TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025025273
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129897
出願日
2023-08-09
発明の名称
気象管理システム
出願人
株式会社東芝
,
東芝デジタルソリューションズ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/10 20120101AFI20250214BHJP(計算;計数)
要約
【課題】投稿者から投稿される気象関連投稿情報を利用した気象アラートの出力制御を実現する。
【解決手段】実施形態の気象管理システムは、気象観測データを解析し、所定の基準に基づいて地表に降り注ぐ降水粒子を出力する解析処理を行い、解析処理の結果に応じてアラート情報を出力する。解析処理に用いられる所定の基準は、投稿者端末から投稿される気象関連投稿情報に基づいて変更することができる。ここで、所定の投稿エリア毎に、所定の投稿時間帯に応じて設定された有効時間及び有効エリアを記憶しておく。気象関連投稿情報の投稿時刻に応じた有効時間の期間中、当該気象関連投稿情報の投稿位置から有効エリア内に位置する観測データに対して変更後の所定の基準を適用した解析処理を行うことで、気象関連投稿情報の投稿頻度を考慮した適切な防災の呼び掛けを行うことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
気象管理システムであって、
気象レーダーの観測データを解析し、所定の基準に基づいて地表に降り注ぐ降水粒子を出力する解析処理を行う解析部と、
前記解析処理の結果に基づいて、アラート情報を出力するアラート制御部と、
投稿者端末から投稿される気象関連投稿情報に基づいて、前記所定の基準を変更する基準制御部と、
所定の投稿エリア毎に、所定の投稿時間帯に応じて設定された有効時間及び有効エリアを記憶する記憶部と、を有し、
前記解析部は、前記気象関連投稿情報の投稿時刻に応じた前記有効時間の期間中、当該気象関連投稿情報の投稿位置から前記有効エリア内に位置する観測データに対して変更後の前記所定の基準を適用した前記解析処理を行うことを特徴とする気象管理システム。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記基準制御部は、前記所定の基準を変更する際に、前記所定の基準を変更する契機となった前記気象関連投稿情報の投稿位置に該当する前記所定の投稿エリアを特定するとともに、前記気象関連投稿情報の投稿時刻に該当する前記所定の投稿時間帯を特定し、特定された前記所定の投稿エリア及び前記所定の投稿時間帯に紐付く前記有効時間及び前記有効エリアを抽出することを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項3】
前記有効時間及び前記有効エリアを設定する有効時間・有効エリア管理部をさらに有し、
前記有効時間・有効エリア管理部は、
過去の気象関連投稿情報群の統計情報を用い、所定の投稿エリア毎に投稿時間帯別投稿間隔を算出し、前記投稿時間帯別投稿間隔に基づいて、所定の投稿エリアにおける所定の投稿時間帯別の前記有効時間を設定する第1処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項4】
前記有効時間・有効エリア管理部は、
所定の投稿エリア毎に、現在時間に対応する前記所定の投稿時間帯中に投稿された複数の前記気象関連投稿情報のリアルタイム投稿間隔を算出する第2処理を行い、
前記統計情報に基づいて算出された前記投稿時間帯別投稿間隔と、前記リアルタイム投稿間隔とを比較し、前記所定の投稿時間帯に適用中の前記有効時間を変動させることを特徴とする請求項3に記載の気象管理システム。
【請求項5】
前記有効時間及び前記有効エリアを設定する有効時間・有効エリア管理部をさらに有し、
前記有効時間・有効エリア管理部は、
過去の気象関連投稿情報群の統計情報を用い、所定の投稿エリア毎に投稿時間帯別の投稿位置の距離差を算出し、前記投稿位置の距離差に基づいて、所定の投稿エリアにおける所定の投稿時間帯別の前記有効エリアを設定する第3処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項6】
前記有効時間・有効エリア管理部は、
所定の投稿エリア毎に、現在時間に対応する前記所定の投稿時間帯中に投稿された複数の前記気象関連投稿情報の投稿位置のリアルタイム距離差を算出する第4処理を行い、
前記統計情報に基づいて算出された前記投稿位置の距離差と、前記投稿位置のリアルタイム距離差とを比較し、前記所定の投稿時間帯に適用中の前記有効エリアを変動させることを特徴とする請求項5に記載の気象管理システム。
【請求項7】
前記有効時間及び前記有効エリアを設定する有効時間・有効エリア管理部をさらに有し、
前記有効時間・有効エリア管理部は、
所定の投稿エリア毎に、現在時間に対応する所定の投稿時間帯中に投稿された複数の前記気象関連投稿情報のリアルタイム投稿間隔を算出する第5処理と、
所定の投稿エリア毎に、現在時間に対応する所定の投稿時間帯中に投稿された複数の前記気象関連投稿情報の投稿位置のリアルタイム距離差を算出する第6処理と、を行い、
前記リアルタイム投稿間隔に基づいて現在時間に対応する所定の投稿時間帯に適用されている前記有効時間を変動させ、前記投稿位置のリアルタイム距離差に基づいて前記有効エリアを変動させることを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項8】
前記解析部は、前記有効時間の期間経過後、変更前の前記所定の基準に戻して前記解析処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項9】
前記解析部は、気象レーダーの観測データを解析し、種別分類基準に基づいて上空の雲の中の降水粒子の降水粒子推定処理を行い、地表に降り注ぐ降水粒子を出力する前記解析処理を行い、
前記基準制御部は、投稿者端末から投稿される前記気象関連投稿情報に基づいて、前記種別分類基準を変更することを特徴とする請求項1に記載の気象管理システム。
【請求項10】
前記解析部は、前記降水粒子推定処理を行うとともに、観測データから把握される降水強度に基づく地表への降水状態判別処理を行い、前記降水粒子推定処理及び前記降水状態判別処理の各処理結果に基づいて、地表に降り注ぐ降水粒子を出力する前記解析処理を行い、
前記基準制御部は、投稿者端末から投稿される前記気象関連投稿情報に基づいて、前記種別分類基準、又は前記種別分類基準及び前記降水状態判別処理に用いられる降水強度に対する降水状態判別基準の双方を変更することを特徴とする請求項9に記載の気象管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、気象レーダーの観測データに基づく気象現象に対してアラートを出力する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
気象レーダーは、電波(マイクロ波)を発射し、所定範囲内に存在する雨や雪を観測する。発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り、戻ってきた電波の強さから雨や雪の強さを観測することができる。
【0003】
近年では、二重偏波気象ドップラーレーダーが導入され、水平方向に振動する電波(水平偏波)と垂直方向に振動する電波(垂直偏波)を用いることで、雲の中の降水粒子の種別や降水の強さをより正確に推定することを可能にしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Park, H. -S and A. V. Ryzhkov, D. S. Zrnic and K. -E Kim 2009: The Hydrometeor Classification Algorithm for the Polarimetric WSR-88D:Description and Application to an MCS. Wea. Forecasting., 24, 730-748
影澤秀明(他5名)著,タイトル「Twitterを用いたセンシングシステムの提案と考察」,発行年:平成26年(2014年)7月2日,URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=104972&item_no=1&page_id=13&block_id=8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
気象レーダーの観測データに基づく気象現象に対してアラートを出力する気象管理システムにおいて、投稿者から投稿される気象関連投稿情報を利用したアラートの出力制御を行う仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の気象管理システムは、気象レーダーの観測データを解析し、所定の基準に基づいて地表に降り注ぐ降水粒子を出力する解析処理を行う解析部と、前記解析処理の結果に基づいて、アラート情報を出力するアラート制御部と、投稿者端末から投稿される気象関連投稿情報に基づいて、前記所定の基準を変更する基準制御部と、所定の投稿エリア毎に、所定の投稿時間帯に応じて設定された有効時間及び有効エリアを記憶する記憶部と、を有する。前記解析部は、前記気象関連投稿情報の投稿時刻に応じた前記有効時間の期間中、当該気象関連投稿情報の投稿位置から前記有効エリア内に位置する観測データに対して変更後の前記所定の基準を適用した前記解析処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の気象管理システムの機能ブロックとネットワーク構成を示す図である。
第1実施形態の気象観測データに対応する気象現象として、投稿情報から把握される気象現象を紐付けた真値情報の生成処理を説明するための図である。
第1実施形態の種別分類基準の変更処理を説明するための図である。
第1実施形態の気象関連投稿情報の投稿間隔と、出力されるアラートの関係を説明するための図である。
第1実施形態の投稿エリア別の有効時間及び有効エリアの設定例を示す図である。
第1実施形態の投稿エリア、投稿時間帯毎の基準変更制御を適用した説明図である
第1実施形態の気象管理システムによって実行される処理フローを示す図である。
第2実施形態の投稿エリア別の有効時間及び有効エリアの設定例を示す図である。
第3実施形態の投稿エリア別の有効時間及び有効エリアの設定例を示す図であり、有効時間及び有効エリアを動的に変化させる一例を示す図である。
第4実施形態の雲の動きベクトルを用いた有効エリアの拡大処理を説明するための図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0009】
上述のように、二重偏波気象ドップラーレーダーなどの気象レーダーによって、雲の中の降水粒子の種別や降水強度を正確に推定することができるようになった。気象庁は、気象レーダーの観測データ(気象観測データ)に基づいて、大雨や暴風などによって発生する災害の防止・軽減のため、気象警報や注意報などの防災気象情報を発表している。
【0010】
ここで、気象観測データに基づく解析結果は、あくまでも「推定」である。このため、実際に現地(地表)で生じていた気象現象と相違することもある。そこで、気象庁は、気象観測データに加え、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計などの観測機器のデータを組み合わせ、実際に現地又はその付近で観測された気象現象を用いて、気象観測データに基づく推定精度の向上に努めている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社東芝
弁
1か月前
株式会社東芝
センサ
2か月前
株式会社東芝
センサ
2か月前
株式会社東芝
センサ
3日前
株式会社東芝
遮断装置
3日前
株式会社東芝
計算装置
10日前
株式会社東芝
電源回路
25日前
株式会社東芝
電子装置
3日前
株式会社東芝
ICカード
10日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
7日前
株式会社東芝
半導体装置
11日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
19日前
株式会社東芝
半導体装置
4日前
株式会社東芝
半導体装置
11日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
10日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
11日前
株式会社東芝
半導体装置
4日前
株式会社東芝
半導体装置
11日前
株式会社東芝
光スイッチ
2か月前
株式会社東芝
遠心送風機
2か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
3日前
株式会社東芝
ガス遮断器
18日前
株式会社東芝
半導体装置
3日前
株式会社東芝
半導体装置
25日前
株式会社東芝
半導体装置
11日前
続きを見る
他の特許を見る