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公開番号2025034155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140358
出願日2023-08-30
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 11/08 20060101AFI20250306BHJP(上水;下水)
要約【課題】本発明は、溜水面が大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、汚物受け面14、リム部16及びツボ部18を備えたボウル部6と、第1吐水口20及び第2吐水口22と、洗浄水源からの洗浄水を供給する共通導水路8と、この共通導水路8から分岐して第1吐水口20に洗浄水を供給する第1導水路24と、共通導水路8から分岐して第2吐水口22に洗浄水を供給する第2導水路26と、排水管路と、を有し、共通導水路8は、底面部8bと、上面部8cと、第1導水路側に位置する第1側面部8dと、第2導水路側に位置する第2側面部8eと、を備え、共通導水路8は、第1導水路24及び第2導水路26に分岐する分岐点近傍において、第2側面部8eの縦幅H2が第1側面部8dの縦幅H1よりも大きくなるように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成され内周面を有するリム部と、上記汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、
上記リム部に設けられ、上記リム部に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口と、
上記リム部に設けられ、上記第1吐水口から吐水される洗浄水の旋回方向と同一方向に向けて洗浄水を吐水する第2吐水口と、
上記洗浄水源からの洗浄水を供給する共通導水路と、
この共通導水路から分岐して上記第1吐水口に洗浄水を供給する第1導水路と、
上記共通導水路から分岐して上記第2吐水口に洗浄水を供給する第2導水路と、
上記ボウル部の底部に接続される排水管路と、
を有し、
上記共通導水路は、底面部と、上面部と、第1導水路側に位置する第1側面部と、第2導水路側に位置する第2側面部と、を備え、
上記共通導水路は、第1導水路及び第2導水路に分岐する分岐点近傍において、上記第2側面部の縦幅が上記第1側面部の縦幅よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
上記共通導水路の上記第2側面部の上端は、上記第1側面部の上端よりも高くなるように形成されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記共通導水路の上記上面部は、左右方向において、上記第1導水路側の上記上面部が上記第2導水路側の上記上面部よりも下方へ傾斜している、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記第1導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第1絞り部を備え、
上記第2導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第2絞り部を備え、
上記第2絞り部は、上記第1絞り部よりも洗浄水が流れる方向に向けて長くなるように形成されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記共通導水路の上記底面部の少なくとも一部は、上方に向けて突出するように湾曲した凸曲面で形成されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記第1吐水口は、上記ボウル部の左右方向の一方側に設けられ、前方へ洗浄水を吐水するように構成され、
上記第2吐水口は、上記ボウル部の左右方向の他方側に設けられ、後方へ洗浄水を吐水するように構成されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項7】
上記共通導水路は、上記共通導水路のうちで流路断面積が最も小さく形成された最小流路断面部を備えている、請求項1に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に記載されているように、汚物を受ける汚物受け面と、汚物受け面の上方に形成されたリム部と、汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、リム部に設けられ旋回流を形成する第1吐水口及び第2吐水口と、貯水タンクからの洗浄水を供給する共通導水路と、共通導水路から分岐して第1吐水口に洗浄水を供給する第1導水路と、共通導水路から分岐して第2吐水口に洗浄水を供給する第2導水路と、を備える水洗大便器が知られている。
このような水洗大便器においては、貯水タンクの洗浄水が共通導水路に供給された後に、第1導水路及び第2導水路に分配され、第1吐水口及び第2吐水口から吐水されるようになっている。また、第2吐水口から吐水された一部の洗浄水は、ツボ部内の溜水面に直接流入し、ツボ部の底壁に衝突した後、ツボ部内で縦旋回する流れを形成するようになっている。これにより、汚物が排水管路内に押し込まれて排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-50886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような水洗大便器において、乾燥面である汚物受け面の面積を小さくして汚物の付着を抑制するために溜水面を従来よりも大きくすることが考えられる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたような水洗大便器では、溜水面を従来よりも大きく形成すると、ツボ部内で縦旋回する流れが分散するので、洗浄水を第2吐水口からツボ部内の溜水面に直接流入させても、汚物を排出するのに十分な縦旋回の流れを形成することができない。これにより、汚物、特に、溜水面の表面に浮遊している浮遊系汚物を十分に排出することができないという問題がある。
一方、第2導水路を大きく形成して第2吐水口から吐水される洗浄水の流量を増やすことが考えられるが、第2導水路を大きくすると第2吐水口から吐水される時間が短くなってしまうため、汚物を排出するのに十分な縦旋回の流れを形成することができない。すなわち、汚物を排出するのに十分な縦旋回の流れを形成するには、第2吐水口から吐水される洗浄水の流量を増やすと共に、洗浄水を第2吐水口から出来る限り長い時間吐水させることが重要である。
【0005】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、溜水面が大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成され内周面を有するリム部と、汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、リム部に設けられ、リム部に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口と、リム部に設けられ、第1吐水口から吐水される洗浄水の旋回方向と同一方向に向けて洗浄水を吐水する第2吐水口と、洗浄水源からの洗浄水を供給する共通導水路と、この共通導水路から分岐して第1吐水口に洗浄水を供給する第1導水路と、共通導水路から分岐して第2吐水口に洗浄水を供給する第2導水路と、ボウル部の底部に接続される排水管路と、を有し、共通導水路は、底面部と、上面部と、第1導水路側に位置する第1側面部と、第2導水路側に位置する第2側面部と、を備え、共通導水路は、第1導水路及び第2導水路に分岐する分岐点近傍において、第2側面部の縦幅が第1側面部の縦幅よりも大きくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、共通導水路は、第1導水路及び第2導水路に分岐する分岐点近傍において、第2側面部の縦幅が第1側面部の縦幅よりも大きくなるように形成されているため、第2導水路を変えずに、共通導水路から第2吐水口へ流れる洗浄水の流量を増加させることができる。これにより、第2吐水口から吐水される洗浄水の流量を増やすと共に、第2吐水口からの吐水を長い時間継続することができる。よって、汚物を排出するのに十分な縦旋回の流れを形成することができ、溜水面が大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる。
【0007】
また、本発明において、好ましくは、共通導水路の第2側面部の上端は、第1側面部の上端よりも高くなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、共通導水路の第2側面部の上端は、第1側面部の上端よりも高くなるように形成されているので、共通導水路から第2吐水口へ流れる洗浄水の流量を増加させることができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、共通導水路の上面部は、左右方向において、第1導水路側の上面部が第2導水路側の上面部よりも下方へ傾斜している。
このように構成された本発明においては、共通導水路の上面部は、左右方向において、第1導水路側の上面部が第2導水路側の上面部よりも下方へ傾斜しているので、共通導水路を流れる洗浄水が第1導水路側よりも第2導水路側を流れるようにすることができる。
【0009】
また、本発明において、第1導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第1絞り部を備え、第2導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第2絞り部を備え、第2絞り部は、第1絞り部よりも洗浄水が流れる方向に向けて長くなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第1導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第1絞り部を備え、第2導水路は、洗浄水が流れる方向に向けて流路断面積が縮小する第2絞り部を備え、第2絞り部は、第1絞り部よりも洗浄水が流れる方向に向けて長くなるように形成されているので、第2吐水口から洗浄水を長い時間吐水することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、共通導水路の底面部の少なくとも一部は、上方に向けて突出するように湾曲した凸曲面で形成されている。
このように構成された本発明においては、共通導水路の底面部の少なくとも一部は、上方に向けて突出するように湾曲した凸曲面で形成されているので、洗浄後に残っている洗浄水が凸曲面の左右両側を通って排出され、共通導水路内に洗浄水が残るのを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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