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公開番号2025025494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130307
出願日2023-08-09
発明の名称情報提示装置、情報提示方法及び情報提示用プログラム
出願人パイオニア株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類G01C 21/26 20060101AFI20250214BHJP(測定;試験)
要約【課題】視覚弱者の移動の案内を案内者に正確且つ安全に行わせることが可能な情報提示装置等を提供する。
【解決手段】視覚弱者と共に移動する被案内者端末から、被案内者装置の現在位置に関連する情報であるユーザデータを取得するインターフェース1と、当該ユーザデータに基づいて、視覚弱者が移動する際の案内目印に適した目印地物を示す目印地物データを取得する処理部2と、当該目印地物データに基づいて生成された識別情報であって、被案内者の移動を案内し且つ被案内者と共に移動しない案内者に目印地物を識別させるための目印地物識別画像を、当該案内者に対して表示させる目印地物表示制御部3と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を取得する第1取得手段と、
前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を取得する第2取得手段と、
前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報提示装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報提示装置において、
前記第1取得手段は、前記現在位置を示す位置情報と、前記被案内装置により取得された当該現在位置周辺を撮像した画像情報と、を含む前記第1情報を取得し、
前記第2取得手段は、前記取得された第1情報に含まれている前記位置情報及び前記画像情報に基づいて、前記周辺にある前記目印地物の画像情報を含む前記第2情報を取得し、
前記提示制御手段は、前記取得された第2情報に含まれている前記目印地物の画像情報に基づいて、前記目印地物を他の地物に対して識別可能に表示するための画像情報である前記識別情報を前記案内者に対して表示させることを特徴とする情報提示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報提示装置において、
前記第1取得手段は、前記被案内装置により取得された前記現在位置の周辺を撮像した画像情報を含む前記第1情報を取得し、
前記第2取得手段は、前記取得された第1情報に含まれている前記画像情報から前記周辺にある前記目印地物の画像を抽出して得られる抽出画像情報を含む前記第2情報を取得し、
前記提示制御手段は、前記取得された第2情報に含まれている前記抽出画像情報に基づいて、前記目印地物を他の地物に対して識別可能に表示するための画像情報である前記識別情報を前記案内者に対して表示させることを特徴とする情報提示装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
前記被案内者が移動する移動ルートが予め設定されており、
前記目印地物が前記移動ルート上又は前記移動ルート周辺に存在し且つ前記案内目印に適した地物であることを特徴とする情報提示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
目印地物が視覚以外の人の五感で認識可能な地物であることを特徴とする情報提示装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
前記被案内者が前記視覚弱者であり、
前記識別情報により前記案内者に識別された前記目印地物を、前記被案内者に対して音により報知するように前記被案内装置を制御する報知制御手段を更に備えることを特徴とする情報提示装置。
【請求項7】
第1取得手段と、第2取得手段と、提示制御手段と、を備える情報提示装置において実行される情報提示方法であって、
被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を前記第1取得手段が取得する第1取得工程と、
前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を前記第2取得手段が取得する第2取得工程と、
前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、前記提示制御手段が当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報提示方法。
【請求項8】
情報提示装置に含まれるコンピュータを、
被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を取得する第1取得手段、
前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を取得する第2取得手段、及び、
前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御手段、
として機能させることを特徴とする情報提示用プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、情報提示装置、情報提示方法及び情報提示用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者又は当該視覚弱者と同行する者に対する情報提示のための処理を行う情報提示装置及び情報提示方法並びに当該情報提示装置用のプログラムの技術分野に属する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年の、いわゆるスマートフォンに代表される携帯型の端末装置の急速な普及に伴い、当該端末装置を携帯して移動する利用者も急速に増加している。このような利用者の中には、視覚障がいにより障がい者手帳の発行を受けている者や、障がい者手帳の発行が必要な程度の視覚障がいはないが、例えば白内障や緑内障といった眼の疾病により視覚が健常者よりも弱くなっている者(当該視覚が弱くなっていることの自覚がない者を含む)が含まれている。ここで、上述したような、視覚障がいにより障がい者手帳の発行を受けている者や、視覚が健常者よりも弱くなっている者を、以下、纏めて「視覚弱者」と称する。
【0003】
このとき、上記視覚弱者が携帯する端末装置を使って当該視覚弱者の移動を案内することを考えると、言うまでもなく「視覚弱者が携帯している端末装置であること」を考慮した案内が必要となる。このような要請に対応した先行技術を示す文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。
【0004】
この特許文献1に開示されている先行技術では、視覚弱者が認識可能と考えられる地物を示す情報を地図データに予め登録しておき、視覚弱者からの案内要請があった場合には、視覚弱者が認識可能と考えられる上記地物が存在する案内ルートを選択して案内する構成とされている。ここで、上記「視覚弱者が認識可能と考えられる地物」とは、例えば、足裏の感覚から認識可能な砂利道や坂道、又は嗅覚により認識可能な特定の匂いを発している店舗等で挙げられている。なお、以下の説明においては、当該地物を「目印地物」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/195718号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、視覚弱者が携帯している端末装置を用いて直接当該視覚弱者の案内を行うものであるが、視覚弱者が携帯する端末装置を用いて、無線通信を介して健常者が当該視覚弱者の移動を案内する場合もあり得る。そしてこの点につき、特許文献1に記載された技術では、健常者が視覚弱者の移動を案内する際の利便性については何ら考慮されていない。この点は、例えば案内を受ける視覚弱者にとって無理を強要するような案内となる可能性もあり、結果的に移動の際の危険度を増すこととなってしまうという問題点にも繋がることになる。
【0007】
そこで本願は、上記の要請及び問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、視覚弱者の移動の案内を案内者に正確且つ安全に行わせることが可能な情報提示装置及び情報提示方法並びに当該情報提示装置用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を取得する第1取得手段と、前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を取得する第2取得手段と、前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御手段と、を備える。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、第1取得手段と、第2取得手段と、提示制御手段と、を備える情報提示装置において実行される情報提示方法であって、被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を前記第1取得手段が取得する第1取得工程と、前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を前記第2取得手段が取得する第2取得工程と、前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、前記提示制御手段が当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御工程と、を含む。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、情報提示装置に含まれるコンピュータを、被案内者と共に移動する被案内者装置から、当該被案内者装置の現在位置に関連する情報である第1情報を取得する第1取得手段、前記取得された第1情報に基づいて、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者が移動する際の案内目印に適した前記現在位置周辺の地物である目印地物を示す第2情報を取得する第2取得手段、及び、前記取得された第2情報に基づいて生成された識別情報であって、前記被案内者の移動を案内し且つ前記被案内者と共に移動しない案内者に前記目印地物を識別させるための識別情報を、当該案内者に対して提示手段により提示させる提示制御手段、として機能させる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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