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公開番号
2025037851
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2024153235
出願日
2024-09-05
発明の名称
粉粒体、セメント系混合材、岩盤または地盤の改良方法、覆工方法、充填方法、粉粒体の製造方法、及びセメント系混合材の製造方法
出願人
鹿島建設株式会社
,
国立大学法人東海国立大学機構
,
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250311BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】コンクリート構造物及びその周囲を、長期間にわたって自己治癒的に修復するための材料を提供する。
【解決手段】粉粒体は、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して成形され、セメントと水に混合される。粉粒体は、JIS A 1102(2014)「骨材のふるいわけ試験」に基づいて行われる試験で、質量で少なくとも90%が通るふるいのうち最小寸法の呼び寸法で定義される最大寸法が、5mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して成形され、セメントと水に混合される粉粒体であって、
JIS A 1102(2014)「骨材のふるいわけ試験」に基づいて行われる試験で、質量で少なくとも90%が通るふるいのうち最小寸法の呼び寸法で定義される最大寸法が、5mm以下の範囲内である、粉粒体。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して成形され、セメントと水に混合される粉粒体であって、
JIS Z 8901(2006)「試験用粉体及び試験用粒体」の「粒子の直径の算術平均値」により定義される平均粒子径が、30μm以下である、粉粒体。
【請求項3】
請求項1または2に記載された粉粒体と、セメントと、水と、を含む、セメント系混合材。
【請求項4】
請求項3に記載されたセメント系混合材であって、
前記セメントの質量に対する前記粉粒体の質量の比が、0.3以上5.0以下の範囲内である、セメント系混合材。
【請求項5】
請求項3に記載されたセメント系混合材であって、
前記セメントの質量と前記粉粒体の質量を合計した質量に対する前記水の質量の比が、0.5以上100以下の範囲内である、セメント系混合材。
【請求項6】
請求項3に記載されたセメント系混合材であって、
JIS Z 8803(2011)「液体の粘度測定方法」によって測定された粘度が、200mPa・s以下の範囲内である、セメント系混合材。
【請求項7】
請求項3に記載されたセメント系混合材を、岩盤または地盤に注入する、岩盤または地盤の改良方法。
【請求項8】
請求項3に記載されたセメント系混合材によって、岩盤または地盤に設けられた坑の内面を覆工する、覆工方法。
【請求項9】
請求項3に記載されたセメント系混合材によって、岩盤または地盤に設けられた坑内を充填する充填方法。
【請求項10】
セメントと水に混合される粉粒体の製造方法であって
炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して固化させた材料を、粉砕して粉粒体を製造する粉粒体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体、セメント系混合材、岩盤または地盤の改良方法、覆工方法、充填方法、粉粒体の製造方法、及びセメント系混合材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、地下構造物であるコンクリート構造物等に発生したクラックからの漏水の補修のために、クラックに止水剤を注入して止水を図る工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-1365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、止水剤として、セメント系や水ガラス系のものを用いることが開示されている。しかしながら、これらの材料によって補修した場合には、長期間が経過するうちに、地下水などとの接触によって劣化し、漏水が発生するおそれがある。
【0005】
そのため、コンクリート構造物及びその周囲を、長期間にわたって自己治癒的に修復できることが望ましい。
【0006】
本発明は、コンクリート構造物及びその周囲を、長期間にわたって自己治癒的に修復することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して成形され、セメントと水に混合される粉粒体であって、粉粒体は、JIS A 1102(2014)「骨材のふるいわけ試験」に基づいて行われる試験で、質量で少なくとも90%が通るふるいのうち最小寸法の呼び寸法で定義される最大寸法が、5mm以下である。
【0008】
また、本発明は、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの少なくとも一方を含む、陽イオンまたは陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物と、硬化性樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合して成形され、セメントと水に混合される粉粒体であって、粉粒体は、JIS Z 8901(2006)「試験用粉体及び試験用粒体」の「粒子の直径の算術平均値」により定義される平均粒子径が、30μm以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンクリート構造物の周囲を、長期間にわたって自己治癒的に修復できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る粉粒体の製造方法の流れを説明するためのフローチャートである。
図2は、本発明の実施形態に係るセメント系混合材の製造方法の流れを説明するためのフローチャートである。
図3は、本発明の実施形態に係るセメント系混合材の配合例を示す表である。
図4は、セメント系混合材の適用例の一例であり、ロックボルト補強工法によって構築されたトンネルの断面を示す図である。
図5は、セメント系混合材の適用例の一例であり、シールド掘進機を用いたシールド工法で掘削を行っているトンネルの断面を示す図である。
図6は、セメント系混合材の適用例の一例であり、トンネルの掘削予定位置近傍に複数のボーリング孔を設けた地盤の断面を示す図である。
図7は、セメント系混合材の適用例の一例であり、地盤に鉛直方向に形成されたボーリング孔の断面を示す図である。
図8は、粉粒体が混合されたセメント系混合材と粒体を含まないセメント系混合材を注入した場合の地下水の水位の変化を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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