TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025036817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143383
出願日2023-09-05
発明の名称回転電機
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02K 9/19 20060101AFI20250310BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】エンドプレートによるロータの軸方向の保持強度を確保しつつ、ロータを軸方向に貫通する冷却油路にシャフトからの冷却油を効率的に導く。
【解決手段】回転電機は、軸方向に貫通して形成された複数の冷却油路が周方向に配置されるロータと、ロータを回転軸に沿って貫通するシャフトと、ロータを内側に収容するステータと、ロータの軸方向の一方側端部に当接するエンドプレートと、を備える。シャフトは、シャフトの内部を軸方向に延びるオイル供給路と、オイル供給路から径方向に延びてシャフトの外側に連通する複数の分岐油路と、を有する。エンドプレートは、径方向に延びる補強リブを周方向に複数有する。エンドプレートとロータの一方側端部の間には、分岐油路と冷却油路をそれぞれ径方向に接続し、分岐油路からのオイルを遠心力で各々の冷却油路へ導く間隙部が周方向に複数形成される。各々の間隙部は、隣り合う補強リブの間に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に貫通して形成された複数の冷却油路が周方向に配置されるロータと、
前記ロータを回転軸に沿って貫通するシャフトと、
前記ロータを内側に収容するステータと、
前記ロータの軸方向の一方側端部に当接するエンドプレートと、を備え、
前記シャフトは、前記シャフトの内部を軸方向に延びるオイル供給路と、前記オイル供給路から径方向に延びて前記シャフトの外側に連通する複数の分岐油路と、を有し、
前記エンドプレートは、径方向に延びる補強リブを周方向に複数有し、
前記エンドプレートと前記ロータの前記一方側端部の間には、前記分岐油路と前記冷却油路をそれぞれ径方向に接続し、前記分岐油路からのオイルを遠心力で各々の前記冷却油路へ導く間隙部が周方向に複数形成され、
各々の前記間隙部は、隣り合う前記補強リブの間に形成されている
回転電機。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記間隙部は、前記分岐油路から前記冷却油路に向けて周方向の幅が広がるように形成される
請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記分岐油路は、1つの前記間隙部に対して周方向に間隔をあけて複数接続されている
請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
複数の前記分岐油路は、前記冷却油路の中心を通って径方向に延びる前記ロータの法線に対して対称に配置される
請求項3に記載の回転電機。
【請求項5】
複数の前記分岐油路は、径方向内側から外側に向けて間隔が小さくなるように傾いて配置されている
請求項4に記載の回転電機。
【請求項6】
前記エンドプレートは、前記ロータの一方側端部に臨む面に、前記冷却油路内に挿入される係止部を複数有し、
各々の前記係止部は、前記冷却油路の外周側で前記間隙部と対向する位置に配置される
請求項1に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータの冷却構造を有する回転電機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機のロータに収容される磁石には、高温下で磁束が減少する事象(高温減磁)が生じうる。かかる高温減磁は、例えば重希土類の含有比率の高い磁石を適用することでも抑制できるが、この場合には回転電機の製造コストの増加につながる。一般的には、ロータは空気への放熱で空冷されるか、オイル等の冷媒による冷却が行われている。一方で、ロータの冷却が不十分であるとロータの磁力の低下を招く。よって、回転電機の性能を向上させる観点からロータのより効率的な冷却が要望されている。
【0003】
ロータの冷却を図るために、回転軸から供給される冷媒をロータ内の貫通孔に軸方向に流す構造が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、回転軸から供給されるオイルをエンドプレートの内側で2種類の流路にそれぞれ導き、ロータの軸方向の異なる面の出口からそれぞれ排出させる冷却構造が開示されている。また、特許文献2には、回転軸部から供給される冷媒を、端面板とロータコアの間で周方向に環状に形成された第2環状溝を介して第2貫通孔にそれぞれ流す回転電機の冷却構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-187063号公報
特許6367875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の回転電機においては、エンドプレートによるロータの軸方向の保持強度を確保しつつ、ロータを軸方向に貫通する冷却油路にシャフトからの冷却油を効率的に導くことのできる構成が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の回転電機は、軸方向に貫通して形成された複数の冷却油路が周方向に配置されるロータと、ロータを回転軸に沿って貫通するシャフトと、ロータを内側に収容するステータと、ロータの軸方向の一方側端部に当接するエンドプレートと、を備える。シャフトは、シャフトの内部を軸方向に延びるオイル供給路と、オイル供給路から径方向に延びてシャフトの外側に連通する複数の分岐油路と、を有する。エンドプレートは、径方向に延びる補強リブを周方向に複数有する。エンドプレートとロータの一方側端部の間には、分岐油路と冷却油路をそれぞれ径方向に接続し、分岐油路からのオイルを遠心力で各々の冷却油路へ導く間隙部が周方向に複数形成される。各々の間隙部は、隣り合う補強リブの間に形成されている。
【0007】
上記の間隙部は、分岐油路から冷却油路に向けて周方向の幅が広がるように形成されていてもよい。
【0008】
上記の分岐油路は、1つの間隙部に対して周方向に間隔をあけて複数接続されていてもよい。また、複数の分岐油路は、冷却油路の中心を通って径方向に延びるロータの法線に対して対称に配置されてもよい。また、複数の分岐油路は、径方向内側から外側に向けて間隔が小さくなるように傾いて配置されていてもよい。
【0009】
上記のエンドプレートは、ロータの一方側端部に臨む面に、冷却油路内に挿入される係止部を複数有していてもよい。また、各々の係止部は、冷却油路の外周側で間隙部と対向する位置に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、エンドプレートによるロータの軸方向の保持強度を確保しつつ、ロータを軸方向に貫通する冷却油路にシャフトからの冷却油を効率的に導くことができる回転電機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
発電機
2日前
個人
高電荷低電位電荷搬送体
16日前
個人
ファスナー式コード束ね
17日前
株式会社豊田自動織機
回転電機
16日前
未来工業株式会社
ゲージ
16日前
個人
回転電気装置及び発電装置
18日前
株式会社コスメック
自立発電装置
18日前
株式会社豊田自動織機
回転電機のロータ
17日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
10日前
富士電機株式会社
半導体装置
2日前
株式会社シマノ
電力供給装置
3日前
株式会社浅羽製作所
通線用先端誘導具
9日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電池制御装置
4日前
株式会社ダイヘン
電力システム
4日前
高周波熱錬株式会社
電源装置
17日前
コーセル株式会社
スイッチング電源装置
16日前
日本航空電子工業株式会社
シール構造体
12日前
株式会社ダイヘン
蓄電池システム
9日前
高周波熱錬株式会社
電源装置
17日前
キヤノン株式会社
電源装置、画像形成装置
3日前
矢崎総業株式会社
グロメット
12日前
トヨタ自動車株式会社
充電制御装置
2日前
GX株式会社
可搬式太陽光発電用電源装置
2日前
株式会社ミツバ
端子ユニット
16日前
ニデック株式会社
ステータ、モータ及びドローン
17日前
シンフォニアテクノロジー株式会社
充電装置
3日前
個人
同期回転電機
9日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
16日前
マツダ株式会社
モータ
4日前
本田技研工業株式会社
回転電機
12日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
16日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
16日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
2日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
16日前
マツダ株式会社
モータ
4日前
株式会社村田製作所
電源装置及びプログラム
18日前
続きを見る