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公開番号2025036911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143564
出願日2023-09-05
発明の名称アクチュエータ装置
出願人国立大学法人東海国立大学機構
代理人個人,個人
主分類H02K 41/03 20060101AFI20250310BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転軸方向に大きな推力を出力でき、かつ回転方向に大きなトルクを出力できるアクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】第1ロータ部8は、第1螺旋方向A1に沿って配置された複数のN極磁石14と第2螺旋方向A2に沿って配置された複数のS極磁石15とが回転方向θに交互に配置される。第2ロータ部10は、第3螺旋方向A3に沿って配置された複数のN極磁石20と第4螺旋方向A4に沿って配置された複数のS極磁石21とが回転方向θに交互に配置される。可動子4は、回転方向θと回転軸方向Zとに交互に配置された複数のN極磁石26及びS極磁石27を有し、第1ロータ部8及び第2ロータ部10の回転に基づき回転方向θ又は回転軸方向Zに動作する。第1ロータ部8及び第2ロータ部10と可動子4との間には、回転軸Laの軸回りに延びる螺旋状の高透磁率部33及び低透磁率部34が回転軸方向Zに並ぶピース部材32が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸の軸回りに延びる第1螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第1螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第2螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第1螺旋方向のN極磁石及び前記第2螺旋方向のS極磁石が前記回転軸の回転方向において交互に配置された第1ロータ部と、
前記第1ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第1ステータ部と、
前記第1螺旋方向及び前記第2螺旋方向と交差する第3螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第3螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第4螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第3螺旋方向のN極磁石及び前記第4螺旋方向のS極磁石が前記回転方向において交互に配置された第2ロータ部と、
前記第2ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第2ステータ部と、
前記回転方向と回転軸方向とにおいて交互に配置された複数のN極磁石及びS極磁石を有し、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の回転に基づき前記回転方向又は前記回転軸方向に動作する可動子と、を備え、
前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の少なくとも一方であるロータ部と前記可動子との間には、前記回転軸の軸回りに延びる螺旋状の高透磁率部及び低透磁率部が前記回転軸方向に並ぶピース部材が設けられている、アクチュエータ装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記ピース部材は、
前記可動子及び前記第1ロータ部の間に配置された第1ピース部材と、
前記可動子及び前記第2ロータ部の間に配置された第2ピース部材と、を有する、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
【請求項3】
前記高透磁率部及び前記低透磁率部の対数は、前記可動子の前記回転方向の極対数と前記ロータ部の前記回転方向の極対数とから設定される前記回転方向の対数と、前記可動子の前記回転軸方向の極対数と前記ロータ部の前記回転軸方向の極対数とから設定される前記回転軸方向の対数と、に基づいて設定されている、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
【請求項4】
前記ロータ部は、前記第1ステータ部及び前記第2ステータ部の少なくとも一方において前記ロータ部と対をなすステータ部と、前記可動子及び前記ピース部材と、の間に配置され、
前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石は、前記回転軸の径方向に着磁され、
前記ロータ部のN極磁石間及びS極磁石間には、前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石に対して着磁方向が90度異なるハルバッハ配列磁石が設けられている、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
【請求項5】
前記ハルバッハ配列磁石は、互いに前記着磁方向が反対の第1ハルバッハ配列磁石及び第2ハルバッハ配列磁石を有し、
前記第1ハルバッハ配列磁石及び前記第2ハルバッハ配列磁石は、N極同士が向き合うように配置されたN極補助磁石と、S極同士が向き合うように配置されたS極補助磁石と、を構成し、
前記N極補助磁石は、前記回転軸方向に並ぶ前記N極磁石間に配置され、
前記S極補助磁石は、前記回転軸方向に並ぶ前記S極磁石間に配置されている、請求項4に記載のアクチュエータ装置。
【請求項6】
回転軸の軸回りに延びる第1螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第1螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第2螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第1螺旋方向のN極磁石及び前記第2螺旋方向のS極磁石が前記回転軸の回転方向において交互に配置された第1ロータ部と、
前記第1ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第1ステータ部と、
前記第1螺旋方向及び前記第2螺旋方向と交差する第3螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第3螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第4螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第3螺旋方向のN極磁石及び前記第4螺旋方向のS極磁石が前記回転方向において交互に配置された第2ロータ部と、
前記第2ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第2ステータ部と、
前記回転方向と回転軸方向とにおいて交互に配置された複数のN極磁石及びS極磁石を有し、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の回転に基づき前記回転方向又は前記回転軸方向に動作する可動子と、を備え、
前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の少なくとも一方であるロータ部は、前記第1ステータ部及び前記第2ステータ部の少なくとも一方において前記ロータ部と対をなすステータ部と、前記可動子と、の間に配置され、
前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石は、前記回転軸の径方向に着磁され、
前記ロータ部のN極磁石間及びS極磁石間には、前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石に対して着磁方向が90度異なるハルバッハ配列磁石が設けられている、アクチュエータ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、一台で回転出力及び直線出力が可能な2自由度電動機が周知である。2自由度電動機は、2つのステータと、各々のステータに対応して設けられた2つのロータと、回転及び直動が可能に設けられた駆動軸と、を有する。2自由度電動機は、ナットとスクリューとの係合を永久磁石の磁力によって実現した磁気ネジが使用されている。具体的には、ロータが磁気ネジのナットに相当し、駆動軸が磁気ネジのスクリューに相当する。そして、磁気ネジの原理を用いることにより、駆動軸を回転又は直動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/149420号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の2自由度電動機は、直線方向に出力として得られる推力に比べ、回転方向のトルクが小さい。このように、特許文献1の2自由度電動機では、十分なトルクで回転方向の出力を得ることができない課題があった。よって、現状の2自由度電動機の場合、適用可能な装置の範囲が狭くなる可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、回転軸方向に大きな推力を出力でき、かつ回転方向に大きなトルクを出力できるアクチュエータ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するアクチュエータ装置は、回転軸の軸回りに延びる第1螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第1螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第2螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第1螺旋方向のN極磁石及び前記第2螺旋方向のS極磁石が前記回転軸の回転方向において交互に配置された第1ロータ部と、前記第1ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第1ステータ部と、前記第1螺旋方向及び前記第2螺旋方向と交差する第3螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第3螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第4螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第3螺旋方向のN極磁石及び前記第4螺旋方向のS極磁石が前記回転方向において交互に配置された第2ロータ部と、前記第2ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第2ステータ部と、前記回転方向と回転軸方向とにおいて交互に配置された複数のN極磁石及びS極磁石を有し、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の回転に基づき前記回転方向又は前記回転軸方向に動作する可動子と、を備え、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の少なくとも一方であるロータ部と前記可動子との間には、前記回転軸の軸回りに延びる螺旋状の高透磁率部及び低透磁率部が前記回転軸方向に並ぶピース部材が設けられている。
【0007】
前記課題を解決するアクチュエータ装置は、回転軸の軸回りに延びる第1螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第1螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第2螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第1螺旋方向のN極磁石及び前記第2螺旋方向のS極磁石が前記回転軸の回転方向において交互に配置された第1ロータ部と、前記第1ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第1ステータ部と、前記第1螺旋方向及び前記第2螺旋方向と交差する第3螺旋方向に沿って配置された複数のN極磁石と、前記第3螺旋方向とともに多重螺旋を形成する第4螺旋方向に沿って配置された複数のS極磁石と、を有し、前記第3螺旋方向のN極磁石及び前記第4螺旋方向のS極磁石が前記回転方向において交互に配置された第2ロータ部と、前記第2ロータ部を磁界によって前記回転軸の軸回りに回転させる第2ステータ部と、前記回転方向と回転軸方向とにおいて交互に配置された複数のN極磁石及びS極磁石を有し、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の回転に基づき前記回転方向又は前記回転軸方向に動作する可動子と、を備え、前記第1ロータ部及び前記第2ロータ部の少なくとも一方であるロータ部は、前記第1ステータ部及び前記第2ステータ部の少なくとも一方において前記ロータ部と対をなすステータ部と、前記可動子と、の間に配置され、前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石は、前記回転軸の径方向に着磁され、前記ロータ部のN極磁石間及びS極磁石間には、前記ロータ部のN極磁石及びS極磁石に対して着磁方向が90度異なるハルバッハ配列磁石が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、回転軸方向に大きな推力を出力でき、かつ回転方向に大きなトルクを出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るアクチュエータ装置の構成を示す斜視図である。
図1に示すII-II線断面図である。
ピースユニットの概略を示す側面図である。
第1ロータ部の外周面の展開図である。
第2ロータ部の外周面の展開図である。
(a)~(c)は、可動子の外周面の展開図である。
右ネジ型の磁気ギヤ付き磁性ネジのモデル図である。
右ネジ型の磁気ギヤ付き磁性ネジの正面図である。
右ネジ型の磁気ギヤ付き磁性ネジの断面図である。
左ネジ型の磁気ギヤ付き磁性ネジのモデル図である。
第2実施形態に係るアクチュエータ装置の構成を示す斜視図である。
ロータ部が従来の着磁パターンをとる場合の磁束分布図である。
ロータ部がハルバッハ配列磁石を有する場合の着磁パターンの磁束分布図である。
ロータ部の外周面の展開図である。
ロータ部の内周面の展開図である。
別例に係るアクチュエータ装置の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態を説明する。
(アクチュエータ装置1)
図1に示すように、アクチュエータ装置1は、第1モータ部2、第2モータ部3、及び可動子4を備える。第1モータ部2及び第2モータ部3の各々は、ステータ部5及びロータ部6を有する。具体的には、第1モータ部2が第1ステータ部7及び第1ロータ部8を有し、第2モータ部3が第2ステータ部9及び第2ロータ部10を有する。第1モータ部2及び第2モータ部3は、可動子4に沿って並び配置されている。第1モータ部2及び第2モータ部3は、基本的な構造は同じであるが、磁極配列が異なっている。
(【0011】以降は省略されています)

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