原料コストが高い。また、バージンパルプ100%の段ボール由来の古紙パルプも、他の古紙(例えば、古紙パルプを用いた段ボール)が混入しないように専用の回収ルートで回収する必要があるため高コストであり、また、その発生量も少ない。そのため、原料パルプとしてこれらのパルプを多く含む板紙を、段ボール製造や、製函、合紙製造に使用した場合、高コストとなる。
原料コストを低減するために、古紙パルプの配合率を高くした板紙が提案されている。例えば、本出願人は、全パルプに占める古紙パルプの配合率が70質量%以上であり、坪量が350g/m

以上であり、透気抵抗度が25秒以上である板紙を提案している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-20065号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、古紙パルプを配合していながらも、破裂強さに優れた板紙を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段は以下の通りである。
1.3層以上の紙層を有し、
全紙層が含む全パルプに対して、古紙パルプを40重量%以上80重量%以下、クラフトパルプを20重量%以上60重量%以下含み、
表層と裏層が合わせて、全紙層が含む全クラフトパルプのうち80重量%以上を含むことを特徴とする板紙。
2.表層、裏層の少なくとも一方の層が、この一方の層が含むパルプに対して、クラフトパルプを60重量%以上含むことを特徴とする1.に記載の板紙。
3.表層、裏層のいずれか、または両方が、古紙パルプを含むことを特徴とする1.または2.に記載の板紙。
4.紙力増強剤を、0.3重量%以上含むことを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の板紙。
5.比破裂強さが、3.5kPa・m

/g以上であることを特徴とする1.~4.のいずれかに記載の板紙。
6.引張強さが、縦7kN/m以上かつ横4kN/m以上であることを特徴とする1.~5.のいずれかに記載の板紙。
7.表層面と裏層面の120秒コッブ吸水度が、いずれも100g/m

以下であることを特徴とする1.~6.のいずれかに記載の板紙。
8.表層面の120秒コッブ吸水度と裏層面の120秒コッブ吸水度との比(表層/裏層)が、0.5以上2.0以下の範囲内であることを特徴とする1.~7.のいずれかに記載の板紙。
9.段ボール用ライナであることを特徴とする1.~8.のいずれかに記載の板紙。
10.3層以上の紙層を有し、
全紙層が含む全パルプに対して、古紙パルプを40重量%以上80重量%以下、クラフトパルプを20重量%以上60重量%以下含み、
表層と裏層が合わせて、全紙層が含む全クラフトパルプのうち80重量%以上を含む板紙の製造方法であって、
表層用パルプと裏層用パルプの機械的処理直後の濾水度(CSF)が、中層用パルプのうち少なくとも1層の濾水度(CSF)より大きいことを特徴とする板紙の製造方法。
11.中層用パルプのうち少なくとも1層の、機械的処理直後の濾水度(CSF)が150ml以上550ml以下であることを特徴とする10.に記載の板紙の製造方法。
12.ワイヤーパートにおいて、シェーキング装置を使用することを特徴とする10.または11.に記載の板紙の製造方法。
【0007】
13.全紙層が含む全パルプに対して、古紙パルプを40重量%以上70重量%以下、クラフトパルプを30重量%以上60重量%以下含むことを特徴とする1.に記載の板紙。
【発明の効果】
【0008】
本発明の板紙は、全パルプに対して古紙パルプを40重量%以上含むため、低コストである。本発明の板紙は、破裂強さ、引張強さに優れており、衝撃等を受けても破れにくい。本発明の板紙は、水分や湿気による影響を受けにくく、使用環境によっても強度があまり低下しない。本発明の板紙は、段ボール用ライナ、中しん原紙、紙器用板紙、製函用の板紙、積層合紙用の板紙等に好適に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の板紙は、3層以上の紙層を有し、
全紙層が含む全パルプに対して、古紙パルプを40重量%以上80重量%以下、クラフトパルプを20重量%以上60重量%以下含み、
表層と裏層が合わせて、全紙層が含む全クラフトパルプのうち80重量%以上を含むことを特徴とする。
本発明の板紙は、3層以上の紙層、すなわち、表層、1層以上の中層、裏層とで構成され、表層と裏層とが最外層である。本発明の板紙の層数は、3層以上であり、坪量に応じて適宜設定することができる。
なお、裏層とは、抄紙時において紙の流れ方向において下面であり、かつ多層抄き抄紙機において最初にワイヤーパートへ原料が供給されて形成される層を指し、表層とは裏層の反対側、つまり抄紙時において紙の流れ方向において上面であり、かつ多層抄き抄紙機において最後にワイヤーパートへ原料が供給されて形成される層を指す。
【0010】
本発明の板紙は、全パルプに対して古紙パルプを40重量%以上80重量%以下含む。古紙パルプの配合率を高くすることにより、原料パルプのコストを低減することができるため、全パルプに対する古紙パルプの配合率は、50重量%以上であることが好ましく、60重量%以上であることがより好ましい。
古紙パルプとしては、段ボール古紙、上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙を離解した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に印刷された古紙、および筆記された古紙、廃棄機密文書等の紙類、雑誌古紙、新聞古紙を離解した古紙パルプ、及びこれら離解した古紙パルプを脱墨した脱墨古紙パルプ(DIP)等の1種、または2種以上を混合して使用することができる。これらの中で、段ボール古紙由来の古紙パルプ(以下、段ボール古紙パルプという)を用いることが好ましい。段ボールは、針葉樹未晒クラフトパルプなどの比較的長繊維のパルプが主に使用され、ライナと中しんとは澱粉系接着剤で貼合され、印刷量も少ないため、段ボール古紙パルプは、他の古紙パルプと比較して、繊維長が長く、リグニン含有率および澱粉含有率が高く、インキ含有率が低い傾向がある。また、段ボールは、リサイクルシステムが確立されている国が多く、新聞古紙や雑誌古紙と並び回収率が高いため、段ボール古紙パルプは安価である。そのため、段ボール古紙パルプを用いることにより、板紙の強度発現と、生産コスト低減とを両立することができる。古紙パルプに対する段ボール古紙パルプの配合率は、80重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがより好ましく、95重量%以上であることが更に好ましく、100重量%であることが最も好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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