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公開番号2025026325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024101423
出願日2024-06-24
発明の名称画像処理装置、画像処理方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250214BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 走査方向に応じて吐出されたインクの主滴に付随するサテライトが一定の飛翔距離で飛散するような場合でも、高品質な印刷を実現しつつ、画質劣化や、スループットの悪化を抑制するための技術を提供すること。
【解決手段】 対象オブジェクトの第1エッジ領域に含まれる複数の画素のうち第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率は第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率よりも少ない。対象オブジェクトの第2エッジ領域に含まれる複数の画素のうち第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率は第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率よりも少ない。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
画像処理装置であって、
対象オブジェクトを含む入力画像を取得する取得手段と、
前記入力画像に基づき、記録手段からのインク滴の付与有無を示す記録データを生成する生成手段と
を備え、
前記記録手段は、インク滴を付与するための記録素子が配列する第1記録素子列及び第2記録素子列を有し、且つ、第1方向及び該第1方向と反対の第2方向に往復走査し、
前記対象オブジェクトの第1エッジ領域に含まれる複数の画素のうち、前記第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率は、前記第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率よりも少なく、
前記第1エッジ領域は、前記第1方向に見たときにオブジェクトから記録媒体の余白領域に変わる境界に接する領域であり、
前記対象オブジェクトの第2エッジ領域に含まれる複数の画素のうち、前記第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率は、前記第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の比率よりも少なく、
前記第2エッジ領域は、前記第2方向に見たときにオブジェクトから記録媒体の余白領域に変わる境界に接する領域である
ことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記生成手段は、前記第1エッジ領域において前記第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素を減らし、前記第2エッジ領域において前記第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素を減らすことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1エッジ領域において、前記第1記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の数は0であり、
前記第2エッジ領域において、前記第2記録素子列に含まれる1以上の記録素子で記録される画素の数は0である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
入力画像から、前記対象オブジェクトの前記第1エッジ領域および前記第2エッジ領域を検出する検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記第1方向において連続する画素数が所定の数未満であるオブジェクトは、前記第1エッジ領域および前記第2エッジ領域を検出する対象としないことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記検出手段は、前記第1方向と交差する記録媒体の搬送方向において連続する画素数が所定の数未満であるオブジェクトは、前記第1エッジ領域および前記第2エッジ領域を検出する対象としないことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記記録手段において、前記第1記録素子列と前記第2記録素子列は、同一の液室からインクが供給されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記記録手段において、前記第1記録素子列は、前記液室をはさんで前記第2記録素子列よりも前記第1方向において前方に位置することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1記録素子列は、前記第2記録素子列よりも前記第1方向において前方に位置することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第1記録素子列及び前記第2記録素子列には、共通の流路からインクが供給されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の記録素子が配列された記録素子列を有する記録ヘッドと記録媒体の少なくとも一方を相対的に移動させながら、記録ヘッドから記録媒体に対してインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
インクジェット方式のうち、バブルジェット記録方式(BJ方式)は、発熱体によりインクを急激に加熱、気化させ、発生した気泡の圧力によりインク液滴をオリフィスから吐出させる方式である。このような構造を有するバブルジェット方式の記録ヘッドにおいて発生した気泡は、周囲のインクによって冷却され、気泡内のインクの蒸気が凝縮して液体に戻るため、最終的に気泡は消滅する。一方、吐出により消費されたインクは、インクを貯留するインクタンクからインク供給路を介して充填(リフィル)される。
【0004】
記録素子が設けられたノズルからインクが吐出された直後は、ノズルからインクが分離していないインクの尾引き状態を形成する。その後、吐出方向の前方に主滴部分が形成され始め、主滴部分が表面張力に勝った時点で主滴と複数の副滴(サテライト)に分断され、主滴と複数のサテライトとに分かれて飛翔する。最終的には記録媒体上に主滴と複数のサテライトが着弾する。
【0005】
上述した例のように、各ノズルからのインク吐出で主滴の他に、付随する複数のサテライトが記録媒体上に着弾してしまうので、特に印字部と非印字部の境界である画像のエッジ領域の画像劣化を発生させてしまう。
【0006】
そのような課題に鑑み、特許文献1に開示されているような技術が提案されている。特許文献1には、吐出されたインクの主滴に付随する副滴が一定の角度で飛散するような場合、キャリッジの走査方向に対応してノズル列のいずれかを駆動した時にサテライトが主滴の形成する画素領域の内側に着弾させることによって、エッジ領域がシャープできれのある高品位な線、文字を実現できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許3559737号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されているように、キャリッジの走査方向に対応して記録素子列のいずれかを駆動させる場合、画質劣化や、スループットの悪化という課題がある。
【0009】
例えば、第1印刷領域を第1走査方向で記録する際に使用される記録データは第1ノズル列の使用率を制限した第1記録データである。一方、第1印刷領域から記録用紙搬送方向に隣接する第2印刷領域は、第1走査方向とは逆の走査方向である第2走査方向で記録される。第2印刷領域を第2走査方向で記録する際に使用される記録データは第2ノズル列の使用率を制限した第2記録データである。記録媒体上では記録用紙搬送方向で異なる記録データを使用するため、隣接する印刷領域との画像均一性が低下し、画質劣化を引き起こす。
【0010】
また、前述した第1走査方向用の第1記録データおよび第2走査方向用の第2記録データの2種類の記録データを生成するために、処理時間が増加してしまう、という問題がある。また、入力画像データの配置によっては第1走査方向の次のキャリッジ走査は必ずしも逆の走査方向である第2走査方向が最適でない場合がある。第1走査方向で第1印刷領域を記録し、記録終了した位置でキャリッジを停止する。第1印刷領域に隣接する第2印刷領域にキャリッジ停止位置から第1走査方向の進行方向にしか記録データが無い場合は、次の走査も第1走査方向で走査する方が走査時間は最短となる。このような場合、各記録領域の走査方向が決定してから記録データの生成を実施すると、キャリッジ走査開始前に処理時間を要するため、スループットの悪化を招く。
(【0011】以降は省略されています)

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