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公開番号2025059830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170161
出願日2023-09-29
発明の名称トランス構造、ゲート駆動回路
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01F 19/04 20060101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】基板実装型のトランス構造の量産性・組立性の向上および漏れインダクタンスの抑制を図る。
【解決手段】トランスコア基板1には、各パルストランスコア2の径方向の略中心位置に応じた孔部10が形成されている。この各孔部10を通ってトランス構造の各一次巻線のそれぞれがパルストランスコア2内に配置される。各パルストランスコア2に巻き付ける二次巻線は、基板6内の配線パターンと基板6に半田付けされた6個の導体(電線)3a~3fとで構成されている。また、トランスコア基板1は、コネクタ5a、5bによりメインボードと接続可能となっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板上にトランスコアを固定する導体と、
前記基板の前記トランスコアの略中心に応じた位置に形成れた孔部と、
前記孔部を通って前記トランスコアの中空部に配置される一次巻線と、
前記導体と前記基板上のパターンとにより構成された二次巻線と、
前記二次巻線を回路に接続する接続部材と、
を備える
ことを特徴とするトランス構造。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
複数の前記導体を備え、
前記各導体を前記トランスコアの周方向に等間隔に設けた
ことを特徴とする請求項1記載のトランス構造。
【請求項3】
前記トランスコアは、前記基板に接着されていることを特徴とする請求項1記載のトランス構造。
【請求項4】
前記一次巻線をリッツ線としたことを特徴とする請求項1記載のトランス構造。
【請求項5】
複数の前記基板を前記回路の基板に接続したことを特徴とする請求項1記載のトランス構造。
【請求項6】
前記一次巻線は、銅棒により構成されていることを特徴とする請求項5記載のトランス構造。
【請求項7】
プッシュプル構成のオン側回路とオフ側回路とに応じた一対の前記トランスコアを備える
ことを特徴とする請求項1記載のトランス構造。
【請求項8】
ゲート指令のオン指令とオフ指令とに基づき第1変調信号と第2変調信号を出力する変調回路と、
請求項1~7のいずれか記載のトランス構造を備えたオン側整流回路およびオフ側整流回路と、
を備え、
前記オン側整流回路の前記トランスコアは、前記第1変調信号が印加されるオン側の前記一次巻線と、該一次巻線に印加された電圧を変圧して出力するオン側の前記二次巻線とを備える一方、
前記オフ側整流回路の前記トランスコアは、前記第2変調信号が印加されるオフ側の前記一次巻線と、該一次巻線に印加された電圧を変圧して出力するオフ側の前記二次巻線とを備える
ことを特徴とするゲート駆動回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基板実装型のトランス構造および該構造を備えたゲート駆動回路に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
パルス電源用半導体素子のゲート駆動用のトランスとしては、例えば特許文献1,2が公知となっている。特許文献1には、複数のトランスコアの中空部が一列に連なるようにプリント基板に取り付けられる構造が記載されている。
【0003】
特許文献2では、二次側電線が基板に実装された素線が複数のターンでフォーミング加工された状態でコアに巻線されている。また、ゲート駆動回路の基板が複数直列に接続され、パルストランスの一次側電線は基板の孔に挿通された状態で基板上のコアの中心に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5221203号公報
特許第6965714号公報
特開2023-67333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1,2の構造には、以下の問題があった。
【0006】
(1)特許文献1の構造は、トランスコア毎に二次巻線を巻き付けなければならず、基板実装に台座を必要とする。すなわち、基板固定の台座を用意し、個々のコア毎に二次巻線を巻き付けなければならず、量産性が良いとは言えない。
【0007】
また、直列の一次巻線は、すべてのトランスコアの中空部に貫通配置され、その両端のみがプリント基板上に支持されていることから、固定点が少なく、その中央が撓む場合がある。そのため、装置に組み込んだ際に振動が加わると一次巻線が振られ、トランスコアに接触する可能性がある。
【0008】
その結果、一次巻線の位置によっては前記撓みによりトランスコアとの一様な絶縁距離が確保できず、部分放電が発生する場合がある。この点で絶縁性が悪化し、漏れインダクタンスの問題が生じるおそれがあった。
【0009】
(2)特許文献2の構造は、二次側電線をフォーミング後に巻き線しなければならず、量産に適しているとはいえない。特に特許文献2の基板は、ゲート駆動回路と接続する際に別途固定用の機構が必要であり、また二次側電線も電線なため、巻き線の端部は接続のために別途端子を設けなくてはならず、他回路との接続性が煩雑で組立性も良好ではない。
【0010】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、基板実装型のトランス構造の量産性・組立性の向上および漏れインダクタンスの抑制を図ることを解決課題としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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