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公開番号2025058912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024129680
出願日2024-08-06
発明の名称吐水制御システム及び吐水制御方法
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03C 1/05 20060101AFI20250402BHJP(上水;下水)
要約【課題】吐止水に関する制御を適切に実行すること。
【解決手段】実施形態に係る吐水制御システムは、吐水部と、前記吐水部の吐止水を切替える吐止水切替部と、水回り空間を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像から検知された認識対象物を判定する判定部と、前記吐止水切替部を制御する制御部と、を備え、前記判定部は、第一領域に用品のみが存在すると判定した場合、前記第一領域を包む範囲である第二領域に人の手が存在するか否かを判定し、前記制御部は、前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在すると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御し、前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在しないと判定された場合、前記吐水部が止水するように制御する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項１】
吐水部と、
前記吐水部の吐止水を切替える吐止水切替部と、
水回り空間を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像から検知された認識対象物を判定する判定部と、
前記吐止水切替部を制御する制御部と、
を備え、
前記判定部は、
第一領域に用品のみが存在すると判定した場合、前記第一領域を包む範囲である第二領域に人の手が存在するか否かを判定し、
前記制御部は、
前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在すると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御し、
前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在しないと判定された場合、前記吐水部が止水するように制御する
ことを特徴とする吐水制御システム。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記制御部は、
前記判定部により、前記第一領域に人の手が存在すると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項３】
前記第二領域は、前記第一領域に存在する用品の位置およびサイズのうち少なくとも１つに応じて変化する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項４】
前記第一領域は、平面視において、前記吐水部の吐水を行う吐水口に重なる範囲を含む
ことを特徴とする請求項３に記載の吐水制御システム。
【請求項５】
前記吐水部は、
吐水口の位置を変更可能であり、
前記第二領域は、前記吐水部に対応するシンク内の範囲のみを含む
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項６】
前記第一領域の範囲および前記第一領域に認識対象物が存在するか否か判定する時間のうち少なくとも１つは、使用者によって変更可能である
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項７】
前記第一領域は、前記吐水部からの吐水形態に応じて変化する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項８】
前記撮像部は、
前記吐水部または前記吐水部の下方に設けられる
ことを特徴とする請求項１～７のいずれか１つに記載の吐水制御システム。
【請求項９】
前記制御部は、
前記判定部により、前記第一領域に存在する用品が所定サイズ以上であると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御する
ことを特徴とする請求項８に記載の吐水制御システム。
【請求項１０】
前記判定部は、
第一領域に用品のみが存在すると判定した場合、前記第一領域の少なくとも一部を含む範囲である前記第二領域に人の手が存在するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、吐水制御システム及び吐水制御方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、センシングに応じてキッチン等の水回りにおける吐水部での吐止水を制御する技術が提供されている（例えば、特許文献１～３参照）。例えば、吐水口を含む撮像画像に基づき、対象物体または保持物体が第１領域、第２領域に検知されることで吐水制御されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第７２６３１２８号公報
特許第７１４５６３５号公報
特開２０１２－００２０３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、上述の従来技術では、対象物体と保持物体を片方ずつの条件を判定しており、使用者の吐水意図を判定するために経時的条件が必要となり、吐水制御にタイムラグが生じて、スムーズな吐水をできないことが考えられる。また、保持物体か否かを判断するために人間の存在検知や骨格検知を行う必要があり、吐止水制御の条件が複雑化してしまうことで、より吐水制御にタイムラグが生じて、制御部へかかる制御負荷も大きくなってしまう。このように、上述の従来技術には、吐止水に関する適切な制御の観点において改善の余地がある。そのため、吐止水に関する制御を適切に実行することが望まれている。
【０００５】
開示の実施形態は、吐止水に関する制御を適切に実行する吐水制御システム及び吐水制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムは、吐水部と、前記吐水部の吐止水を切替える吐止水切替部と、水回り空間を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像から検知された認識対象物を判定する判定部と、前記吐止水切替部を制御する制御部と、を備え、前記判定部は、第一領域に用品のみが存在すると判定した場合、前記第一領域を包む範囲である第二領域に人の手が存在するか否かを判定し、前記制御部は、前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在すると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御し、前記判定部により、前記第一領域に用品のみ存在し、かつ、前記第二領域に人の手が存在しないと判定された場合、前記吐水部が止水するように制御することを特徴とする。
【０００７】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、第一領域に用品のみが存在すると判定した場合、第一領域を包む範囲である第二領域に人の手が存在するか否かを判定し、第一領域に用品のみ存在し、かつ、第二領域に人の手が存在すると判定した場合、吐水するように制御し、第一領域に用品のみ存在し、かつ、第二領域に人の手が存在しないと判定した場合、止水するように制御する。例えば、吐水制御システムは、撮像画像に基づいて、画像内に存在する物体を用品または手にカテゴリ分ける処理と、その位置情報を取得し、カテゴリごとの位置情報に基づいて吐止水の制御を行う。これにより、吐水制御システムによれば、多数の複雑な判定条件や経時的条件を用いる必要がなく、タイムラグの小さい吐水判定及び制御が可能となる。したがって、吐水制御システムは、吐止水に関する制御を適切に実行することができる。
【０００８】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記制御部は、前記判定部により、前記第一領域に人の手が存在すると判定された場合、前記吐水部が吐水するように制御する。
【０００９】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、例えば吐水領域に対応する第一領域に手を持ってくる場合、使用者に吐水意図があると考えられるため、吐水するように制御することで、タイムラグなく吐水制御が可能となる。したがって、吐水制御システムは、吐止水に関する制御を適切に実行することができる。
【００１０】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記第二領域は、前記第一領域に存在する用品の位置およびサイズのうち少なくとも１つに応じて変化する。
（【００１１】以降は省略されています）

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