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公開番号2025029356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133933
出願日2023-08-21
発明の名称毛包オルガノイドの作製方法、ヒト毛包オルガノイド、及び毛包オルガノイドの毛幹形成能を向上させる方法
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類C12N 5/077 20100101AFI20250227BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ヒト細胞においても好適に適用可能な、毛包オルガノイドを作製するための新規な技術を提供すること。
【解決手段】上皮細胞、間葉系細胞、及び多能性幹細胞を共培養することを含む、毛包オルガノイドの作製方法。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
上皮細胞、間葉系細胞、及び多能性幹細胞を共培養することを含む、毛包オルガノイドの作製方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記毛包オルガノイドは、毛球部と毛幹を有する、請求項1に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項3】
前記毛幹は、色素を含む、請求項2に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項4】
前記毛包オルガノイドは、ヒト由来の細胞から作製された、ヒト毛包オルガノイドである、請求項1~3の何れか一項に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項5】
共培養の開始時に混合する、間葉系細胞の数に対する上皮細胞の数は、0.1~3倍である、請求項1~4の何れか一項に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項6】
共培養の開始時に混合する、上皮細胞の数に対する多能性幹細胞の数は、0.3~3倍である、請求項1~5の何れか一項に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項7】
共培養の開始時に混合する、間葉系細胞の数に対する多能性幹細胞の数は、0.3~3倍である、請求項1~6の何れか一項に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載の方法により作製された、毛包オルガノイド。
【請求項9】
上皮細胞及び間葉系細胞を含み、毛球部及び毛幹を備える、ヒト毛包オルガノイド。
【請求項10】
前記毛幹は、色素を含む、請求項9に記載のヒト毛包オルガノイド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛包オルガノイドの作製方法、ヒト毛包オルガノイド、及び毛包オルガノイドの毛幹形成能を向上させる方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、脱毛症等の疾患に対する再生医療技術として、毛包再生技術の開発が進められている。例えば、上皮間葉細胞相互作用を利用した、毛包及び毛の再生が行われている。特許文献1には、マウスの上皮幹細胞と毛乳頭細胞を混合して培養して得た毛包原基を動物に移植し、当該毛包原基から毛を生やすことが記載されている。また、特許文献2及び3には、マウスから取得した上皮細胞及び間葉系細胞を共培養し、毛包原基を製造することが記載されている。
【0003】
また、非特許文献1には、マウス胎児皮膚から採取した上皮細胞とマウス胎児皮膚から採取した間葉系細胞を低濃度のマトリゲルを添加した培地に懸濁し培養することで、細胞凝集体の空間配置パターンが変化し、毛芽形成が促進されたこと、及びマトリゲルに包埋して培養した場合に、毛幹の長さが約3mmにまで達したことが記載されている。
【0004】
ヒト細胞を用いた場合は、胎児由来上皮細胞と胎児由来間葉系細胞、胎児由来上皮細胞と成人由来間葉系細胞、成人由来上皮細胞と胎児由来間葉系細胞、又は成人由来上皮細胞と成人由来間葉系細胞を用いて、毛幹を持たない毛包様構造を形成させることに成功したことが開示されている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許7158676号公報
WO2020/225934号公報
特開2023-56591号公報
【非特許文献】
【0006】
Kageyama et al.,Sci Adv,8,eadd4603,2022
Kageyama et al.,Sci Rep,13(1),4847,2023
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記先行技術のあるところ、本発明は、ヒト細胞においても好適に適用可能な、毛包オルガノイドを作製するための新規な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究の結果、多能性幹細胞の存在下で上皮細胞と間葉系細胞を共培養することにより、ヒトの成体由来細胞から毛球部と毛幹を備えた毛包組織を作製することに成功し、本発明を完成させた。
【0009】
上記課題を解決する本発明及びその好ましい形態は、以下の通りである。
[1]上皮細胞、間葉系細胞、及び多能性幹細胞を共培養することを含む、毛包オルガノイドの作製方法。
上皮細胞及び間葉系細胞と共に、多能性幹細胞を加えて培養することで、生体移植を要さずに培養器の中で、毛包組織である毛包オルガノイドを作製することができる。
【0010】
[2]前記毛包オルガノイドは、毛球部および毛幹を有する、[1]に記載の毛包オルガノイドの作製方法。
好ましい形態では、上皮細胞及び間葉系細胞と共に、多能性幹細胞を加えて培養することで、生体移植を要さずに培養器の中で、毛球部および毛幹を有する毛包オルガノイドを作製することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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