特許ウォッチ

公開番号2025036944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143619
出願日2023-09-05
発明の名称ディスク装置及びコマンド管理方法
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 13/12 20060101AFI20250310BHJP(計算;計数)
要約【課題】コマンドを効率的に管理できるディスク装置を提供する。
【解決手段】一つの実施形態によれば、ディスク媒体とメモリとコントローラとを有するディスク装置が提供される。ディスク媒体は、アドレスに従ってデータが記録される。コントローラは、アドレスを含むコマンドが受信されることに応じてデータベースを構築又は更新してメモリに格納する。データベースは、コマンドのアドレス範囲に関連付けられ且つコマンドのアドレス及び時系列に応じたツリー状の配列を含む。コントローラは、データベースを用いてコマンドを管理する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
アドレスに従ってデータが記録されるディスク媒体と、
メモリと、
前記アドレスを含むコマンドが受信されることに応じてデータベースを生成又は更新して前記メモリに格納するコントローラと、
を備え、
前記データベースは、コマンドのアドレス範囲に関連付けられ且つコマンドのアドレス及び時系列に応じたツリー状の配列を含み、
前記コントローラは、前記データベースを用いてコマンドを管理する
ディスク装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記データベースは、
コマンドのアドレス範囲を示す２つのキーに関連付けられる第１の葉ノードと、
前記第１の葉ノードに従属し、コマンドのアドレス範囲を示す２つのキーに関連付けられる第２の葉ノードと、
を含む
請求項１に記載のディスク装置。
【請求項３】
前記データベースは、１つのキーに関連付けられる親ノードをさらに含み、
前記第１の葉ノードは、前記親ノードに従属する
請求項２に記載のディスク装置。
【請求項４】
前記データベースは、
前記第２の葉ノードに従属し、コマンドのアドレス範囲を示す２つのキーに関連付けられる第３の葉ノードをさらに含む
請求項３に記載のディスク装置。
【請求項５】
前記第２の葉ノードに含まれるコマンドは、前記第１の葉ノードに含まれるコマンドより時間的に新しく、
前記第１の葉ノードの２つのキーで示されるアドレス範囲と前記第１の葉ノードに従属する前記第２の葉ノードの２つのキーで示されるアドレス範囲とは、少なくとも部分的に重複している
請求項２に記載のディスク装置。
【請求項６】
前記データベースは、
前記親ノードと前記第１の葉ノードとを接続する第１の拡張ノードと、
前記第１の葉ノードと前記第２の葉ノードとを接続する第２の拡張ノードと、
をさらに含む
請求項３に記載のディスク装置。
【請求項７】
前記データベースは、
前記親ノードと前記第１の葉ノードとを接続する第１の拡張ノードと、
前記第１の葉ノードと前記第２の葉ノードとを接続する第２の拡張ノードと、
前記第２の葉ノードと前記第３の葉ノードとを接続する第３の拡張ノードと、
をさらに含む
請求項４に記載のディスク装置。
【請求項８】
アドレスに従ってデータが記録されるディスク媒体とメモリとを有するディスク装置において、アドレスを含むコマンドが受信されることと、
前記受信されたコマンドに応じて、コマンドのアドレス範囲に関連付けられ且つコマンドのアドレス及び時系列に応じたツリー状の配列を含むデータベースを構築又は更新して前記メモリに格納することと、
前記データベースを用いてコマンドを管理することと、
を含むコマンド管理方法。
【請求項９】
前記データベースは、
１つのキーに関連付けられる親ノードと、
前記親ノードに従属し、コマンドのアドレス範囲を示す２つのキーに関連付けられる第１の葉ノードと、
前記第１の葉ノードに従属し、コマンドのアドレス範囲を示す２つのキーに関連付けられる第２の葉ノードと、
を含む
請求項８に記載のコマンド管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本実施形態は、ディスク装置及びコマンド管理方法に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ホストに接続可能であるディスク装置では、ホストからコマンドを受信することがある。ディスク装置では、受信されたコマンドを効率的に管理することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１５９９９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一つの実施形態は、コマンドを効率的に管理できるディスク装置及びコマンド管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
一つの実施形態によれば、ディスク媒体とメモリとコントローラとを有するディスク装置が提供される。ディスク媒体は、アドレスに従ってデータが記録される。コントローラは、アドレスを含むコマンドが受信されることに応じてデータベースを生成又は更新してメモリに格納する。データベースは、コマンドのアドレス範囲に関連付けられ且つコマンドのアドレス及び時系列に応じたツリー状の配列を含む。コントローラは、データベースを用いてコマンドを管理する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態にかかるディスク装置のハードウェア構成を示す図。
実施形態にかかるディスク装置の機能構成を示す図。
実施形態におけるデータベースのデータ構造を示す図。
実施形態における親ノード及び葉ノードのデータ構造を示す図。
実施形態におけるコマンド受信時の動作を示すフローチャート。
実施形態におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態におけるコマンドマージ時の動作を示すフローチャート。
実施形態におけるコマンドマージ時のデータベースの操作を示す図。
実施形態におけるコマンド実行時の動作を示すフローチャート。
実施形態におけるコマンド実行時のデータベースの操作を示す図。
実施形態におけるコマンド実行時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第１の変形例におけるコマンド受信時の動作を示すフローチャート。
実施形態の第２の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第２の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第２の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第３の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第３の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第３の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
実施形態の第３の変形例におけるコマンド受信時のデータベースの操作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるディスク装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【０００８】
（実施形態）
実施形態にかかるディスク装置は、ホストに接続可能であるインタフェースを有し、ホストからコマンドをインタフェースで受信することがあるが、受信されたコマンドを効率的に管理するための工夫が施される。
【０００９】
ディスク装置１０は、図１に示すように、ディスク媒体１１、スピンドルモータ１２、ＨＳＡ（ＨｅａｄＳｔａｃｋＡｓｓｅｍｂｌｙ）１３、ヘッドアンプ１４、揮発性メモリ１５、ＲＷＣ（Ｒｅａｄ／ＷｒｉｔｅＣｈａｎｎｅｌ）１６、ＨＤＣ（ＨａｒｄＤｉｓｋＣｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）１７、ＣＰＵ（ＣｅｎｔｒａｌＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ）１８、モータドライバ２０、及び不揮発性メモリ２１を有する。図１は、ディスク装置１０の構成を示す図である。
【００１０】
ディスク媒体１１は、データが記録される記録面Ｓを表面及び裏面にそれぞれ有する。ディスク媒体１１は、スピンドルモータ１２によって回転駆動される。ディスク装置１０には、複数のディスク媒体１１が設けられる。また、ディスク装置１０において使用されるすべての記録面Ｓには、記録面Ｓ上の物理位置を示す位置情報である物理アドレスが設定されている。スピンドルモータ１２は、モータドライバ２０から供給される電流（または電圧）によって駆動される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許