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公開番号2025026197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131631
出願日2023-08-10
発明の名称電子写真クリーニングブレードの再生方法及び再生電子写真クリーニングブレードの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250214BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】クリーニング性能を回復させ得る電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【解決手段】電子写真クリーニングブレードの再生方法であって、該電子写真クリーニングブレードは、該弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材を備え、該弾性部材は、自由端側の先端の少なくとも一部が、被清掃部材との接触部を構成するものであり、該再生方法は、再生される該弾性部材を用意する工程と、切断刃を、該弾性部材の一方の端部Aにおける該弾性部材の側部から該弾性部材に侵入させ、該切断刃を該弾性部材の他方の端部Bに向かって該弾性部材に対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、該弾性部材からサンプリングした試料の振動周波数1×103Hzのときの貯蔵弾性率E´が、90.0~500.0MPaであり、破断応力が、4.2~30.0MPaである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電子写真クリーニングブレードの再生方法であって、
該電子写真クリーニングブレードは、該弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材を備え、
該弾性部材は、自由端側の先端の少なくとも一部が、被清掃部材との接触部を構成するものであり、
該再生方法は、
再生される該弾性部材を用意する工程と、
切断刃を、該弾性部材の一方の端部Aにおける該弾性部材の側部から該弾性部材に侵入させ、該切断刃を該弾性部材の他方の端部Bに向かって該弾性部材に対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、
該弾性部材から該接触部の少なくとも一部を含むようにサンプリングした試料を用いて、温度24℃の環境で測定される振動周波数1×10

Hzのときの貯蔵弾性率E´が、90.0~500.0MPaであり、かつ、
該試料の温度24℃の環境で測定される破断応力が、4.2~30.0MPaである、ことを特徴とする電子写真クリーニングブレードの再生方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記弾性部材が、ポリウレタンを含有する、請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項3】
前記貯蔵弾性率が、100.0~400.0MPaであり、
前記破断応力が、8.0~28.0MPaである、請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項4】
前記相対的な移動が、前記弾性部材の長手方向の移動である、請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項5】
前記弾性部材において、前記被清掃部材との前記接触部が長手方向に延びて形成されており、
前記切断工程は、再生装置を用いて前記接触部の少なくとも一部を除去する工程であり、
該再生装置は、
前記切断刃として、前記接触部の少なくとも一部を該長手方向に除去する刃部と、
前記弾性部材の挟持部材と、
前記弾性部材の前記端部Bに当接し、前記弾性部材を前記端部Aの方向に付勢する付勢部材と、
前記弾性部材の前記接触部を含む先端を前記弾性部材の短手方向に押圧し該刃部の移動による弾性変形を抑制する押圧部材と、
を備え、
該挟持部材は、前記弾性部材の長手方向に直交する方向の断面視において前記弾性部材の両側部から前記弾性部材の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも前記弾性部材の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の前記弾性部材に対する位置は固定されており、
該押圧部材は、前記端部Aから前記端部Bへの該刃部の相対的な移動に先行して前記弾性部材を押圧する、
請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項6】
前記弾性部材が、ポリウレタンを含有し、
前記弾性部材の先端部においてサンプリングされる試料を、熱分解GC/MSにより測
定したとき、該ポリウレタン中の3官能以上の多官能アルコールに由来する成分の濃度が、0.04mmol/g~0.70mmol/gである、請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項7】
前記弾性部材が、ポリウレタンエラストマーを含有し、
該ポリウレタンエラストマーが、4,4’-MDIを含むイソシアネート化合物、ポリエステルポリオール及び3官能以上の多官能アルコールを含むポリウレタン原料の反応物である、請求項1に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【請求項8】
再生電子写真クリーニングブレードの製造方法であって、
請求項1~7のいずれか一項に記載の電子写真クリーニングブレードの再生方法により再生された弾性部材を得る工程を有する、
ことを特徴とする再生電子写真クリーニングブレードの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は静電転写プロセスを利用した画像形成装置に配置され、該画像形成装置が具備する感光ドラム上の残留トナーを除去するためのブレード部材及び支持部材を有する電子写真クリーニングブレードの再生方法に向けたものである。また、本開示は、再生電子写真クリーニングブレードの製造方法に向けたものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真複写機やレーザービームプリンター等の静電転写プロセスを利用した画像形成装置は、感光ドラム上に形成された静電潜像上にトナーを付着させて、これを複写機に転写させて複写や印字を行うものである。転写後の感光ドラム上に残った残留トナーを除去する方法の一つとして、ウレタンエラストマーからなる弾性部材と該弾性部材を支持する支持部材からなる電子写真クリーニングブレードを用いる方法が実用化されている。
【0003】
電子写真クリーニングブレードは、感光ドラムの回転方向に対してカウンター方向に圧接され、感光ドラムに対して所定の圧力で当接することで残留トナーを除去している。使用済みのカートリッジに内蔵されている電子写真クリーニングブレードは、長期に亘る使用により感光ドラムと接触しているエッジ部に摩耗が発生し、クリーニング不良が発生するなど払拭性能が低下する可能性がある。
そこで、特許文献1には、電子写真クリーニングブレードを良好な状態に再生する方法として、先端部分をカットして、エッジ部を再形成する再生方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-221347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係る再生方法により電子写真クリーニングブレードを再生したところ、当該電子写真クリーニングブレードの払拭性能は、十分満足し得るものではなかった。
本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能が低下した電子写真クリーニングブレードの払拭性能をよりよく再生させることができる電子写真クリーニングブレードの再生方法の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、新品と同様の優れた払拭性能を示す再生電子写真クリーニングブレードの製造方法の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、
電子写真クリーニングブレードの再生方法であって、
該電子写真クリーニングブレードは、該弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材を備え、
該弾性部材は、自由端側の先端の少なくとも一部が、被清掃部材との接触部を構成するものであり、
該再生方法は、
再生される該弾性部材を用意する工程と、
切断刃を、該弾性部材の一方の端部Aにおける該弾性部材の側部から該弾性部材に侵
入させ、該切断刃を該弾性部材の他方の端部Bに向かって該弾性部材に対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、
該弾性部材から該接触部の少なくとも一部を含むようにサンプリングした試料を用いて、温度24℃の環境で測定される振動周波数1×10

Hzのときの貯蔵弾性率E´が、90.0~500.0MPaであり、かつ、
該試料の温度24℃の環境で測定される破断応力が、4.2~30.0MPaである、ことを特徴とする電子写真クリーニングブレードの再生方法。
【0007】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、再生クリーニングブレードの製造方法であって、
上記クリーニングブレードの再生方法により再生された弾性部材を得る工程を有する、再生クリーニングブレードの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の少なくとも一つの態様により、払拭性能が低下した電子写真クリーニングブレードのクリーニング性能をよりよく再生させることができる電子写真クリーニングブレードの再生方法を提供できる。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、新品と同様の優れた払拭性能を示す再生電子写真クリーニングブレードの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電子写真クリーニングブレードについて説明する概略図である
刃部の侵入による弾性部材先端部の変形を説明する図である
刃部の侵入による高硬度とした弾性部材先端部の変形を説明する図である
再生方法における工程の一例を説明する図である
弾性部材の再生装置の一例概略図である
切断ユニットを説明する一例概略図である
切断ユニット及び挟持部材を説明する一例概略図である
挟持部材を説明する一例概略図である
押圧部材を説明する一例概略図である
付勢部材を説明する一例概略図である
従来弾性部材の再生後弾性部材のマクロな形状を説明する図である
刃部及び弾性部材の先端の周辺をさらに拡大した説明概略図である
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。また、本開示において、例えば「XX、YY及びZZからなる群から選択される少なくとも一つ」のような記載は、XX、YY、ZZ、XXとYYとの組合せ、XXとZZとの組合せ、YYとZZとの組合せ、又はXXとYYとZZとの組合せのいずれかを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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