特許ウォッチ

公開番号2025038800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023145625
出願日2023-09-07
発明の名称薬剤内包粒子の製造方法及び薬剤内包粒子
出願人玄々化学工業株式会社,国立大学法人東海国立大学機構
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B01J 13/16 20060101AFI20250312BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】安定性に優れる薬剤内包粒子の製造方法を提供すること。
【解決手段】薬剤内包粒子の製造方法は、機能性薬剤を乳化させてO/W型の薬剤乳濁液とする乳化工程と、乳化工程の後に行われ、薬剤乳濁液をアルコールに滴下させる第二乳化工程と、第二乳化工程の後に行われ、アルコールに滴下された薬剤乳濁液に、アルコキシシランを滴下させてシロキサン結合を主骨格とする外殻を被覆させる外殻形成工程と、を有する。製造された薬剤内包粒子は、例えば、木材保護塗料に配合される。薬剤内包粒子が配合された木材保護塗料が塗装され、塗膜が形成された基材としての木材は、塗装後しばらくして、薬剤内包粒子に内包された機能性薬剤が塗膜に溶出し、機能性薬剤が有する機能を経時的に発揮する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
機能性薬剤を乳化させてＯ／Ｗ型の薬剤乳濁液とする乳化工程と、該薬剤乳濁液に、アルコキシシランを被覆させてシロキサン結合を主骨格とする外殻を形成させる外殻形成工程と、を有することを特徴とする薬剤内包粒子の製造方法。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
前記乳化工程後、前記外殻形成工程前に、前記薬剤乳濁液をアルコールに滴下させる第二乳化工程、を有することを特徴とする請求項１に記載の薬剤内包粒子の製造方法。
【請求項３】
薬剤乳濁液と、該薬剤乳濁液を内包するシロキサン結合を主骨格とする外殻と、を有することを特徴とする薬剤内包粒子。
【請求項４】
前記薬剤乳濁液が、アルコールによって乳化されたことを特徴とする請求項３に記載の薬剤内包粒子。
【請求項５】
平均粒子径が５～５００ｎｍであることを特徴とする請求項３に記載の薬剤内包粒子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書の技術分野は、薬剤内包粒子の製造方法及び薬剤内包粒子に関する。
続きを表示（約 860 文字）【背景技術】
【０００２】
薬剤内包粒子として、従来、特許文献１には、リポソームを用いた薬剤内包粒子が記載されている。また、特許文献２には、両親媒性ブロックポリマーを用いた薬剤内包粒子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－１３３１９５号公報
国際公開ＷＯ２０１８／０５５６８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の薬剤内包粒子は、安定性が十分でないおそれがあるという課題があった。
【０００５】
本明細書の技術は、上記の点に鑑みてなされたもので、安定性に優れる薬剤内包粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書の実施形態に係る薬剤内包粒子の製造方法は、機能性薬剤を乳化させてＯ／Ｗ型の薬剤乳濁液とする乳化工程と、該薬剤乳濁液に、アルコキシシランを被覆させてシロキサン結合を主骨格とする外殻を形成させる外殻形成工程と、を有することを特徴とする。
【０００７】
実施形態の薬剤内包粒子の製造方法によれば、薬剤乳濁液がロキサン結合を主骨格とする外殻に被覆されるため、安定性に優れる薬剤内包粒子を製造することができる。
【０００８】
また、上記の薬剤内包粒子の製造方法において、前記乳化工程後、前記外殻形成工程前に、前記薬剤乳濁液をアルコールに滴下させる第二乳化工程、を有することを特徴とする。
【０００９】
これによれば、好適に、薬剤乳濁液にシロキサン結合を主骨格とする外殻を形成させることができる。
【００１０】
ここで、実施形態に係る薬剤内包粒子は、薬剤乳濁液と、該薬剤乳濁液を内包するシロキサン結合を主骨格とする外殻と、を有することを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許