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公開番号
2025033985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140083
出願日
2023-08-30
発明の名称
レバー式コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H01R
13/629 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】完全嵌合されたコネクタ同士の離脱操作性に優れるレバー式コネクタを提供すること。
【解決手段】レバー式コネクタ1は、第1コネクタ10と、第2コネクタ20と、初期位置と嵌合完了位置との間で回動自在に第1コネクタ10に装着されて、回動操作によって第1コネクタ10と第2コネクタ20とを嵌合又は離脱させるレバー30と、を備えている。レバー30は、係止アーム41と、嵌合完了位置において第2コネクタ20の被係止突起27に解除可能に係止される係止突起42と、係止アーム41の自由端に設けられる押下部43と、内部空間に少なくとも押下部43が配置される略筒状の保護部36と、を有する。保護部36における自由端側の開口端には、開口37の一部を塞ぐように交差方向の一端側に向けて突設された指掛け部38の一端部は、係止アーム41の弾み時において押下部43の先端部よりも交差方向の一端側に位置する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合及び離脱可能な第2コネクタと、初期位置と嵌合完了位置との間で回動自在に前記第1コネクタに装着されて、回動操作によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合又は離脱させるレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
前記レバーは、
所定方向に延びて、前記所定方向との交差方向に撓み変形可能な係止アームと、
前記係止アームに設けられて、前記嵌合完了位置において前記第2コネクタの被係止突起に解除可能に係止されて、前記係止アームの撓み時に前記被係止突起と係止解除される係止突起と、
前記係止アームの自由端に設けられる押下部と、
前記所定方向に延びる略筒状に形成されて、内部空間に少なくとも前記押下部が配置される保護部と、を有し、
前記保護部における前記自由端側の開口端には、開口の一部を塞ぐように前記交差方向の一端側に突出する指掛け部が設けられ、
前記指掛け部の一端部は、前記係止アームの弾み時において前記押下部の先端部よりも前記交差方向の一端側に位置する、
レバー式コネクタ。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のレバー式コネクタであって、
前記押下部における前記一端側の面には、基端部から前記先端部に向かうにつれて、前記一端側から前記他端側に傾斜する傾斜面が形成される、
レバー式コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のレバー式コネクタであって、
前記先端部は、前記指掛け部の近傍に配置される、
レバー式コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レバー式コネクタに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、互いに嵌合されるオスコネクタ及びメスコネクタを備えた嵌合コネクタが提案されている。この嵌合コネクタの一つとして、一方のコネクタに回動自在なレバー部材が装着され、レバー部材の回動操作によって、オスコネクタ及びメスコネクタの両コネクタ間での嵌合・離脱操作力を軽減させるレバー式コネクタがある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-88274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような従来のレバー式コネクタは、レバー部材の回動操作によって両コネクタが完全嵌合されると、レバー部材の操作を規制や、嵌合保証の観点から、レバー部材と例えば他方のコネクタとが互いに係止される。一方で、両コネクタの完全嵌合を解除する(即ち、離脱させる)際には、レバー部材を両コネクタの嵌合時とは逆方向に回動させるため、レバー部材と他方のコネクタとの係止を解除させながらレバー部材を回動操作する必要がある。具体的には、例えば人差し指で上記係止解除の操作を行いながら、親指と中指でレバー部材を支持しながら回動操作を行うことで、一方のコネクタが他方のコネクタから離脱して両コネクタの完全嵌合が解除される。このような離脱操作は、必ずしも操作性がよい、というわけではなく、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、完全嵌合されたコネクタ同士の離脱操作性に優れるレバー式コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るレバー式コネクタは、下記を特徴としている。
第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合及び離脱可能な第2コネクタと、初期位置と嵌合完了位置との間で回動自在に前記第1コネクタに装着されて、回動操作によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合又は離脱させるレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
前記レバーは、
所定方向に延びて、前記所定方向との交差方向に撓み変形可能な係止アームと、
前記係止アームに設けられて、前記嵌合完了位置において前記第2コネクタの被係止突起に解除可能に係止されて、前記係止アームの撓み時に前記被係止突起と係止解除される係止突起と、
前記係止アームの自由端に設けられる押下部と、
前記所定方向に延びる略筒状に形成されて、内部空間に少なくとも前記押下部が配置される保護部と、を有し、
前記保護部における前記自由端側の開口端には、開口の一部を塞ぐように前記交差方向の一端側に突出する指掛け部が設けられ、
前記指掛け部の一端部は、前記係止アームの弾み時において前記押下部の先端部よりも前記交差方向の一端側に位置する、
レバー式コネクタであること。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1コネクタと第2コネクタとの完全嵌合時において、レバーにおける保護部の開口から指(例えば、人差し指)を入れて、押下部を操作して係止アームを撓ませることで、係止突起と第2コネクタの被係止突起との係止が解除される。係止アームの撓み時には、指掛け部の一端部が押下部の先端部よりも交差方向の一端側に位置するため、押下部を操作しながら、その指(人差し指)を指掛け部に引っ掛けることができる。この状態で、レバーを初期位置に回動させるように指掛け部に力を掛けることで、第1コネクタと第2コネクタとの離脱が開始される。即ち、本発明によれば、指一本で第1コネクタと第2コネクタとの離脱操作を行える。このように、本発明は、従来に比べ、完全嵌合されたコネクタ同士の離脱操作性に優れる。
【0008】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタの斜視図である。
図2は、図1の要部分解斜視図である。
図3は、第1コネクタへのレバーの装着状態を示し、レバー式コネクタの上面図である(ただし、第2コネクタのみ図1のA-A断面に相当する)。
図4は、図1のA-A断面図であって、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合未了状態を示す図である。
図5は、図1のA-A断面図であって、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合完了(完全嵌合)状態を示す図である。
図6は、レバーにおける図1のA-A断面に相当し、操作部の拡大図である。
図7は、完全嵌合された第1コネクタ及び第2コネクタの離脱操作を説明するための第1図である。
図8は、完全嵌合された第1コネクタ及び第2コネクタの離脱操作を説明するための第2図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタ1について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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