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公開番号
2025060429
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024147000
出願日
2024-08-28
発明の名称
建物内における水道水が使用される設備
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61L
2/18 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 有機物存在下における塩素耐性メチロバクテリウムまたはウイルスの増殖を効率的に抑制し、または増殖した塩素耐性メチロバクテリウムまたはウイルスを効率的に殺菌または不活化することができる、建物内における水道水が使用される設備の提供。
【解決手段】建物内における水道水が使用される設備であって、当該設備は、第一の改質水および第二の改質水を生成する装置と、前記装置に水道水を供給する配管と、前記第一の改質水および第二の改質水を、微生物またはウイルスによる汚染を抑制したい部位に吐出するための吐出部と、制御部と、を備えてなり、前記設備は、前記第一の改質水の吐出を開始した後に、前記第二の改質水の吐出を開始し、前記第二の改質水の吐出は、前記第一の改質水の吐出が停止された後に開始されるか、または、前記第一の改質水が吐出されている間に開始されることを特徴とする、設備。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
建物内における水道水が使用される設備であって、
当該設備は、
第一の改質水および第二の改質水を生成する装置と、
前記装置に水道水を供給する配管と、
前記第一の改質水および第二の改質水を、微生物またはウイルスによる汚染を抑制したい部位に吐出するための吐出部と、
制御部と、
を備えてなり、
前記設備は、前記第一の改質水の吐出を開始した後に、前記第二の改質水の吐出を開始し、
前記第二の改質水の吐出は、
前記第一の改質水の吐出が停止された後に開始されるか、
または、
前記第一の改質水が吐出されている間に開始される、
ことを特徴とする、設備。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記第一の改質水は第一の有効成分を含み、前記第二の改質水は第二の有効成分を含み、前記第一の有効成分は、遊離塩素または遊離塩素よりも酸化力の強い成分のいずれか一方を含み、前記第二の有効成分は、遊離塩素または遊離塩素よりも酸化力の強い成分のいずれか他方を含む、請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記第一の改質水がオゾンまたは過酸化水素を含む水であり、かつ、前記第二の改質水が遊離塩素を含む水であるか、または、
前記第一の改質水が遊離塩素を含む水であり、かつ、前記第二の改質水がオゾンまたは過酸化水素を含む水である、
請求項2に記載の設備。
【請求項4】
前記第一の改質水および前記第二の改質水のいずれか一方または双方は電解水である、請求項1~3のいずれか1項に記載の設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内における水道水が使用される設備に関する。詳細には、浄水場で塩素殺菌処理された水道水を改質して得られる改質水を利用して、トイレ、浴室、キッチン、洗面等の水道水を利用する住環境を衛生的に維持可能とする設備に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
清潔で快適な生活環境を求める消費者が増加しており、住環境を衛生的に維持可能とする技術が求められている。特に、トイレ、浴室、キッチン、洗面など、水を利用するエリアには菌やカビが繁殖したり、ウイルスが付着したりしやすく、このようなエリアを衛生的に維持するためには定期的な清掃が必要である。そのため、従来は、洗剤等を用いて洗浄する必要があり、手間がかかる。また、洗剤は環境に及ぼす影響や安全性の観点で問題となる場合がある。
【0003】
上記のような手間や問題を軽減しながら水道水が使用されるエリアを殺菌する方策として、水道水を電気分解して得られる電解水を利用する技術が提案されている。例えば、特開平10-306484号公報(特許文献1)には、水道水を電気分解して得られた遊離塩素(段落0023)またはオゾン(段落0025)を含む水を便器内に流すことにより、ウレアーゼ産生細菌を殺菌し、アンモニアの生成、ひいては尿石の付着を抑制することが開示されている。特許文献1には、「上記便器洗浄装置では、遊離塩素含有水を生成する電気分解槽181を設けたが、これを(中略)オゾン含有水を生成する装置に代えてもよい。」と記載され(段落0402)、また[実施例]においても、遊離塩素またはオゾンのいずれか一方を含む電解水の殺菌力が評価されていることから、遊離塩素およびオゾンの双方を含む電解水は考慮されていないと理解される。
【0004】
また、特開2008-073604号公報(特許文献2)は、棒状又は筒状の電極の周囲に、帯状の隔膜を被覆し、当該隔膜の表面に対極を設置した膜-電極接合体を用いて、食塩等を添加した水を電解し、オゾン、遊離塩素等の殺菌種をそれらの濃度がコントロールされる条件で生成し、得られた電解水を霧状に噴霧する小型スプレー装置を提案している。具体的には、食塩を含む水道水を電気分解し、3ppmのオゾンおよび0.5ppmの次亜塩素酸を含む電解水(実施例2)、0.1ppm以下のオゾンおよび10ppmの次亜塩素酸を含む電解水(実施例3)を生成したことが記載されている。特許文献2が提案する装置は、対象の洗浄や殺菌に洗剤を必要とはしないものの、原料水に食塩などを都度添加する必要があり、手間がかかるものであった。
【0005】
また、特開2008-168002号公報(特許文献3)は、少なくとも一対の電極と、この電極間に形成された流路と、この流路に連通する液体流入口および液体流出口とを有する電気分解槽を、浴室カウンターの下方に設け、塩化物イオンが含まれる水道水を通水しながら上記電気分解槽で電気分解することで、遊離塩素を生成し、生成された遊離塩素を含む水が洗い場に流されるようにした浴室洗浄装置を提案している。
特許文献3に記載の浴室洗浄装置によれば、電気分解槽を起動させておけば、給水管から供給される塩素を含む水道水が分解されて、遊離塩素を浴室に供給することになるので、食塩を添加するなどの手間をかけずに、浴室が洗浄される。
しかしながら、本発明者らは、特許文献3が提案する装置であっても、トイレ、浴室、キッチン、洗面など、水を利用するエリアにおいてはピンク色の汚れが残存する場合があることを突き止めた。さらに、その原因が、浄水場からの水道水によりもたらされる、塩素耐性メチロバクテリウムであることを突き止めた。
【0006】
文献「飲料用タンク水から高頻度に分離されたProtomonas extorquensの塩素抵抗性機構[著:古畑勝則]、防菌防黴学会、Vol. 19, No. 8, p.395-399, 1991年」(非特許文献1)には、メチロバクテリウムに属する
Protomonas extorquens
を塩素に接触させて得た変異株にあっては、細胞膜、特に外膜が肥厚し、また表面構造が変化し、細胞膜を強固にするシステムを備えていることが示唆されている。
【0007】
文献「浴室に潜むピンクモンスター[著:井原望]、生物工学会誌第94巻 第4号 2016年」(非特許文献2)には、住宅内の水まわりで発生するピンク色の汚れが、主として紅色細菌と呼ばれるグラム陰性のメチロバクテリウム属細菌の増殖によるものであることが報告されている。また、非特許文献2によれば、メチロバクテリウムの特徴ともいえるピンク色を呈するカロテノイドが、塩素などのストレスを受けたときに菌体内に発生する活性酸素を消去する機能を発揮し、これによりメチロバクテリウムが他の微生物に比べ塩素抵抗性を発揮しやすいと考えられることが示唆されている。また、カロテノイドは、メチロバクテリウムの膜強度の向上にも寄与しており、これにより塩素抵抗性を発揮すると考えられることが示唆されている。
【0008】
コロナウイルスを含め、ウイルスの1つの感染経路として、接触感染が知られている。これを防止するためには、手洗いやアルコール消毒等で自分の手の衛生性を保ち、他人への感染リスクを低減させるとともに、複数の人が触れる設備を使用する際、その衛生性を担保しながら使用することが求められている。
【0009】
そのために、例えば、高濃度の次亜塩素酸スプレーを携帯し、複数の人が触れる設備を使用する際、そのスプレーを吹きかけた後に設備を使用し、使用後さらにスプレーを吹きかける等の方法が採られている。
【0010】
次亜塩素酸等の遊離塩素がウイルス不活性化機能を有することは既に知られている。文献「Environmental Science & Technology、44、808-812(2010)」(非特許文献3)には、遊離塩素を用いてヒトノロウイルス粒子を構成するカプシドタンパク質に対する酸化的損傷を検出し、当該ウイルスの構造的完全性および感染力を評価したことが報告され、具体的には、遊離塩素が、カプシドタンパク質や当該ウイルス表面に存在する機能性タンパク質を構成するLysの一部を酸化(カルボニル化)することが報告されている。
(【0011】以降は省略されています)
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