特許ウォッチ

公開番号2025031070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137045
出願日2023-08-25
発明の名称情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H04L 9/12 20060101AFI20250228BHJP(電気通信技術)
要約【課題】量子鍵配送により共有された暗号鍵を用いた量子暗号通信の状態を確認することを可能とする。
【解決手段】情報処理装置は、第1通信装置および第2通信装置のうち少なくとも第1通信装置に接続され、処理部を備える。第1通信装置は、第1鍵管理装置と第2鍵管理装置との間で量子鍵配送により共有される暗号鍵を第1鍵管理装置から取得する。第2通信装置は、暗号鍵を第2鍵管理装置から取得する。処理部は、暗号鍵の属性を示す第1属性情報を第1通信装置から取得する、または、通信で送受信されるメッセージから第1属性情報を取得する。処理部は、第1鍵管理装置から取得した情報に基づいて、暗号鍵の属性を示す第2属性情報を取得する。処理部は、第1属性情報と第2属性情報とに基づく出力情報を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１通信装置および第２通信装置のうち、少なくとも前記第１通信装置に接続される情報処理装置であって、
前記第１通信装置は、第１鍵管理装置と第２鍵管理装置との間で量子鍵配送により共有された暗号鍵であって、前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵を前記第１鍵管理装置から取得し、
前記第２通信装置は、前記第１通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵を前記第２鍵管理装置から取得し、
前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵の属性を示す第１属性情報を前記第１通信装置から取得する、または、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信で送受信されるメッセージから前記第１属性情報を取得し、
前記第１鍵管理装置から取得した情報に基づいて、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵の属性を示す第２属性情報を取得し、
前記第１属性情報と前記第２属性情報とに基づく出力情報を出力する、
処理部
を備える情報処理装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記属性は、前記暗号鍵を識別する鍵識別情報である、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記処理部は、前記第１通信装置に対して、前記第２通信装置を識別する装置識別情報を送信し、前記第１通信装置が前記装置識別情報に応じて返信した前記鍵識別情報である前記第１属性情報を、前記第１通信装置から取得する、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記処理部は、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信で送受信されるメッセージから、前記鍵識別情報である前記第１属性情報を取得する、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記属性は、前記暗号鍵を用いて送受信するデータのサイズである、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記処理部は、前記第１鍵管理装置から、複数の時間での前記暗号鍵の残量を取得し、取得した残量に基づいて前記暗号鍵の消費量を求め、前記消費量に対応する前記サイズを取得する、
請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記処理部は、前記第１鍵管理装置から前記暗号鍵の消費量を取得し、前記消費量に対応する前記サイズを取得する、
請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記処理部は、前記第１属性情報が示す属性と前記第２属性情報が示す属性とが一致するか否かを判定し、判定結果である前記出力情報を出力する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記第１鍵管理装置を備える、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
第１通信装置および第２通信装置のうち、少なくとも前記第１通信装置に接続される情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記第１通信装置は、第１鍵管理装置と第２鍵管理装置との間で量子鍵配送により共有された暗号鍵であって、前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵を前記第１鍵管理装置から取得し、
前記第２通信装置は、前記第１通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵を前記第２鍵管理装置から取得し、
前記情報処理装置が、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵の属性を示す第１属性情報を前記第１通信装置から取得する、または、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信で送受信されるメッセージから前記第１属性情報を取得し、
前記情報処理装置が、前記第１鍵管理装置から取得した情報に基づいて、前記第１通信装置と前記第２通信装置との間の通信に用いる前記暗号鍵の属性を示す第２属性情報を取得し、
前記情報処理装置が、前記第１属性情報と前記第２属性情報とに基づく出力情報を出力する、
情報処理方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
量子鍵配送技術（Quantum Key Distribution、以下ＱＫＤ）とは、光ファイバリンクで接続される、単一光子を連続的に送信するＱＫＤ装置と、単一光子を受信するＱＫＤ装置との間で、安全に暗号鍵を共有する技術である。ＱＫＤにより共有される暗号鍵は、量子力学の原理に基づいて、盗聴されていないことが保証されている。共有された暗号鍵を用いて、ワンタイムパッド（One Time Pad：ＯＴＰ）と呼ばれる暗号通信方式を利用して暗号データ通信されたデータは、如何なる知識を有する盗聴者によっても解読できないことが情報理論によって保証されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
RFC9110，“HTTP Semantics”，Section 4.2.2. https URI Schemes, Section 4.3. Authoritative Access, June 2022.
ETSI GS QKD 014 V1.1.1，“Quantum Key Distribution (QKD); Protocol and data format of REST-based key delivery API”，Section 6.1 Status data format，(2019-02)．
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、量子鍵配送により共有された暗号鍵を用いた量子暗号通信の状態を確認することを可能とする情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態の情報処理装置は、第１通信装置および第２通信装置のうち少なくとも第１通信装置に接続され、処理部を備える。第１通信装置は、第１鍵管理装置と第２鍵管理装置との間で量子鍵配送により共有される暗号鍵を第１鍵管理装置から取得する。第２通信装置は、暗号鍵を第２鍵管理装置から取得する。処理部は、暗号鍵の属性を示す第１属性情報を第１通信装置から取得する、または、通信で送受信されるメッセージから第１属性情報を取得する。処理部は、第１鍵管理装置から取得した情報に基づいて、暗号鍵の属性を示す第２属性情報を取得する。処理部は、第１属性情報と第２属性情報とに基づく出力情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態の情報処理システムのブロック図。
情報処理システムの他の構成例を示すブロック図。
通信管理装置のブロック図。
鍵管理装置が管理する管理情報のデータ構造の一例を示す図。
実施形態における状態確認処理のフローチャート。
変形例１における状態確認処理のフローチャート。
変形例２における状態確認処理のフローチャート。
変形例３における状態確認処理のフローチャート。
実施形態の装置のハードウェア構成図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の好適な実施形態を詳細に説明する。
【０００８】
図１は、実施形態の情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図１に示すように、実施形態の情報処理システム１０は、情報処理装置としての通信管理装置１００と、通信装置２００ａ、２００ｂと、鍵管理装置３００ａ、３００ｂと、ＱＫＤ装置４００ａ、４００ｂと、を含む。
【０００９】
通信装置２００ａ、２００ｂは、同様の構成を備えるため、区別する必要がない場合は単に通信装置２００という場合がある。同様に、鍵管理装置３００ａ、３００ｂは、単に鍵管理装置３００という場合がある。また、ＱＫＤ装置４００ａ、４００ｂは、単にＱＫＤ装置４００という場合がある。
【００１０】
図１では、通信装置２００、鍵管理装置３００およびＱＫＤ装置４００は、それぞれ２つずつ記載されているが、情報処理システム１０は、各装置をそれぞれ３つ以上備えてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許