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公開番号2025042510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023149574
出願日2023-09-14
発明の名称樹脂組成物、成形体、およびその用途
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08L 23/20 20250101AFI20250319BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形加工性、特に金型離形性に優れ、柔軟かつ重量感があり、高い肌なじみ性を有する、樹脂組成物、および成形体を提供すること。
【解決手段】4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)15~50質量部と、無機充填材(B)10~80質量部と、熱可塑性エラストマー(C)5~50質量部(但し、4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)と、無機充填材(B)と、熱可塑性エラストマー(C)との合計量を100質量部とする。)とを含み、要件(X-a)~(X-c)を満たし、前記共重合体(A)が、要件(A-a)~(A-b)を満たし、前記エラストマー(C)が、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C1)およびポリスチレン系熱可塑性エラストマー(C2)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、前記エラストマー(C1)が、要件(C1-a)を満たす、樹脂組成物(X)。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)15~50質量部と、
無機充填材(B)10~80質量部と、
熱可塑性エラストマー(C)5~50質量部(但し、4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)と、無機充填材(B)と、熱可塑性エラストマー(C)との合計量を100質量部とする。)と
を含む樹脂組成物であり、
前記樹脂組成物が以下の要件(X-a)~(X-c)を満たし、
前記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)が、以下の要件(A-a)~(A-b)を満たし、
前記熱可塑性エラストマー(C)が、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C1)およびポリスチレン系熱可塑性エラストマー(C2)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
前記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C1)が、以下の要件(C1-a)を満たす、
樹脂組成物(X);
(X-a)-60~150℃の温度範囲で、周波数10rad/s(1.6Hz)による動的粘弾性測定で求められる損失正接tanδの値が最大となる際の温度であるtanδピーク温度が、0℃以上60℃以下である;
(X-b)-60~150℃の温度範囲で、周波数10rad/s(1.6Hz)による動的粘弾性測定で求められる損失正接tanδの最大値であるtanδピーク値が、0.6以上5.0以下である;
(X-c)密度が、1.0g/cm
3
以上5.0g/cm
3
以下である;
(A-a)前記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位55~90モル%と、炭素原子数2~4のα-オレフィンから導かれる構成単位10~45モル%と(但し、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位と炭素原子数2~4のα-オレフィンから導かれる構成単位との合計を100モル%とする。)を含む;
(A-b)前記tanδピーク温度が、15℃以上45℃以下である;
(C1-a)前記tanδピーク温度が、15℃未満である。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記無機充填材(B)を50質量部超80質量部以下含む、請求項1に記載の樹脂組成物(X)。
【請求項3】
前記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)が、以下の要件(A-c)~(A-d)を満たす、請求項1に記載の樹脂組成物(X);
(A-c)前記tanδピーク値が、0.6以上5.0以下である;
(A-d)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が160℃以下であるか、または示差走査熱量計(DSC)により融点が観測されない。
【請求項4】
前記無機充填材(B)が、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化マグネシウムおよびタルクからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1に記載の樹脂組成物(X)。
【請求項5】
前記無機充填材(B)の平均粒子径が0.01~100μmである、請求項1に記載の樹脂組成物(X)。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物(X)からなる成形体。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物(X)からなるウェアラブル部材。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物(X)からなる玩具。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物(X)からなる挿耳部材。
【請求項10】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物(X)からなる腕時計部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形体、およびその用途に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂の中でもポリオレフィンは、従来から日用雑貨に幅広く使用されている。ポリオレフィンは、射出成形などによる量産が可能であり、比重が軽いうえに機械強度に優れ、光沢性、着色性、耐薬品性、およびリサイクル性等の様々な特長を有する。しかしながら、ポリオレフィンを使用した薄肉成形体は、衝撃荷重に対して破損しやすいことがある。成形体の形状として、例えば、リブ構造を設けると、成形体は衝撃荷重に対する緩衝効果を発揮して破損を防止することもできるが、リブ構造を設けることが困難な形状の場合には、無機フィラーを充填した成形材料を用いて、衝撃強度の向上を図ることがある。
【0003】
玩具にも従来からポリオレフィンが幅広く使用されている。薄肉形状の玩具にも、耐衝撃性の向上を目的として、日用雑貨と同様に無機フィラーを充填した成形材料が用いられる。そのような成形材料は硬くなる傾向があり、硬い感触ゆえに形状の変化が乏しいため、例えば、玩具を扱う機会が多い幼児は、遊び飽きてしまうということがあった。
【0004】
一方、ポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、ゴム材料に近い弾性を有する特徴から、日用雑貨および玩具に使用されている。例えば、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)は、硬いポリスチレン部分(ハードセグメント)と柔らかいポリブチレン部分(ソフトセグメント)とをブロック状に共重合した構成単位を有する。ポリスチレンの末端ブロックはお互いに凝集した構造(ドメイン)を形成するため、ドメインが疑似架橋点となり、ポリスチレンはゴム材料に近い弾性を発現することが知られている。ただし、ポリスチレンは強固な自己粘着力(タック性)を有する樹脂でもあり、例えば、射出成形時に成形体が金型へ貼り付いてしまい、量産性に劣るという不具合があった。その自己粘着力を抑制するため、ポリスチレンに結晶性ポリオレフィン等を配合したり、無機フィラーを充填した成形材料が用いられる。しかしながら、それらの成形材料は柔軟性を維持できず、硬質な成形体となる傾向であった。
【0005】
特許文献1には、無機鉱物粉末とポリエチレンとを含む樹脂組成物からなる合成紙が開示されている。
さらに、特許文献2および特許文献3には、特定の無機充填物とポリオレフィンとを含む樹脂組成物からなるシート成形体が開示されている。
特許文献2には、ポリプロピレン樹脂と炭酸カルシウムとを等量含む樹脂組成物、および前記樹脂組成物からなるシートが開示されている。また、特許文献2には、ポリプロピレン樹脂の代わりにポリエチレン樹脂を用いうることも開示されている。
特許文献3には、ポリプロピレン樹脂およびポリエチレン樹脂などの結晶性高分子と、無機微細粉末とを含む樹脂組成物、および前記樹脂組成物からなるシートが開示されている。また、特許文献3には、そのような樹脂組成物の例として、プロピレン単独重合体と炭酸カルシウムと少量のステアリン酸マグネシウムとを含む樹脂組成物が具体的に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-071378号公報
特開2003-026866号公報
国際公開第2018/092494号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エラストマーなどの材料が変形する際の粘弾性を評価する際の指標として、損失正接が挙げられる。この損失正接は、損失弾性率(G’’)と貯蔵弾性率(G')との比(G’’/G')で表される数値であり、tanδとして知られている。
tanδが大きい材料は、成形体としたときに柔らかい感触を有しやすい傾向にある。また、室温におけるtanδが高い材料は、肌に触れることで柔軟化するため、肌なじみが良く、人肌に触れるウェアラブル用途での使用に適している。
【0008】
特許文献1に記載の樹脂組成物は、合成紙として活用することができ、折り畳み性や引裂き性に優れるものの、高いtanδの最大値(tanδピーク値)は発現せず、柔軟性および肌なじみ性に劣る材料である。
特許文献2および特許文献3に記載の樹脂組成物は、無機充填物を多く含有しつつも、良好な成形加工性が得られることが記載されており、成形体表面のべたつきが解消されたものと推察できる。しかし、特許文献2および特許文献3に記載の樹脂組成物は無機充填物を多く含有するので、得られる成形体は硬質なものとなり、柔軟性が失われる傾向にあるため、そもそも高いtanδピーク値が発現することは困難である。
【0009】
そこで、本発明は、成形加工性、特に金型離型性に優れ、柔軟かつ重量感があり、高い肌なじみ性を有する樹脂組成物、および成形体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の課題を解決するために鋭意検討した結果、4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)と、無機充填材(B)と、特定の熱可塑性エラストマー(C)とを、特定の配合比率で含む樹脂組成物を用いることにより、前述の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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