特許ウォッチ

公開番号2025027711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132768
出願日2023-08-17
発明の名称洗浄機
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A47L 15/46 20060101AFI20250220BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】操作部の操作をしづらくすることなく、使用者が意図せず操作部に触れることで、意図しない洗浄運転が開始されることを抑制できる、洗浄機を提供する。
【解決手段】食器洗浄機100は、洗浄室1Bに被洗浄物を出し入れ可能な開口部1Cを有する本体部1と、本体部に対して回動することで開口部を開閉するドア部15と、ドア部が開状態であるか閉状態であるかを検知するドアスイッチ16と、本体部に設けられ、洗浄機の運転開始操作を受け付ける操作表示部80と、検知部による検知結果が閉状態であるときに操作部において受け付けた運転開始操作に基づいて、食器洗浄機の洗浄運転を開始させるコントローラ10と、を備える。コントローラは、検知部による検知結果が開状態から閉状態となり閉状態のまま所定時間が経過した後、操作表示部による運転開始操作の受付が不能な受付不能モードに設定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
被洗浄物を洗浄する洗浄機であって、
前記被洗浄物を収容する洗浄室と、前記洗浄室に前記被洗浄物を出し入れ可能な開口部と、を有する本体部と、
前記本体部に対して回動することで前記開口部を開閉するドア部と、
前記ドア部が開状態であるか閉状態であるかを検知する検知部と、
前記本体部に設けられ、前記洗浄機の洗浄運転を開始させる運転開始操作を受け付ける操作部と、
前記検知部による検知結果が閉状態であるときに前記操作部において受け付けた前記運転開始操作に基づいて、前記洗浄機の洗浄運転を開始させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検知部による検知結果が開状態から閉状態となり閉状態のまま所定時間が経過した後、前記操作部において前記運転開始操作の受付が不能な受付不能モードを設定する、洗浄機。
続きを表示（約 310 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記受付不能モードを設定した後に前記ドア部が開状態となってから再び閉状態になったことが前記検知部によって検知されると、前記受付不能モードを解除する、請求項１記載の洗浄機。
【請求項３】
前記ドア部は、水平方向に延在する回動軸回りに回動するように構成されており、
前記回動軸は、前記開口部の下方に設けられている、請求項１又は２記載の洗浄機。
【請求項４】
前記操作部は、静電容量式のタッチパネルであり、
前記本体部を構成する天板の上面は、前記被洗浄物又は前記被洗浄物を収容するラックを載置可能に形成されている、請求項１又は２記載の洗浄機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、食器等の被洗浄物の洗浄を行う洗浄機に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
食器等の被洗浄物を収容する洗浄室に被洗浄物を出し入れする開口部を有する本体部と、開口部を開閉可能なドア部と、ドア部の開閉を検知する検知部と、洗浄機の洗浄運転を操作する操作部と、を備える洗浄機が知られている。このような洗浄機の操作部には、例えば、洗浄運転を開始するボタン等が配置されているので、使用者が意図せず操作部に触れることで意図しない操作が行われ、意図しない洗浄運転が開始されてしまうことがあった。
【０００３】
このような問題を解決するための洗浄機（食器洗い機）が特許文献１に開示されている。特許文献１に記載の洗浄機では、洗浄機の運転が停止状態の場合、ドアスイッチ情報が閉であれば操作部（タッチパネル）情報を受け付けず、ドアスイッチ情報が開となることによってタッチパネル情報を受け付け、その後、ドアスイッチ情報が閉となることによって運転を開始するように構成されている。これにより、使用者が意図せず操作部に触れることで意図しない操作が行われ、意図しない洗浄運転が開始されてしまうことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５９０９６４６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の洗浄機は、ドア部を前後にスライドさせることで開口部を開閉する構成となっており、操作部はドア部の前面上部に設けられている。このような構成では、ドア部を引き出した場合であっても、操作部は使用者側の正面を向いたままであるので、使用者の操作部を操作しづらくなるといった問題は生じない。ところが、ドア部をヒンジ等によって回動させることで開口部を開閉する構成とした場合、ドア部を開状態としたときに操作部が使用者側の正面を向かずに、例えば下方や後方を向き、操作部の操作がしづらくなるという問題が生じる。
【０００６】
そこで、本発明の目的は、ドア部が本体部に対して回動可能に設けられる場合であっても、操作部の操作をしづらくすることなく、使用者が意図せず操作部に触れることで、意図しない洗浄運転が開始されることを抑制できる、洗浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１）本発明の洗浄機は、被洗浄物を洗浄する洗浄機であって、被洗浄物を収容する洗浄室と、洗浄室に被洗浄物を出し入れ可能な開口部と、を有する本体部と、本体部に対して回動することで開口部を開閉するドア部と、ドア部が開状態であるか閉状態であるかを検知する検知部と、本体部に設けられ、洗浄機の洗浄運転を開始させる操作を受け付ける操作部と、検知部による検知結果が閉状態であるときに操作部において受け付けた運転開始操作に基づいて、洗浄機の洗浄運転を開始させる制御部と、を備え、制御部は、検知部による検知結果が開状態から閉状態となり閉状態のまま所定時間が経過した後、操作部において運転開始操作の受付が不能な受付不能モードを設定する。
【０００８】
この構成の洗浄機では、本体部に対して回動可能なドア部に操作部が設けられると、ドア部を開状態としたときに操作部が下方や後方を向き、操作部の操作がしづらくなるという問題が生じる。この点、この構成の洗浄機では、操作部がドア部に設けられずに本体部に設けられており、その操作部は、検知部による検知結果が閉状態であるときにのみ運転開始操作を受付可能（検知部による検知結果が開状態であるときは運転開始操作を受付不能）に構成され、更に制御部は、検知部による検知結果が開状態から閉状態となり閉状態のまま所定時間が経過した後、操作部において運転開始操作の受付が不能な受付不能モードを設定している。ドア部が開状態にあるときは、本体部まで手を伸ばして操作部を操作する必要があること、また、洗浄運転を開始させるときは、ドア部を閉状態にして洗浄する体制が整ってから洗浄開始操作をすることを考慮すると、本体部に操作部があり検知部による検知結果が閉状態であるときにのみ運転開始操作を受付可能なので、洗浄運転時の操作性に優れ、そのまま所定時間が経過すると洗浄開始操作ができなくなるので、使用者が意図せず操作部に触れることで、意図しない洗浄運転が開始されることを抑制できる。
【０００９】
（２）上記（１）に記載の洗浄機において、制御部は、受付不能モードを設定した後にドア部が開状態となってから再び閉状態になったことが検知部によって検知されると、受付不能モードを解除してもよい。この構成では、次の洗浄運転を行うために、使用者がドアを開けて被洗浄物を洗浄室に収容した後、ドアが閉められたタイミングで受付不能モードを解除し、そこから所定時間の間だけ操作部において受け付けた運転開始操作に基づいて洗浄機の洗浄運転を開始させる受付可能モードに復帰させている。これにより、使用者による意図しない受付不能モードの解除を抑制できると共に、受付不能モードの解除を操作する手間を省くことができる。
【００１０】
（３）上記（１）又は（２）に記載の洗浄機において、ドア部は、水平方向に延在する回動軸回りに回動するように構成されており、回動軸は、開口部の下方に設けられてもよい。この構成では、ドア部に操作部を設けた場合、ドア部を開状態としたときに操作部が使用者側の正面を向かずに下方を向くことになって、操作部の操作がしづらくなる。しかしながら、本発明では、操作部はドア部ではなく本体部に設けられているので、このような問題は生じない。言い換えれば、このような構成のドア部を備える洗浄機に本発明を適用することは特に効果が大きい。
（【００１１】以降は省略されています）

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