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公開番号2025027551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132376
出願日2023-08-15
発明の名称積層体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類B32B 7/12 20060101AFI20250220BHJP(積層体)
要約【課題】より幅広い種類の基材層やトップ層に適用できる接着層や、該接着層を介して基材層とトップ層との密着性が高められた積層体を提供する。
【解決手段】基材層(I)、プライマー層(II)、およびトップ層(III)がこの順序で積層された積層体であって、前記プライマー層(II)が要件(A-1)および(A-3)を満たす変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む、積層体。
(A-1)4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)の量(U1)が84.0~100.0モル%であり、炭素数2~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)の総量(U2)が16.0~0.0モル%(ただし、前記U1および前記U2の合計を100.0モル%とする)である。
(A-3)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層(I)、プライマー層(II)、およびトップ層(III)がこの順序で積層された積層体であって、
前記プライマー層(II)が下記要件(A-1)および(A-3)を満たす変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む、積層体。
(A-1)4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)の量(U1)が84.0~100.0モル%であり、炭素数2~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)の総量(U2)が16.0~0.0モル%(ただし、前記U1および前記U2の合計を100.0モル%とする)である。
(A-3)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)のグラフト変性量が、0.0質量%を超え、5.0質量%以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
構成単位(ii)を導くα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)の炭素数が4~20である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記U1が92.5~97.1モル%であり、前記U2が7.5~2.9モル%(ただし、前記U1および前記U2の合計を100.0モル%とする)である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が下記要件(A-4)および(A-5)の少なくとも1つを満たす、請求項1に記載の積層体。
(A-4)示差走査熱量計(DSC)による融点(Tm)の測定において、融解(吸熱)曲線における吸熱終了温度(TmE)が230℃以下である。
(A-5)示差走査熱量計(DSC)による融点(Tm)の測定において、結晶化(発熱)曲線における発熱開始温度(TcS)が210℃以下である。
【請求項6】
前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が前記要件(A-4)および(A-5)を満たす、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が下記要件(A-2)を満たす、請求項1に記載の積層体。
(A-2)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5~6.0dl/gの範囲にある。
【請求項8】
基材層(I)が樹脂、金属、および、プリプレグからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項9】
前記トップ層(III)が、樹脂、金属、および、プリプレグからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
4-メチル-1-ペンテン系重合体は低極性で優れた離型性を有する。それゆえに4-メチル-1-ペンテン系重合体からなる成形体に塗装を行った場合に、塗料の接着強度が不足となる場合が指摘されている。
【0003】
この問題の解決手段として、たとえば特許文献1、2にはイトロ処理を行った基材層と合成樹脂層との層間強度が優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-65270号公報
特開2016-168849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、イトロ処理では、火炎を用いて基材を処理するため、熱により基材が変形したり、基材の特性が損なわれたりするおそれがある。また、イトロ処理は、より変形しやすい薄い成形体に適用することが困難である。したがって、イトロ処理の適用が困難なこれらの成形体の基材層やトップ層を含む、より幅広い種類の基材層やトップ層に適用できる接着層や当該接着層を適用した積層体が求められている。
【0006】
このような従来技術に鑑み、より幅広い種類の基材層やトップ層に適用できる接着層や、該接着層を介して基材層とトップ層との密着性が高められた積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、たとえば以下の[1]~[9]に関する。
【0008】
[1] 基材層(I)、プライマー層(II)、およびトップ層(III)がこの順序で積層された積層体であって、
前記プライマー層(II)が下記要件(A-1)および(A-3)を満たす変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む、積層体。
(A-1)4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)の量(U1)が84.0~100.0モル%であり、炭素数2~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)の総量(U2)が16.0~0.0モル%(ただし、前記U1および前記U2の合計を100.0モル%とする)である。
(A-3)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
【0009】
[2] 前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)のグラフト変性量が、0.0質量%を超え、5.0質量%以下である、[1]に記載の積層体。
【0010】
[3] 構成単位(ii)を導くα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)の炭素数が4~20である、[1]または[2]に記載の積層体。
(【0011】以降は省略されています)

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