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公開番号
2025031943
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024229642,2021133971
出願日
2024-12-26,2021-08-19
発明の名称
DAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータおよびその制御方法
出願人
株式会社明電舎
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250228BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】両端が直列接続されたDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータにおいてコンデンサ電圧バランスを均等にする。
【解決手段】DAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータは、1次側直流電源DC1と、2次側直流電源DC2と、第1ユニット~第mユニットと、を備える。1次側直流電源DC1、2次側直流電源DC2の正極と負極との間に第1ユニット~前記第mユニットの1次側直流コンデンサC1、2次側直流コンデンサC2が直列接続される。1次側直流コンデンサC1、2次側直流コンデンサC2にそれぞれ第1インバータ、第2インバータが接続される。第1インバータの交流側と第2インバータの交流側との間にトランスTrが接続される。各ユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が等しくなるように各ユニットの第1インバータと第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
1次側直流電源と、2次側直流電源と、前記1次側直流電源と前記2次側直流電源との間に接続された第1ユニット~第m(m:2以上の整数)ユニットと、を備えたDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
前記1次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの1次側直流コンデンサと、
前記2次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの2次側直流コンデンサと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記1次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第1インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記2次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第2インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第1インバータの交流側にそれぞれ1次巻線が接続され、前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第2インバータの交流側にそれぞれ2次巻線が接続された前記第1ユニット~前記第mユニットのトランスと、
前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
各ユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が等しくなるように各ユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
前記1次側直流コンデンサと前記2次側直流コンデンサに蓄積されたエネルギー合計値が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットの運転力率を低下させることを特徴とするDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
1次側直流電源と、2次側直流電源と、前記1次側直流電源と前記2次側直流電源との間に接続された第1ユニット~第m(m:2以上の整数)ユニットと、を備えたDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
前記1次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの1次側直流コンデンサと、
前記2次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの2次側直流コンデンサと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記1次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第1インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記2次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第2インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第1インバータの交流側にそれぞれ1次巻線が接続され、前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第2インバータの交流側にそれぞれ2次巻線が接続された前記第1ユニット~前記第mユニットのトランスと、
前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
各ユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が等しくなるように各ユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
電力伝送の下流側の直流コンデンサ電圧が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットの運転力率を低下させることを特徴とするDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項3】
前記制御部は、
第k(k=1~mの整数)ユニットの前記1次側直流コンデンサと前記2次側直流コンデンサに蓄積されたエネルギー合計値が他のユニットに比べて大きい場合に第kユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が小さくなるよう第kユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
第kユニットの前記1次側直流コンデンサと前記2次側直流コンデンサに蓄積されたエネルギー合計値が他のユニットに比べて小さい場合に第kユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が大きくなるよう第kユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御することを特徴とする請求項1記載のDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項4】
前記制御部は、
第k(k=1~mの整数)ユニットの電力伝送の下流側の直流コンデンサ電圧が他のユニットに比べて大きい場合に第kユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が小さくなるよう第kユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
第kユニットの電力伝送の下流側の直流コンデンサ電圧が他のユニットに比べて小さい場合に第kユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が大きくなるよう第kユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御することを特徴とする請求項2記載のDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項5】
前記制御部は、
前記1次側直流コンデンサと前記2次側直流コンデンサに蓄積されたエネルギー合計値が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットが出力する電流の直流成分を大きくすることを特徴とする請求項1記載のDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項6】
前記制御部は、
電力伝送の下流側の直流コンデンサ電圧が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットが出力する電流の直流成分を大きくすることを特徴とする請求項2記載のDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項7】
1次側直流電源と、
2次側直流電源と、
前記1次側直流電源と前記2次側直流電源との間に接続された第1ユニット~第m(m:2以上の整数)ユニットと、
前記1次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの1次側直流コンデンサと、
前記2次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの2次側直流コンデンサと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記1次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第1インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記2次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第2インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第1インバータの交流側にそれぞれ1次巻線が接続され、前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第2インバータの交流側にそれぞれ2次巻線が接続された前記第1ユニット~前記第mユニットのトランスと、
前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
を備えたDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法であって、
前記制御部は、
各ユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が等しくなるように各ユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
前記1次側直流コンデンサと前記2次側直流コンデンサに蓄積されたエネルギー合計値が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットの運転力率を低下させることを特徴とするDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法。
【請求項8】
1次側直流電源と、
2次側直流電源と、
前記1次側直流電源と前記2次側直流電源との間に接続された第1ユニット~第m(m:2以上の整数)ユニットと、
前記1次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの1次側直流コンデンサと、
前記2次側直流電源の正極と負極との間に直列接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの2次側直流コンデンサと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記1次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第1インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記2次側直流コンデンサにそれぞれ接続された前記第1ユニット~前記第mユニットの第2インバータと、
前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第1インバータの交流側にそれぞれ1次巻線が接続され、前記第1ユニット~前記第mユニットの前記第2インバータの交流側にそれぞれ2次巻線が接続された前記第1ユニット~前記第mユニットのトランスと、
前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
を備えたDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法であって、
前記制御部は、
各ユニットの電力伝送の上流側の直流コンデンサ電圧が等しくなるように各ユニットの前記第1インバータと前記第2インバータが出力する交流電圧の位相差を制御し、
電力伝送の下流側の直流コンデンサ電圧が全ユニットのうち最小以外のユニットで、当該ユニットの運転力率を低下させることを特徴とするDAB方式双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電力をインバータにより交流電力に変換し、トランスを用いて絶縁し、別のインバータで直流に変換するデュアルアクティブブリッジ(DAB)方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータの直列接続における電圧バランス制御に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1、特許文献1~3は補助コンバータを用いてコンデンサ電圧のバランスを制御する方式である。補助コンバータを用いることでいかなる条件においてもコンデンサ電圧の偏差を非常に小さく保つことができる。
【0003】
非特許文献1,特許文献1は補助コンバータとしてDAB方式のコンバータを、特許文献2はチョッパを、特許文献3は共振回路と倍電圧整流回路を用いている。特許文献3の補助コンバータは受動素子のみで構成されているため、別途制御手段を用いることなくコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
【0004】
特許文献4は、DABユニットの一端にブリッジセルを接続し、ブリッジセルのカスケード接続構成を電源に接続した構成である。ブリッジセルのカスケード接続構成ではコンデンサ電圧のバランス制御方法が確立されていて、また、電源が交流でも対応できる。電源が直流のみの場合はブリッジセルをチョッパセルに置換することで半導体素子数を少なくすることができる。DABユニットのもう一端には切替機を接続し、負荷の台数や容量に応じて自由にDABユニットの並列台数を切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開WO2017/163508
特開2017-017868号公報
特開2017-017869号公報
特開2019-213424号公報
【非特許文献】
【0006】
石橋卓治、地道拓志、森修、「大規模洋上風力発電の直流送配電システム向け高圧大容量DC/DC変換器の回路方式と制御法」、電気学会論文誌D、2018年、138巻1号、p58-66
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、非特許文献1、特許文献1~3の構成では、追加した補助コンバータの分だけ部品点数・コスト・装置容積が増加してしまう。特許文献1ではM直列構成に対してM-1台の補助コンバータが必要となる。
【0008】
非特許文献1では入力3直列3並列・出力9直列の構成に対し2台の補助コンバータが必要となる。また、補助コンバータの容量設計も問題となる。
【0009】
例えば、非特許文献1では半導体損失のばらつきとリアクトルのばらつきを考慮した設計例が記載されている。しかし、これ以外の例えば直流コンデンサの経年劣化による漏れ電流増加には対応できず、バランス維持が不可能となる。余裕を持って容量を設計すると、コストや装置容積が増加してしまう。また、非特許文献1、特許文献1,2の構成では補助回路の制御手段が別途必要となり、検出器や制御基板の分だけコストが増加してしまう。
【0010】
特許文献3の構成であれば制御手段が不要である。しかし、調整電圧の設計が困難である。調整電圧が過剰であれば、コンデンサ電圧がバランスされていても補助コンバータを介して上下のDABユニットを電流が循環し続け損失が増加してしまう。調整電圧が不足しているとコンデンサ電圧のバランスが大きく崩れてから電流が補助コンバータを流れ始め、コンデンサ電圧の偏差が拡大してしまう。
(【0011】以降は省略されています)
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