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公開番号
2025036997
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143693
出願日
2023-09-05
発明の名称
架橋ブロック共重合体の製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
C08F
297/00 20060101AFI20250310BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】粒子が崩れにくいポリマー粒子を製造できる、新規な架橋ブロック共重合体の製造方法を提供する。
【解決手段】2種類以上の重合性モノマーからブロック共重合体を得ること(第1重合)と、前記ブロック共重合体に、前記2種類以上の重合性モノマーのうちの1種類以上の重合性モノマーと、多官能性モノマーとを添加して、架橋ブロック共重合体を得ること(第2重合)とを含む、架橋ブロック共重合体の製造方法。前記第2重合は、前記ブロック共重合体同士を架橋することを含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2種類以上の重合性モノマーからブロック共重合体を得ること(第1重合)と、
前記ブロック共重合体に、前記2種類以上の重合性モノマーのうちの1種類以上の重合性モノマーと、多官能性モノマーとを添加して、架橋ブロック共重合体を得ること(第2重合)とを含む、架橋ブロック共重合体の製造方法。
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【請求項2】
前記第2重合が、前記ブロック共重合体同士を架橋することを含む、請求項1に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項3】
前記第2重合において添加する前記重合性モノマーが、前記ブロック共重合体の少なくとも一方の末端ブロックを構成する重合性モノマーを含む、請求項1または2に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項4】
前記第1重合が、重合性モノマー(m1)を含むブロック(A)と、前記重合性モノマー(m1)と同じ又は異なる重合性モノマー(m2)を含むブロック(B)と、前記重合性モノマー(m1)及び(m2)と異なる重合性モノマー(m3)を含むブロック(C)とを含む、前記ブロック共重合体を得ることを含み、
前記第2重合において添加する前記重合性モノマーが、前記重合性モノマー(m3)を含む、請求項1または2に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項5】
前記第1重合が、
重合性モノマー(m1)とRAFT剤とを反応させて、前記RAFT剤由来の活性末端を有する前記重合性モノマー(m1)の重合体(P1)を得ることと、
前記重合体(P1)と、前記重合性モノマー(m1)と同じ又は異なる重合性モノマー(m2)とを反応させて、前記重合性モノマー(m1)及び(m2)の重合体(P2)を得ることと、
前記重合体(P2)と、前記重合性モノマー(m1)及び(m2)と異なる重合性モノマー(m3)とを反応させて、前記ブロック共重合体を得ることと、を含む、請求項1または2に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項6】
前記第1重合が、
重合性モノマー(m1)とRAFT剤と水と乳化剤とを含む混合液に重合開始剤を添加して、前記RAFT剤由来の活性末端を有し、前記重合性モノマー(m1)の重合体(P1)からなるシード粒子(S1)を含む水分散液(W1)を得ることと、
前記水分散液(W1)に、前記重合性モノマー(m1)と同じ又は異なる重合性モノマー(m2)を添加して、前記シード粒子(S1)が有する前記活性末端と前記重合性モノマー(m2)とを反応させて、前記活性末端を有し、前記重合性モノマー(m1)及び(m2)の重合体(P2)からなるシード粒子(S2)を含む水分散液(W2)を得ることと、
前記水分散液(W2)に、前記重合性モノマー(m1)及び(m2)と異なる重合性モノマー(m3)を添加して、前記シード粒子(S2)が有する前記活性末端と前記重合性モノマー(m3)とを反応させて、前記ブロック共重合体からなるシード粒子(S3)を得ることと、を含む、請求項1または2に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項7】
前記第2重合が、前記ブロック共重合体に、前記重合性モノマー(m3)と、2官能以上の(メタ)アクリル酸エステルを含む前記多官能性モノマーとを添加して、前記ブロック共重合体同士を前記多官能性モノマーで架橋することを含む、請求項4に記載に架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項8】
前記重合性モノマー(m1)が芳香族ビニル化合物を含む、請求項4に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項9】
前記重合性モノマー(m2)が、シアン化ビニル及び芳香族ビニル化合物から選択される少なくとも1つ含む、請求項4に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
【請求項10】
前記重合性モノマー(m3)が、(メタ)アクリル酸エステルを含む、請求項4に記載の架橋ブロック共重合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、架橋ブロック共重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、アクリロニトリルやスチレン等の熱可塑性樹脂にゴム成分を配合した熱可塑性樹脂組成物は、耐熱性、耐油性等に優れるため、種々の分野に応用されている。このような熱可塑性樹脂組成物としては、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル-スチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体(ASA樹脂)、アクリロニトリル-エチレン-プロピレン-スチレン共重合体(AES樹脂)、アクリロニトリル-塩素化ポリエチレン-スチレン共重合体(ACS樹脂)等が知られている。
【0003】
熱可塑性樹脂に配合できるゴム成分(ポリマー粒子)の製造方法として、例えば、特許文献1、2には、RAFT重合により、ポリマーを含む粒子の水分散体を製造する方法が提案されている。しかしながら、このような方法で製造したポリマー粒子を上述の熱可塑性樹脂に溶融混練した場合、ポリマー粒子が崩れてしまい、所望の物性が発現しにくいことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-168260号公報
特開2022-015395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、粒子が崩れにくいポリマー粒子を製造できる、新規な架橋ブロック共重合体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記事情に鑑みて、本願発明者が鋭意検討した結果、2種類以上の重合性モノマーからブロック共重合体を得ること(第1重合)と、前記ブロック共重合体に、前記2種類以上の重合性モノマーのうちの1種類以上の重合性モノマーと、多官能性モノマーとを添加して、架橋ブロック共重合体を得ること(第2重合)とを含む、架橋ブロック共重合体の製造方法であれば、上記課題を解決できることを見出した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粒子が崩れにくいポリマー粒子を製造できる、新規な架橋ブロック共重合体の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本開示の範囲はここで説明する一実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。また、特定のパラメーターについて、複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値の内、任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。また、本開示に記載されている数値範囲の下限値及び/又は上限値は、その数値範囲内の数値であって、実施例で示されている数値に置き換えてもよい。数値範囲を示す「X~Y」との表現は、「X以上Y以下」であることを意味している。一実施形態について記載した特定の説明が他の実施形態についても当てはまる場合には、他の実施形態においてはその説明を省略している場合がある。
【0009】
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本開示は、実施形態によって限定されることはない。
本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
【0010】
[架橋ブロック共重合体の製造方法]
本実施形態は、2種類以上の重合性モノマーからブロック共重合体を得ること(第1重合)と、前記ブロック共重合体に、前記2種類以上の重合性モノマーのうちの1種類以上の重合性モノマーと、多官能性モノマーとを添加して、架橋ブロック共重合体を得ること(第2重合)とを含む、架橋ブロック共重合体の製造方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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