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公開番号2025032790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138266
出願日2023-08-28
発明の名称情報提供システムおよびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250305BHJP(計算;計数)
要約【課題】デバイスの異常を解消するための処置を担当するユーザが、処置に関する推定結果に変更が生じたことを把握できる情報提供システムを提供する。
【解決手段】修理箇所通知システムにおいて、修理箇所通知サーバ101は、推定モデルを用いた異常対処のために必要な処置に関する推定処理を実行する推定システムとして機能する稼働情報受信部311、エラー判定部312、エラー履歴管理部313、優先度判定部314、市場実績管理部315、市場実績フィルター部316及び推定結果管理部317から出力される、該異常に対する処置に関する推定結果を提供するとともに、既存の推定結果に影響を与える推定システムの更新に基づく再推定処理が行われた場合に、推定結果管理部317が、推定システムから出力される当該再推定処理の推定結果を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
推定モデルを用いた異常対処のために必要な処置に関する推定処理を実行する推定システムから出力される、該異常に対する処置に関する推定結果を提供する第１の提供部と、
既存の推定結果に影響を与える前記推定システムの更新に基づく再推定処理が行われた場合に、前記推定システムから出力される当該再推定処理の推定結果を提供する第２の提供部と、を有することを特徴とする情報提供システム。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
既存の推定結果に影響を与える前記推定システムの更新は、前記推定モデルの更新、または、前記推定モデルの学習に用いられる実績データから異常の原因に関係の無い部品の実績データを除去するフィルターの更新であることを特徴とする請求項１に記載の情報提供システム。
【請求項３】
前記再推定処理が行われた場合において、前記再推定処理による推定結果が既存の推定結果から変更されていた場合に、前記第２の提供部は、前記処置を担当するユーザに推定結果の変更を通知し、Ｗｅｂブラウザを介して前記再推定処理の推定結果を示す画面を前記ユーザが操作する端末に提供することを特徴とする請求項１に記載の情報提供システム。
【請求項４】
前記推定結果に基づいて前記処置のためにユーザが準備した部品の情報を含む出動計画を管理する管理部をさらに有し、
前記再推定処理の推定結果に基づいて準備すべき部品が前記出動計画に登録されている部品から変更がある場合、前記第２の提供部は、提供する前記再推定処理の推定結果において強調表示を行うことを特徴とする請求項１に記載の情報提供システム。
【請求項５】
前記第２の提供部は、前記再推定処理による最新の推定結果のみの表示と、既存の推定結果と最新の推定結果の比較表示とを切り替えて表示することが可能な画面を提供することを特徴とする請求項１に記載の情報提供システム。
【請求項６】
情報提供システムの制御方法であって、
推定モデルを用いた異常対処のために必要な処置に関する推定処理を実行する推定システムから出力される、該異常に対する処置に関する推定結果を提供する工程と、
既存の推定結果に影響を与える前記推定システムの更新に基づく再推定処理が行われた場合に、前記推定システムから出力される当該再推定処理の推定結果を提供する工程と、を有することを特徴とする情報提供システムの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報提供システムおよびその制御方法に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ユーザがプリンタ等の機器（以下、デバイス）の情報、状態の管理を行うシステムが構築されてきた。システムは、デバイスにおけるエラーの発生状況の管理も行う。特許文献１は、故障が発生したデバイスからサーバへエラー通知を行い、サーバにおいて受信したエラー通知の内容から修理箇所を推定し、推定結果に基づいた部品の交換ガイダンスをデバイスで表示する技術を開示している。また、推定により提示された修理箇所情報に基づいて、修理担当者が出動計画を作成し、部品の手配や日程調整などの準備を行い、出動するサービスがある。
【０００３】
修理箇所の推定では、過去のエラー実績や故障部品交換の市場実績を学習した学習モデルを用い、デバイスから受信したエラー通知内容から修理箇所（故障の可能性がある部品一覧とその順位付け）を推定することが実施されている。学習においては、市場実績から、学習のノイズとなる「エラー原因に関係の無い部品の交換実績」を事前に除外するフィルター処理（以後、市場実績フィルター）も実施している。また、特許文献２は、学習モデルを用いた医用画像データに対する推論において、学習済みモデルが変更された場合に、変更前後の学習済みモデルによる推論結果を比較し、比較結果に基づきユーザ通知する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－１９９７０４号公報
特開２０２２－６１１９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、修理担当者が推定された修理箇所情報を確認して出動計画を決定後、出動までの間に推定に用いられるフィルター処理や学習モデル（推定モデル）が更新されると、修理担当者は最新の修理箇所情報をリアルタイムに把握できない。修理箇所を推定している修理箇所推定システムが一度推定を実施後、再推定を行い推定結果が変化した場合に、修理担当者は推定結果が変化したことに気が付きづらい。その結果、修理箇所情報に基づいて計画していた作業と、現場へ出動した際に本来やるべき作業と乖離する可能性がある。このような推定結果の変換に影響するフィルター処理や学習モデル更新は、特に、フィルター処理や学習モデルが構築されたばかりの新製品で発生し易い。これは、新製品においては市場実績のデータ数が少なく学習モデルの推定精度が低く、データ数が徐々に集まり学習モデルの学習精度が高まっていく過程において、学習モデル更新が頻繁に行われるためである。修理担当者が、学習モデル更新等による推定結果の変化、すなわち最新の修理箇所情報を把握することがより重要となる。
【０００６】
本発明は、デバイスの異常を解消するための処置を担当するユーザが、処置に関する推定結果に変更が生じたことを把握できる情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明の情報提供システムは、推定モデルを用いた異常対処のために必要な処置に関する推定処理を実行する推定システムから出力される、該異常に対する処置に関する推定結果を提供する第１の提供部と、既存の推定結果に影響を与える前記推定システムの更新に基づく再推定処理が行われた場合に、前記推定システムから出力される当該再推定処理の推定結果を提供する第２の提供部と、を有する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、デバイスの異常を解消するための処置を担当するユーザが、処置に関する推定結果に変更が生じたことを把握できる情報提供システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
修理箇所通知システム全体の構成を示す図である。
修理箇所通知システム全体のハードウェア構成を示す図である。
修理箇所通知システム全体のソフトウェア構成を示す図である。
市場実績フィルター処理を示すフローチャートである。
推定結果変更時のメール通知内容を示す図である。
修理箇所推定処理を示すフローチャートである。
修理箇所の再推定処理を示すフローチャートである。
修理箇所の再推定処理を示すフローチャートである。
修理箇所情報の確認画面の一例を示す図である。
修理箇所情報の確認画面の一例を示す図である。
修理箇所情報の確認画面の一例を示す図である。
修理箇所情報の確認画面の一例を示す図である。
修理箇所情報の確認画面の一例を示す図である。
情報変更一覧画面の一例を示す図である。
実施例１における修理箇所情報画面の一例を示す図である。
実施例１における修理箇所情報画面の一例を示す図である。
実施例２における修理箇所情報画面の一例を示す図である。
実施例２における修理箇所情報画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（第１実施形態）
図１は、情報提供システムの構成を示す図である。本実施例の情報提供システムは、デバイスからネットワークを介してデバイスの異常を収集し、異常対処のための処置に関する推定処理を実行して推定結果を提供する修理箇所通知システムである。修理箇所通知システムは、修理箇所通知サーバ１０１、プリンタ１０２、情報処理端末１０３を有する。修理箇所通知サーバ１０１、プリンタ１０２、情報処理端末１０３は、ネットワーク１００を介して通信可能に接続されている。ネットワーク１００は、データの送受信が可能に構成されていればよく、通信方式は問わない。例えば、ネットワーク１００は、ＬＡＮ、ＷＡＮ、ＬＴＥや５Ｇなどのセルラネットワーク、無線ネットワーク、電話回線、専用デジタル回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせで構成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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