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公開番号
2025038129
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2024221266,2023540343
出願日
2024-12-18,2022-08-01
発明の名称
通信制御方法
出願人
京セラ株式会社
代理人
弁理士法人キュリーズ
主分類
H04W
40/22 20090101AFI20250311BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】IAB(Integrated Access and Backhaul)においてパケットの転送制御を適切に行なう方法、装置及びシステムを提供する。
【解決手段】セルラ通信システムにおいて、通信制御方法は、中継ノードIABが、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)ヘッダ書き替え機能をサポートしていることを示す情報を、ドナーノードへ送信するステップと、ドナーノードが、中継ノードに対して、トポロジ間ルーティングに関する設定を行うステップと、中継ノードが、トポロジ間ルーティングに関する設定に従い、データパケットを転送するステップと、を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
セルラ通信システムで用いられる通信制御方法であって、
中継ノードが、第1ドナーノードによりトポロジ間ルーティングに関する設定を受けるステップと、
前記中継ノードが、前記設定に従い、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)パケットに含まれるルーティングIDを他トポロジのルーティングIDに書き換えるステップと、
前記中継ノードが、前記書き替え後のBAPパケットを前記他トポロジに属する第2ドナーノードへ送信するステップと、を有し、
前記設定は、ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報を含む
通信制御方法。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記設定は、自トポロジにおける第1ルーティングIDと、第2ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報とを含み、
前記書き替えるステップは、前記中継ノードが、前記設定に従い、前記BAPパケットに含まれる前記第1ルーティングIDを、前記第2ルーティングIDに書き換えるステップを含む
請求項1記載の通信制御方法。
【請求項3】
セルラ通信システムの中継ノードであって、
第1ドナーノードによりトポロジ間ルーティングに関する設定を受ける受信部と、
前記設定に従い、BAPパケットに含まれるルーティングIDを他トポロジのルーティングIDに書き換える制御部と、
前記書き替え後のBAPパケットを前記他トポロジに属する第2ドナーノードへ送信する送信部と、を有し、
前記設定は、ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報を含む
中継ノード。
【請求項4】
前記設定は、自トポロジにおける第1ルーティングIDと、第2ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報とを含み、
前記制御部は、前記設定に従い、前記BAPパケットに含まれる前記第1ルーティングIDを、前記第2ルーティングIDに書き換える
請求項3記載の中継ノード。
【請求項5】
中継ノードと、
第1ドナーノードと、
第2ドナーノードと、を有するセルラ通信システムであって、
前記中継ノードは、前記第1ドナーノードによりトポロジ間ルーティングに関する設定を受け、
前記中継ノードは、前記設定に従い、BAPパケットに含まれるルーティングIDを他トポロジのルーティングIDに書き換え、
前記中継ノードは、前記書き替え後のBAPパケットを前記他トポロジに属する前記第2ドナーノードへ送信し、
前記設定は、ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報を含む
セルラ通信システム。
【請求項6】
前記設定は、自トポロジにおける第1ルーティングIDと、第2ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報とを含み、
前記中継ノードは、前記設定に従い、前記BAPパケットに含まれる前記第1ルーティングIDを、前記第2ルーティングIDに書き換える
請求項5記載のセルラ通信システム。
【請求項7】
セルラ通信システムにおける中継ノードに、
第1ドナーノードによりトポロジ間ルーティングに関する設定を受ける処理と、
前記設定に従い、BAPパケットに含まれるルーティングIDを他トポロジのルーティングIDに書き換える処理と、
前記書き替え後のBAPパケットを前記他トポロジに属する第2ドナーノードへ送信する処理と、を実行させ、
前記設定は、ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報を含む
プログラム。
【請求項8】
前記設定は、自トポロジにおける第1ルーティングIDと、第2ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報とを含み、
前記書き替える処理は、前記設定に従い、前記BAPパケットに含まれる前記第1ルーティングIDを、前記第2ルーティングIDに書き換える処理を含む
請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
セルラ通信システムにおける中継ノードのチップセットであって、
第1ドナーノードによりトポロジ間ルーティングに関する設定を受けることと、
前記設定に従い、BAPパケットに含まれるルーティングIDを他トポロジのルーティングIDに書き換えることと、
前記書き替え後のBAPパケットを前記他トポロジに属する第2ドナーノードへ送信することと、を有し、
前記設定は、ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報を含む
チップセット。
【請求項10】
前記設定は、自トポロジにおける第1ルーティングIDと、第2ルーティングIDが前記他トポロジのルーティングIDであることを示す情報とを含み、
前記書き替えることは、前記設定に従い、前記BAPパケットに含まれる前記第1ルーティングIDを、前記第2ルーティングIDに書き換えることを含む
請求項9記載のチップセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラ通信システムに用いる通信制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)(登録商標。以下同じ)において、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノードと呼ばれる新たな中継ノードの導入が検討されている。1又は複数の中継ノードが、基地局とユーザ装置との間の通信に介在し、この通信に対する中継を行う。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
3GPP TS 38.300 V16.6.0 (2021-06)
【発明の概要】
【0004】
第1の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、中継ノードが、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)ヘッダ書き替え機能をサポートしていることを示す情報を、ドナーノードへ送信するステップと、前記ドナーノードが、前記中継ノードに対して、トポロジ間ルーティングに関する設定を行うことと、前記中継ノードが、前記トポロジ間ルーティングに関する設定に従い、データパケットを転送することと、を有する。
【0005】
第2の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、ドナーノードは、ルーティングIDと対応付けた代替ルーティングID(alternative Routing ID)を中継ノードに設定することを有する。また、前記通信制御方法は、中継ノードが、データパケットを代替パスへ転送するローカルリルーティングを実行することを決定することを有する。更に、前記通信制御方法は、中継ノードが、他の中継ノードからデータパケットを受信することを有する。更に、前記通信制御方法は、中継ノードが、代替ルーティングIDを使用することができない場合、データパケットに含まれる宛先アドレスと一致する宛先アドレスを含む他のルーティングIDを使用して、ローカルリルーティングを実行することを有する。
【0006】
第3の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、ドナーノードは、複数の代替ルーティングIDを中継ノードに設定することを有する。また、前記通信制御方法は、中継ノードが、データパケットを代替パスへ転送するローカルリルーティングを実行することを決定することを有する。更に、前記通信制御方法は、中継ノードが、他の中継ノードからデータパケットを受信することを有する。更に、前記通信制御方法は、中継ノードは、複数の代替ルーティングIDのいずれかを使用して、ローカルリルーティングを実行することを有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例を示す図である。
図2は、IABノードと親ノード(Parent nodes)と子ノード(Child nodes)との関係を示す図である。
図3は、一実施形態に係るgNB(基地局)の構成例を示す図である。
図4は、一実施形態に係るIABノード(中継ノード)の構成例を示す図である。
図5は、一実施形態に係るUE(ユーザ装置)の構成例を示す図である。
図6は、IAB-MTのRRC接続及びNAS接続に関するプロトコルスタックの例を示す図である。
図7は、F1-Uプロトコルに関するプロトコルスタックの例を示す図である。
図8は、F1-Cプロトコルに関するプロトコルスタックの例を示す図である。
図9は、第1実施形態に係るトポロジ間ルーティングの例を表す図である。
図10は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
図11は、第2実施形態に係る動作例を表す図である。
図12は、第3実施形態に係る動作例を表す図である。
図13は、第4実施形態に係るIABノード間の関係例を表す図である。
図14は、第4実施形態に係る動作例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、パケットの転送制御が適切に行われる通信制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
図面を参照しながら、実施形態に係るセルラ通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0010】
(セルラ通信システムの構成)
一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例について説明する。一実施形態に係るセルラ通信システム1は3GPPの5Gシステムである。具体的には、セルラ通信システム1における無線アクセス方式は、5Gの無線アクセス方式であるNR(New Radio)である。但し、セルラ通信システム1には、LTE(Long Term Evolution)が少なくとも部分的に適用されてもよい。また、セルラ通信システム1は、6Gなど、将来のセルラ通信システムも適用されてよい。
(【0011】以降は省略されています)
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