TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025080477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193646
出願日2023-11-14
発明の名称静電チャック
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01L 21/683 20060101AFI20250519BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】処理中における基板の面内温度のばらつきを抑制することのできる静電チャック、を提供する。
【解決手段】静電チャック10は、誘電体基板100と、誘電体基板100に接合され、冷媒の通る冷媒流路400が内部に形成されたベースプレート200と、を備える。上面視において、冷媒流路400は、周方向に沿って伸びるように形成された第1流路410と、径方向に沿って第1流路410と隣り合う位置において、周方向に沿って伸びるように形成された第2流路420と、第1流路410と第2流路420との間を繋ぐ接続流路441と、を含む。接続流路441は、冷媒の流れる方向を反転させるように形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被吸着物が載置される載置面を有する誘電体基板と、
前記誘電体基板に接合され、冷媒の通る冷媒流路が内部に形成されたベースプレートと、を備え、
前記載置面に対し垂直な方向から見た場合において、
前記冷媒流路は、
周方向に沿って伸びるように形成された第1流路と、
径方向に沿って前記第1流路と隣り合う位置において、周方向に沿って伸びるように形成された第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路との間を繋ぐ接続流路と、を含み、
前記接続流路は、冷媒の流れる方向を反転させるように形成されていることを特徴とする静電チャック。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第1流路のうち少なくとも一部は、前記冷媒流路のうち最も外周側となる位置に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の静電チャック。
【請求項3】
前記載置面に対し垂直な方向から見た場合において、
前記第1流路は、前記載置面よりも外側となる位置に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の静電チャック。
【請求項4】
前記第1流路のうち、前記接続流路とは反対側の端部には、前記ベースプレートに形成された第1開口が繋がっており、
前記冷媒流路のうち、前記第1開口とは反対側の端部には、前記ベースプレートに形成された第2開口が繋がっていることを特徴とする、請求項2に記載の静電チャック。
【請求項5】
前記冷媒流路は、
前記第1開口から遠ざかるに従って前記ベースプレートの中央に近づく第1部分と、
前記第2開口に近づくに従って前記ベースプレートの外周側に近づく第2部分と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の静電チャック。
【請求項6】
前記載置面に対し垂直な方向から見た場合において、
前記第1開口及び前記第2開口は、間に冷媒流路を挟み込むことなく互いに隣り合う位置に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の静電チャック。
【請求項7】
前記第1流路の流路断面積が、前記第2流路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする、請求項2に記載の静電チャック。
【請求項8】
前記載置面に対し垂直な方向から見た場合において、
前記冷媒流路は、
径方向に沿って前記第2流路と隣り合う位置であって、且つ前記第1流路とは反対側となる位置において、周方向に沿って伸びるように形成された第3流路と、
前記第2流路と前記第3流路との間を繋ぐ内側接続流路と、を更に含み、
前記内側接続流路は、冷媒の流れる方向を反転させるように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の静電チャック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は静電チャックに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えばエッチング装置等の半導体製造装置には、処理の対象となるシリコンウェハ等の基板を吸着し保持するための装置として、静電チャックが設けられる。静電チャックは、吸着電極が設けられた誘電体基板と、誘電体基板を支持するベースプレートと、を備え、これらが互いに接合された構成を有する。吸着電極に電圧が印加されると静電力が生じ、誘電体基板上に載置された基板が吸着され保持される。
【0003】
エッチング等の処理中においては、基板の温度を適切な温度に維持する必要がある。このため、下記特許文献1に記載されているように、ベースプレートの内部には、冷媒を通すための冷媒流路が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-028960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
冷媒流路の一方側端部には、外部から低温の冷媒が供給される。基板からの熱は、誘電体基板及びベースプレートを介して冷媒へと伝えられる。冷媒は、冷媒流路を流れながら次第にその温度を上昇させて行き、冷媒流路の他方側端部から外部へと排出される。冷媒流路を通る冷媒の温度は場所により異なるので、冷媒温度の分布に起因して、処理中における基板の面内温度分布が不均一となってしまう可能性がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理中における基板の面内温度のばらつきを抑制することのできる静電チャック、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る静電チャックは、被吸着物が載置される載置面を有する誘電体基板と、誘電体基板に接合され、冷媒の通る冷媒流路が内部に形成されたベースプレートと、を備える。載置面に対し垂直な方向から見た場合において、冷媒流路は、周方向に沿って伸びるように形成された第1流路と、径方向に沿って第1流路と隣り合う位置において、周方向に沿って伸びるように形成された第2流路と、第1流路と第2流路との間を繋ぐ接続流路と、を含む。接続流路は、冷媒の流れる方向を反転させるように形成されている。
【0008】
このような構成の静電チャックでは、第1流路及び第2流路のうち一方(上流側)を通った冷媒流路は、接続流路においてその流れ方向を反転させてから、第1流路及び第2流路のうち他方(下流側)を通る。このため、第1流路を冷媒が通る方向と、第2流路を冷媒が通る方向とは、互いに逆の方向になる。
【0009】
その結果、同一の周方向に沿った冷媒温度の勾配は、第1流路と第2流路とでは互いに逆の勾配となる。例えば、第1流路、接続流路、第2流路の順に冷媒が通る場合には、接続流路から遠ざかる程、第1流路では冷媒の温度は低くなり、第2流路では冷媒の温度は高くなる。このような第1流路の低温部分と、第2流路の高温部分とが互いに隣り合うこととなるので、両者の温度差はベースプレート内である程度相殺し、その上にある基板までは伝達されない。その結果、各部における基板Wの温度を均等に近づけることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、処理中における基板の面内温度のばらつきを抑制することのできる静電チャック、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

甲神電機株式会社
変流器
19日前
APB株式会社
二次電池
13日前
株式会社東光高岳
変圧器
6日前
株式会社東光高岳
変圧器
6日前
ローム株式会社
半導体装置
15日前
ローム株式会社
チップ部品
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
26日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
14日前
オムロン株式会社
電磁継電器
27日前
オムロン株式会社
電磁継電器
27日前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
15日前
CKD株式会社
倣い装置
2日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
14日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
20日前
APB株式会社
二次電池セルの製造方法
13日前
株式会社不二越
ソレノイド
1日前
ローム株式会社
半導体装置
今日
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
26日前
富士電機株式会社
半導体装置
2日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
7日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
26日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
15日前
新電元工業株式会社
磁性部品
9日前
CKD株式会社
傾き調整装置
2日前
新電元工業株式会社
磁性部品
9日前
トヨタ自動車株式会社
電池昇温装置
2日前
SMK株式会社
コネクタの取付構造
2日前
三菱電機株式会社
半導体装置
14日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
8日前
グンゼ株式会社
導電性フィルム
12日前
TDK株式会社
電子部品
26日前
富士通商株式会社
両面負極全固体電池
28日前
TDK株式会社
電子部品
5日前
三菱電機株式会社
アレーアンテナ装置
27日前
株式会社村田製作所
コイル部品
2日前
続きを見る