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公開番号
2025027728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132798
出願日
2023-08-17
発明の名称
エアロゾル吸引カートリッジ及びエアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピース
出願人
Future Technology株式会社
代理人
主分類
A24D
3/17 20200101AFI20250220BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】 エアロゾルの通気性が良く、その熱が有効に放熱し、エアロゾルを冷却効果が高い、または通気性が良く吸引抵抗が低い、エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースを提供する。
【課題手段】 本発明のマウスピース18は、中心に貫通孔が形成された円管状の管状部材181と、その貫通孔の、一部または全部を封止する封止部材182と、を備える。封止部材182は不織布やスポンジなどの通気性を有する素材、特にシート状のもので形成されている、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースであって、
中心に貫通孔が形成された円管状の管状部材と、
前記管状部材の前記貫通孔の、一部または全部を封止する封止部材と、を備え、
前記封止部材は通気性を有する素材で形成されている、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記封止部材は、シート状であり、前記貫通孔の二つの端部のうち、方側または両側に設置される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
【請求項3】
前記管状部材の長手方向の一部または側面の周方向の一部に、スリット状の切込みが1個以上形成され、
前記貫通孔の内部には、風味添加剤が封入されているカプセルが、1個以上収納されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
【請求項4】
前記スリット状の切込みは、I字状、T字状、L字状、V字状、U字状、H字状またはコの字状に形成されている、ことを特徴とする、請求項3に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
【請求項5】
前記貫通孔の内部には、風味添加剤が封入されているカプセルが、1個以上収納されており、
前記カプセルは包装紙で棒状に包装され、カプセル包装体を形成している、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
【請求項6】
前記カプセル包装体は、その長手方向を軸として、前記包装紙が,前記カプセルを中心にして捻転されることで、前記カプセルを固装している、
ことを特徴とする、請求項5に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピース。
【請求項7】
エアロゾル発生源を有するエアロゾル形成部材を内部に有する、円管状の紙管部材と、
通気性を有する素材で形成された円柱形状であるマウスピースと、
前記紙管部材と前記マウスピースを接続して1本のロッド形状を形成するためのシート状の外装部材と、を備え、
前記マウスピースは、前記紙管部材と直線的に配置され、
前記外装部材は前記紙管部材と前記マウスピースを、その一部または全体に亘って巻装する、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ。
【請求項8】
前記マウスピースは、吸引側の側面の一部が露出してなる、
ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジ。
【請求項9】
前記マウスピースと前記紙管部材の連接部分は、前記外装部材に被覆されている被覆部と、前記マウスピースと前記紙管部材が露出している露出部とが、前記マウスピースの周方向に交互に配置されている、
ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジ。
【請求項10】
前記外装部材は、前記マウスピースと前記紙管部材に巻装した状態において、その巻装方向の両端が、前記外装部材の一部と重複しない、
ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗加熱式または誘導加熱式向けのエアロゾル吸引カートリッジ及びエアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成部材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成部材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(抵抗加熱式)と(例えば特許文献1参照)の他に、(2)エアロゾル形成部材の充填物の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を配設し、誘導加熱装置で発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ここで、エアロゾル吸引カートリッジにおいては、エアロゾルの通気性が使用者の使用感を大きく左右することが知られている。また、充填物を数100℃の高温に加熱することから、発生するエアロゾルも高温となり、これをそのまま使用することは、使用者の使用感の低下や安全性の面で問題となっていた。また、マウスピースの通気性が悪く吸引抵抗が高いと、使用者の使用感を低下させるので問題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2015-519915号公報
特開2021-175399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、エアロゾルの通気性が良く、その熱が有効に放熱し、エアロゾルを冷却効果が高い、または通気性が良く吸引抵抗が低い、エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースであって、中心に貫通孔が形成された円管状の管状部材と、前記管状部材の前記貫通孔の、一部または全部を封止する封止部材と、を備え、前記封止部材は通気性を有する素材で形成されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項2に記載の発明は、前記封止部材は、シート状であり、前記貫通孔の二つの端部のうち、方側または両側に設置される、ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項3に記載の発明は、前記管状部材の長手方向の一部または側面の周方向の一部に、スリット状の切込みが1個以上形成され、前記貫通孔の内部には、風味添加剤が封入されているカプセルが、1個以上収納されている、ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項4に記載の発明は、前記スリット状の切込みは、I字状、T字状、L字状、V字状、U字状、H字状またはコの字状に形成されている、ことを特徴とする、請求項3に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項5に記載の発明は、前記貫通孔の内部には、風味添加剤が封入されているカプセルが、1個以上収納されており、前記カプセルは包装紙で棒状に包装され、カプセル包装体を形成している、ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項6に記載の発明は、前記カプセル包装体は、その長手方向を軸として、前記包装紙が,前記カプセルを中心にして捻転されることで、前記カプセルを固装している、ことを特徴とする、請求項5に記載のエアロゾル吸引カートリッジ用マウスピースである。
請求項7に記載の発明は、エアロゾル発生源を有するエアロゾル形成部材を内部に有する、円管状の紙管部材と、通気性を有する素材で形成された円柱形状であるマウスピースと、前記紙管部材と前記マウスピースを接続して1本のロッド形状を形成するためのシート状の外装部材と、を備え、前記マウスピースは、前記紙管部材と直線的に配置され、前記外装部材は前記紙管部材と前記マウスピースを、その一部または全体に亘って巻装する、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジである。
請求項8に記載の発明は、前記マウスピースは、吸引側の側面の一部が露出してなる、ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項9に記載の発明は、前記マウスピースと前記紙管部材の連接部分は、前記外装部材に被覆されている被覆部と、前記マウスピースと前記紙管部材が露出している露出部とが、前記マウスピースの周方向に交互に配置されている、ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項10に記載の発明は、前記外装部材は、前記マウスピースと前記紙管部材に巻装した状態において、その巻装方向の両端が、前記外装部材の一部と重複しない、
ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項11に記載の発明は、前記外装部材は、通気性を有する素材で形成されている、
ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項12に記載の発明は、前記外装部材に被覆されている被覆部と、前記マウスピースまたは前記紙管部材が露出している露出部とが、前記マウスピースの長手方向に交互に配置されている、ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項13に記載の発明は、前記外装部材は、上底の長さが前記紙管材の外周の長さより短く、下底の長さが前記マウスピースの外周の長さより長い台形状であり、上底側を前記紙管部材側に、下底側を吸引側に向けて前記マウスピースと前記紙管部材を巻装したときに、下底側が一部重複し、上底側は重複せず、前記マウスピースの一部がV字状に露出する、ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項14に記載の発明は、前記外装部材には、円形状、多角形状、またはスリット状の開口が1個以上形成されている、ことを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル吸引カートリッジである。
請求項15に記載の発明は、通気性を有する素材で形成された円柱形状をなし、前記円柱形状の内部に活性炭が添着されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースである。
請求項16に記載の発明は、エアロゾル発生源を有するエアロゾル形成部材を内部に有する、円管状の紙管部材と、通気性を有する素材で形成された円柱形状であるマウスピースと、前記紙管部材と前記マウスピースを接続して1本のロッド形状を形成するためのシート状の外装部材と、を備え、前記マウスピースと前記紙管部材の間に、活性炭が挟持されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジである。
請求項17に記載の発明は、エアロゾル発生源を有するエアロゾル形成部材を内部に有する、円管状の紙管部材と、通気性を有する素材で形成された円柱形状であるマウスピースと、前記紙管部材と前記マウスピースを接続して1本のロッド形状を形成するためのシート状の外装部材と、を備え、前記マウスピースと前記外装部材の間に、活性炭が挟持されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジである。
請求項18に記載の発明は、通気性を有する素材で形成された円柱形状をなし、前記円柱形状の側面に,線状、面状または点状の凹凸が形成されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピースである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、マウスピースの内部が中空の貫通孔であるため、マウスピースの通気性が向上することでエアロゾルの吸引抵抗が低下して発生量が増加するとともに、エアロゾルの熱が有効に放熱されることで、効率的な冷却が可能となり、使用者の使用感や安全性を向上させることが可能となる。
【0009】
また、マウスピースの一部が露出している露出部や通気性を有する外装部材を有することにより、外気がマウスピースの内部に取り込まれるので、マウスピースの通気性が向上することでエアロゾルの吸引抵抗が低下してエアロゾル発生量が増加するとともに、エアロゾルの熱が有効に放熱されることで、効率的な冷却が可能となり、使用者の使用感や安全性を向上させることが可能となる。
【0010】
さらに、側面に凹凸形状が形成されていることにより、マウスピースの外周から空気がマウスピースの内部に侵入やすくなるため、発生したエアロゾルの熱拡散を促進しつつ、エアロゾルの吸引抵抗が低下して通気性の向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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