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公開番号2025026682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024216557,2021553460
出願日2024-12-11,2020-10-20
発明の名称混合原料の製造方法、溶融ガラスの製造方法、及びガラス物品の製造方法
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人ITOH
主分類C03B 3/02 20060101AFI20250214BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】溶融ガラスの製造工程において、炭酸ガスの発生量を低減できる、技術を提供する。
【解決手段】ガラス原料と水酸化ナトリウムの水溶液を準備し、前記水溶液に炭酸ガスを吸収させ、炭酸水素ナトリウムを得て、前記炭酸水素ナトリウムと前記ガラス原料を混合し、溶解炉に投入する予定の混合原料を得る、混合原料の製造方法であって、更に、予定する前記溶解炉への前記混合原料の投入前に、前記混合原料を加熱し、前記炭酸水素ナトリウムを炭酸ナトリウムに変え、前記炭酸ガスを得る、混合原料の製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス原料と水酸化ナトリウムの水溶液を準備し、
前記水溶液に炭酸ガスを吸収させ、前記水溶液中に炭酸水素ナトリウムを析出させ、
前記炭酸水素ナトリウムと前記ガラス原料を混合し、溶解炉に投入する予定の混合原料を得る、
混合原料の製造方法であって、
更に、予定する前記溶解炉への前記混合原料の投入前に、前記混合原料を加熱し、前記炭酸水素ナトリウムを炭酸ナトリウムに変え、前記炭酸ガスを得る、
混合原料の製造方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記混合原料の加熱は、前記溶解炉の排気ガスの熱を利用する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記混合原料の加熱は、100℃~900℃で行われる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
更に、前記溶解炉の排気ガスから、前記炭酸ガスを得る、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
更に、予定する前記溶解炉への前記混合原料の投入前に、前記混合原料を造粒し、ブリケットを得て、前記ブリケットを前記混合原料とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法で得た前記混合原料を、前記溶解炉に投入し、前記溶解炉の内部で溶融し、溶融ガラスを得る、溶融ガラスの製造方法。
【請求項7】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法で得た前記混合原料を、常温に戻すことなく前記溶解炉に投入し、前記溶解炉の内部で溶融し、溶融ガラスを得る、溶融ガラスの製造方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の方法で得た溶融ガラスを成形し、徐冷し、ガラス物品を得る、ガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、混合原料の製造方法、溶融ガラスの製造方法、及びガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
溶融ガラスの製造工程において、炭酸ガスが発生する。炭酸ガスは、温室効果ガスであり、地球温暖化の一因と考えられている。それゆえ、炭酸ガスの発生量の低減が求められている。
【0003】
溶融ガラスの製造工程における炭酸ガスの発生源は、主に、天然ガス等の燃料と、ガラス原料である炭酸塩とに大別される。燃料の燃焼によって炭酸ガスが発生する。また、炭酸塩の熱分解によって炭酸ガスが発生する。
【0004】
炭酸塩は、大気中常温で安定であり、且つ安価であるので、ガラス原料として広く利用されている。例えば、ガラスのナトリウム源として、一般的に、炭酸ナトリウム(Na

CO

)が利用されている。
【0005】
特許文献1及び2では、ガラスのナトリウム源として、水酸化ナトリウム(NaOH)が利用される。NaOHは、炭素を含まないので、炭酸ガスの発生源とはならない。NaOHは、通常、水溶液の形態で流通している。
【0006】
しかし、NaOHは、蒸気圧が高く、溶解炉の煉瓦に対する侵食性が高い(例えば、非特許文献1参照)。それゆえ、ガラスのナトリウム源として、一般的には、上記の通り、Na

CO

が利用されている。
【0007】
ところで、ナトリウム化合物として、Na

CO

及びNaOHの他に、炭酸水素ナトリウム(NaHCO

)が存在する。NaHCO

は、例えば、血液透析等に用いられている。
【0008】
特許文献3及び4には、NaHCO

の製造方法が記載されている。具体的には、ナトリウムイオンを含む水溶液と炭酸ガスとを反応させ、NaHCO

を析出させる方法が記載されている。
【0009】
NaHCO

は、Na

CO

に比べて、Na原子に対するC原子のモル比が2倍であるので、熱分解による炭酸ガスの発生量が2倍である。それゆえ、NaHCO

は、従来、ガラスのナトリウム源として、利用されていなかった。
【0010】
非特許文献2には、CCS(Carbon Dioxide Capture and Storage)に関する技術が開示されている。この技術は、炭酸ガスを炭酸カリウム(K

CO

)の水溶液に吸収させ、炭酸水素カリウム(KHCO

)を生成し、KHCO

を加熱し、炭酸ガスを取り出す。
(【0011】以降は省略されています)

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