TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025035915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023143259
出願日
2023-09-04
発明の名称
成形体、グラスラン、金型、および成形体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B29C
45/14 20060101AFI20250307BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】異なる素材同士を接合しても外観不良が生じない成形体、該成形体を用いたグラスラン、該成形体を成形するための金型、および成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を有する第一成形部と、加硫ゴムを型成形した第二成形部と、前記第一成形部と前記第二成形部とを溶融接合する溶融接合部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を有する第一成形部と、
加硫ゴムを型成形した第二成形部と、
前記第一成形部と前記第二成形部とを溶融接合する溶融接合部と
を備える、成形体。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記第一成形部は、前記熱可塑性樹脂を含む摺動部を備え、
前記摺動部の表面粗さが0.5~9.0μmである、請求項1に記載の成形体。
【請求項3】
前記第一成形部は、前記熱可塑性樹脂を含む摺動部を備え、
前記摺動部の動摩擦係数が0.05~0.5である、請求項1に記載の成形体。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の成形体を用いたグラスラン。
【請求項5】
前記第一成形部が、該グラスランのレール部であり、
前記第二成形部が、該グラスランのコーナーに位置し、前記レール部と溶融接合されるコーナー部である、
請求項4に記載のグラスラン。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂がポリエチレンを含む、請求項4に記載のグラスラン。
【請求項7】
熱可塑性樹脂を有する第一成形部と、加硫ゴムを型成形した第二成形部と、前記第一成形部と前記第二成形部とを溶融接合する溶融接合部とを備える成形体を製造する金型であって、
予め成形された前記第一成形部がインサートされる第一金型部と、
前記第一金型部と隣接し、前記第二成形部を型成形する第二金型部と、
前記第一金型部と前記第二金型部との間に配置される断熱層と
を備える、金型。
【請求項8】
前記断熱層の熱伝導率が0.001~0.7W/m・Kである、請求項7に記載の金型。
【請求項9】
前記第一金型部の温度調整を行う第一温度調整部と、
前記第二金型部の温度調整を行う第二温度調整部と
を備える、請求項7に記載の金型。
【請求項10】
請求項7に記載された金型を用いた成形体の製造方法であって、
前記熱可塑性樹脂を有する前記第一成形部を形成する第一成形部成形工程、
前記第一成形部を、該金型の前記第一金型部にインサートするインサート工程、
該金型の前記第二金型部に加硫ゴムを射出して前記第二成形部を形成すると共にその端部を前記第一成形部に溶融接合させる第二成形部成形工程
を含む、成形体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる成形部を溶融接合した成形体、該成形体を用いたグラスラン、該成形体を成形するための金型、および該成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車の窓枠を構成する部材であるグラスラン(GRC)には、図8(a)に示すように、レール部材102とコーナー材104を組み合わせて成るタイプのものが存在する。レール部材102は、図8(b)に示すように、基部106、および昇降するガラス108と摺動する摺動部110によって構成されている。
【0003】
このような構造のグラスランを製造する方法としては、図9に示すように、予め押出成形で作成されたレール部材102に、コーナー材104を射出成形で溶融接合する方法が知られている。
【0004】
この場合、コーナー材104には熱可塑性エラストマーと加硫ゴムのいずれかの材料が使用されるが、加硫ゴムを射出成形する場合には、射出成形用の金型112の温度を約200℃の高温に設定する必要がある。
【0005】
このように、コーナー材104に加硫ゴムを使用し、レール部材102の摺動部110にポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂を使用して、これらを溶融接合すると、摺動部110が高温112の金型に触れて溶解し、成形されたグラスランに外観不良が生じるという問題があった。このため、熱可塑性樹脂を有するレール部材102と加硫ゴム製のコーナー材104とからなるグラスランは実用に供されてこなかった。
【0006】
このようなグラスランの外観不良を解決すべく、特許文献1では、摺動部に植毛処理されたグラスラン押出成形部を用いると共に、この根元をインサート成形部に埋設して接続線が目立たないようにすることにより、良好な外観を有するグラスランが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-213242公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載されたグラスランにおいてもなお、摺動部に熱可塑性摺動材料を使用した場合、インサート成形時に摺動部が高温の金型に触れることで溶融し、結局はグラスランに外観不良が発生してしまうという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、異なる素材同士を接合しても外観不良が生じない成形体、該成形体を用いたグラスラン、該成形体を成形するための金型、および成形体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、熱可塑性樹脂を有する第一成形部と、加硫ゴムを型成形した第二成形部とを溶融接合することにより、前記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三井化学株式会社
積層体
10日前
三井化学株式会社
積層体
17日前
三井化学株式会社
積層体
24日前
三井化学株式会社
展示装置
1か月前
三井化学株式会社
複合材料
3日前
三井化学株式会社
作業用装置
4日前
三井化学株式会社
抗菌性組成物
1か月前
三井化学株式会社
空中結像装置
1か月前
三井化学株式会社
積層体および成形体
1か月前
三井化学株式会社
コーティング組成物
1か月前
三井化学株式会社
ポリプロピレンワックス
1か月前
三井化学株式会社
液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
重合体組成物および成形体
10日前
三井化学株式会社
積層体およびその製造方法
10日前
三井化学株式会社
電極用組成物、電極及び電池
1か月前
三井化学株式会社
ドローン用アームおよびドローン
1か月前
三井化学株式会社
ドローン用アームおよびドローン
1か月前
三井化学株式会社
レンズ、光学部材および撮像カメラ
1か月前
三井化学株式会社
非対称中空糸膜およびその製造方法
14日前
三井化学株式会社
樹脂組成物、成形体およびフィルム
4日前
三井化学株式会社
シーラント樹脂組成物およびその用途
1か月前
三井化学株式会社
ポリエチレン樹脂組成物および成形体
4日前
三井化学株式会社
光触媒の製造方法及び水素の製造方法
24日前
三井化学株式会社
樹脂組成物、歯科材料及びマウスガード
1か月前
三井化学株式会社
監視システム、監視方法、およびプログラム
1か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物、成形体及び樹脂組成物の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
水素の製造方法、光触媒及び光触媒の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
酸変性ポリオレフィンワックスおよび樹脂組成物
24日前
三井化学株式会社
4-メチル-ペンテン系重合体組成物および成形体
10日前
三井化学株式会社
成形体、グラスラン、金型、および成形体の製造方法
3日前
三井化学株式会社
電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体
4日前
三井化学株式会社
抗カビ剤成分およびそれを含む抗カビ剤、抗カビ性材料、塗料、塗膜ならびに成形品
4日前
三井化学株式会社
液晶滴下工法用シール剤、これを用いた液晶表示パネル、および液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
液晶滴下工法用シール剤、これを用いた液晶表示パネル、および液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
システム、情報処理方法、機械学習装置、情報処理装置、プログラム、および学習済みモデル
1か月前
三井化学株式会社
遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒およびオレフィン系重合体の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る