TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025033944
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140009
出願日
2023-08-30
発明の名称
電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
H01B
3/30 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】金属部材と上記金属部材を被覆する樹脂部材とを含む電気部品であって、絶縁破壊の発生を抑制できる電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および上記駆動ユニットを含む移動体を提供することを目的とする。
【解決手段】金属部材と、前記金属部材を被覆する、ポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含み、前記ポリアミド樹脂組成物は、特定量のテレフタル酸に由来する成分単位(a1)と、ジアミンに由来する成分単位(b)に対して50モル%以上の1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンまたは1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位(b1)とを含む、電気部品。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金属部材と、
前記金属部材を被覆する、ポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含み、
前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(a)と、ジアミンに由来する成分単位(b)とを含むポリアミド樹脂(A)を含み、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)は、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)の総モル数に対する含有量が10モル%以上100モル%以下である、テレフタル酸に由来する成分単位(a1)と、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)の総モル数に対する含有量が0モル%以上90モル%以下である、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸またはテレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸に由来する成分単位(a2)と、を含み、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)は、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)の総モル数に対する含有量が50モル%以上100モル%以下ある、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンまたは1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位(b1)と、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)の総モル数に対する含有量が0モル%以上50モル%以下である、炭素数4以上12以下のアルキレンジアミンに由来する成分単位(b2)と、を含む、
電気部品。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンまたは前記1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位(b1)の含有量は、前記ジアミンに由来する成分単位(b)の総モル数に対して、65モル%以上95モル%以下である、
請求項1に記載の電気部品。
【請求項3】
前記テレフタル酸に由来する成分単位(a1)の含有量は、前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)の総モル数に対して、20モル%以上100モル%以下である、
請求項1または2に記載の電気部品。
【請求項4】
前記ポリアミド樹脂(A)は、ガラス転移温度(Tg)が160℃以上である、請求項1または2に記載の電気部品。
【請求項5】
自動車用部品である、請求項1または2に記載の電気部品。
【請求項6】
金属製のバスバーと、
ポリアミド樹脂組成物を含み、前記バスバーを被覆して前記バスバーを保持する保持部材と、を含み、
前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(a)と、ジアミンに由来する成分単位(b)とを含むポリアミド樹脂(A)を含み、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)は、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)の総モル数に対する含有量が10モル%以上100モル%以下である、テレフタル酸に由来する成分単位(a1)と、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(a)の総モル数に対する含有量が0モル%以上90モル%以下である、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸またはテレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸に由来する成分単位(a2)と、を含み、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)は、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)の総モル数に対する含有量が50モル%以上100モル%以下である、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンまたは1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位(b1)と、
前記ジアミンに由来する成分単位(b)の総モル数に対する含有量が0モル%以上50モル%以下である、炭素数4以上12以下のアルキレンジアミンに由来する成分単位(b2)と、を含む、
バスバーユニット。
【請求項7】
モータと、
前記モータに電力を供給するインバータと、
前記モータと前記インバータとを電気的に接続するバスバーユニットと、を有する駆動ユニットであって、
前記バスバーユニットは、請求項6に記載のバスバーユニットである、
駆動ユニット。
【請求項8】
機体と、
請求項7に記載の駆動ユニットと、を有する、
移動体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、成形材料として、ポリアミド樹脂組成物が知られている。ポリアミド樹脂組成物は、例えば、自動車用部品、電気・電子用部品などの種々の部品の材料として広く用いられており、成形体の機械的強度に優れることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定量の半結晶性ポリアミドポリマーと、特定量の強化用短繊維とを含み、上記半結晶性ポリアミドポリマーがテレフタル酸に由来する成分単位と、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンまたは1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位とを含む、ポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献1では、上記ポリアミドポリマーのガラス転移温度を高めつつ、融点を低くしてポリアミド樹脂組成物の加工性を高めることができたとされている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、ジアミン成分として、ジアミン成分の総モル数に対して4~38モル%のビス(アミノメチル)シクロヘキサンに由来する成分単位を含み、ジカルボン酸成分として、ジカルボン酸成分の総モル数に対して、64~100モル%のテレフタル酸に由来する成分単位を含む、コポリアミドが開示されている。特許文献2では、上記コポリアミドは、高いガラス転移温度を有し、高温環境下での用途に用いられ得るとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2018-531296号公報
特開2017-075303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ポリアミド樹脂組成物は、金属部材に電流を流して他の部品に電気を供給するための電気部品において、上記金属部材を絶縁被覆するための樹脂部材に用いられ得る。
【0007】
金属部材を絶縁被覆するための樹脂部材を成形時にポリアミド樹脂組成物を溶融するとき、ポリアミド樹脂が熱分解しないことが望ましい。上記熱分解が生じると、樹脂部材の重量のばらつき、樹脂部材の強度の低下、および熱分解に伴って発生したガスによる金型汚染などの問題が生じるためである。そのため、融点が熱分解温度に対して十分に低いポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂組成物への要望が存在する。
【0008】
また、樹脂部材の成形時間を短縮する観点から、ポリアミド樹脂組成物は、成形時に金型内での流動性が高いことが望ましい。そのため、金型内での流動長がより長いポリアミド樹脂組成物を用いることが望ましい。
【0009】
また、上記金属部材に電流を流すとジュール熱が発生し、金属部材を被覆する樹脂部材は高温の熱に晒される。このとき、高温の熱に晒された樹脂部材に電圧が印加されると、絶縁破壊が生じやすいという問題が生じた。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、融点が熱分解温度に対して十分に低く、かつ金型内での流動長がより長いポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材を有する電気部品であって、樹脂部材の絶縁破壊の発生を抑制できる電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および上記駆動ユニットを含む移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三井化学株式会社
積層体
10日前
三井化学株式会社
積層体
17日前
三井化学株式会社
積層体
24日前
三井化学株式会社
展示装置
1か月前
三井化学株式会社
複合材料
3日前
三井化学株式会社
作業用装置
4日前
三井化学株式会社
抗菌性組成物
1か月前
三井化学株式会社
空中結像装置
1か月前
三井化学株式会社
積層体および成形体
1か月前
三井化学株式会社
コーティング組成物
1か月前
三井化学株式会社
ポリプロピレンワックス
1か月前
三井化学株式会社
液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
重合体組成物および成形体
10日前
三井化学株式会社
積層体およびその製造方法
10日前
三井化学株式会社
電極用組成物、電極及び電池
1か月前
三井化学株式会社
ドローン用アームおよびドローン
1か月前
三井化学株式会社
ドローン用アームおよびドローン
1か月前
三井化学株式会社
レンズ、光学部材および撮像カメラ
1か月前
三井化学株式会社
非対称中空糸膜およびその製造方法
14日前
三井化学株式会社
樹脂組成物、成形体およびフィルム
4日前
三井化学株式会社
シーラント樹脂組成物およびその用途
1か月前
三井化学株式会社
ポリエチレン樹脂組成物および成形体
4日前
三井化学株式会社
光触媒の製造方法及び水素の製造方法
24日前
三井化学株式会社
樹脂組成物、歯科材料及びマウスガード
1か月前
三井化学株式会社
監視システム、監視方法、およびプログラム
1か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物、成形体及び樹脂組成物の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
水素の製造方法、光触媒及び光触媒の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
酸変性ポリオレフィンワックスおよび樹脂組成物
24日前
三井化学株式会社
4-メチル-ペンテン系重合体組成物および成形体
10日前
三井化学株式会社
成形体、グラスラン、金型、および成形体の製造方法
3日前
三井化学株式会社
電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体
4日前
三井化学株式会社
抗カビ剤成分およびそれを含む抗カビ剤、抗カビ性材料、塗料、塗膜ならびに成形品
4日前
三井化学株式会社
液晶滴下工法用シール剤、これを用いた液晶表示パネル、および液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
液晶滴下工法用シール剤、これを用いた液晶表示パネル、および液晶表示パネルの製造方法
1か月前
三井化学株式会社
システム、情報処理方法、機械学習装置、情報処理装置、プログラム、および学習済みモデル
1か月前
三井化学株式会社
遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒およびオレフィン系重合体の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る