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公開番号
2025033337
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023138995
出願日
2023-08-29
発明の名称
樹脂組成物、成形体およびフィルム
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/20 20250101AFI20250306BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】得られる成形体の低温における耐衝撃性に優れ、射出成形可能な樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位と炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位とを含む4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)と、ポリスチレンブロックとジエンブロックとのブロック共重合体の水添物であり、かつ、前記スチレン系エラストマー(B)の全質量に対する前記ポリスチレンブロックの含有量が10質量%を超え50質量%以下であるスチレン系エラストマー(B)と、を含み、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量が前記樹脂組成物の全質量に対して50質量%を超え100質量%未満であり、前記スチレン系エラストマー(B)の含有量が樹脂組成物の全質量に対して50質量%以下である樹脂組成物、並びに、樹脂組成物を含んでなる成形体およびフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位と炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位とを含む、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)と、
ポリスチレンブロックとジエンブロックとのブロック共重合体の水添物であり、かつ、スチレン系エラストマー(B)の全質量に対する前記ポリスチレンブロックの含有量が10質量%を超え50質量%以下である、スチレン系エラストマー(B)と、
を含み、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量が樹脂組成物の全質量に対して50質量%を超え100質量%未満であり、前記スチレン系エラストマー(B)の含有量が樹脂組成物の全質量に対して50質量%以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)における前記炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位の含有量が、1~20モル%である(ただし、前記4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位および前記炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位の合計モル数は100モル%である)、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記炭素原子数10~20のα-オレフィンが、1-デセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセンおよび1-オクタデセンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含んでなる成形体。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含んでなるフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形体およびフィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
4-メチル-1-ペンテンを主たる構成モノマーとする4-メチル-1-ペンテン系重合体は、離型性、耐熱性、耐水性、耐溶剤性に優れているため各種用途に広く使用されている。例えば、フィルムは高融点、良好な離型性などの特長を活かしてフレキシブルプリント回路基板(FPC)用離型フィルム、複合材料成形用・離型フィルムなどに使用され、成形体では耐薬品性、耐水性などの特長を活かして、例えば、実験器具用途およびゴムホース製造用マンドレルなどに使用されている。一方で、4-メチル-1-ペンテン系重合体は、その単独使用のみならず、エラストマーとの組成物で用途展開されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、容易に成形加工することができ、柔軟かつ重量感を有する熱可塑性樹脂と無機充填材からなる樹脂組成物として、4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(A)と、無機充填材(B)と、特定の熱可塑性エラストマー(C)ととを、特定の配合比率で含む樹脂組成物が開示されている。
【0004】
例えば、特許文献2には、ブロッキングが抑制されたシートまたはフィルムとして、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)、スチレン系エラストマー(A2)からなる群より選択される1種以上の重合体を含む重合体(A)とシリル化ポリオレフィン(B)と、を含む組成物からなるシートまたはフィルムが開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献3には、良好なフィット性を得つつ、低温での使用感が良好な組成物として、4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)と、スチレン系エラストマー(b)と、を含み、前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)が4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位と4-メチル-1-ペンテン以外の炭素原子数2~10のα-オレフィン由来の構成単位とを含み、前記スチレン系エラストマー(b)がポリスチレンブロックとジエンブロックとのブロック共重合体の水添物であり、前記スチレン系エラストマー(b)全量に対する前記ポリスチレンブロックの含有量が0.0質量%よりも大きく50質量%以下であり、前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)100質量部に対する前記スチレン系エラストマー(b)の含有量が5質量部以上500質量部以下である、組成物が開示されている。
【0006】
また、例えば、特許文献4には、耐熱性、高温下での形状保持性を維持したまま、さらに低温での破壊耐性が大幅に向上する4-メチル-1-ペンテン系樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/158511号
国際公開第2022/202622号
国際公開第2022/270581号
特開2013-216817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記で挙げた特許文献1~4では、いずれも射出成形可能な樹脂組成物より得られる成形体の低温における耐衝撃性の検討については十分ではなく、更なる改良が求められている。
【0009】
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、得られる成形体の低温における耐衝撃性に優れ、かつ、射出成形可能な樹脂組成物を提供することである。本発明の他の実施形態が解決しようとする課題は、低温における耐衝撃性に優れる成形体およびフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位と炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位とを含む、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)と、
ポリスチレンブロックとジエンブロックとのブロック共重合体の水添物であり、かつ、スチレン系エラストマー(B)の全質量に対する前記ポリスチレンブロックの含有量が10質量%を超え50質量%以下である、スチレン系エラストマー(B)と、
を含み、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量が樹脂組成物の全質量に対して50質量%を超え100質量%未満であり、前記スチレン系エラストマー(B)の含有量が樹脂組成物の全質量に対して50質量%以下である、樹脂組成物。
<2> 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)における前記炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位の含有量が、1~20モル%である(ただし、前記4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位および前記炭素原子数10~20のα-オレフィン由来の構成単位の合計モル数は100モル%である)、<1>に記載の樹脂組成物。
<3> 前記炭素原子数10~20のα-オレフィンが、1-デセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセンおよび1-オクタデセンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、<1>または<2>に記載の樹脂組成物。
<4> <1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物を含んでなる成形体。
<5> <1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物を含んでなるフィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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