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公開番号2025025000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129424
出願日2023-08-08
発明の名称シート用空調流路ユニット
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類A47C 7/74 20060101AFI20250214BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】ブロワが被せ部材に対して位置ずれしにくいシート用空調流路ユニットを提供すること。
【解決手段】空調流路ユニット3は、通気流路2dの流路壁を成すようにシートパッド2に被せられる被せ部11、及び被せ部11の一部に形成されブロワがシート裏側から流路接続される接続口12を有する面状の被せ部材10と、被せ部材10にシート表側から当てられる表側当接部21を備える表側取付部材20と、表側取付部材20を被せ部材10に固定する固定部と、ブロワ取付部42を備え被せ部材10のシート裏側に設けられる裏側取付部材40と、を有する。表側取付部材20が、接続口12を通ってシート裏側に向かって突出する突出部22を有し、裏側取付部材40が、突出部22に対して接続口12まわりの相対回転により嵌合される嵌合部44を有し、嵌合部44の嵌合により、裏側取付部材40が表側取付部材20に取り付けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
シート用空調流路ユニットであって、
シートパッドに形成された凹状の通気流路の流路壁を成すように前記シートパッドに被せられる被せ部、及び該被せ部の一部に形成されブロワがシート裏側から流路接続される接続口を有する面状の被せ部材と、
該被せ部材にシート表側から当てられる表側当接部を備える表側取付部材と、
該表側取付部材を前記被せ部材に固定する固定部と、
前記ブロワが取り付けられるブロワ取付部を備え、前記被せ部材のシート裏側に設けられる裏側取付部材と、を有し、
前記表側取付部材及び前記裏側取付部材のうちの一方が、前記接続口を通って他方に向かって突出する突出部を有し、前記他方が、前記突出部に対して前記被せ部材の被せ面に沿った前記接続口まわりの相対回転により嵌合される嵌合部を有し、該嵌合部の嵌合により、前記裏側取付部材が前記表側取付部材に取り付けられるシート用空調流路ユニット。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
請求項１に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記裏側取付部材が、前記被せ部材にシート裏側から当てられて、前記表側当接部との間に前記被せ部材を挟み込む裏側当接部を有し、
前記固定部が、前記表側当接部と前記裏側当接部とによる前記被せ部材の挟み込み構造であるシート用空調流路ユニット。
【請求項３】
請求項１又は請求項２に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記突出部が、前記表側取付部材から前記接続口を通ってシート裏側に突出し、かつ、突出した先で前記接続口の口径方向の外側に折返し状に張り出す引掛部とされ、
前記裏側取付部材に形成される前記嵌合部が、前記引掛部に対して回転方向のスナップフィットを伴って嵌合されるシート用空調流路ユニット。
【請求項４】
請求項３に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記表側取付部材に形成される前記引掛部が、前記接続口及び該接続口の一部から拡径状に形成される拡径孔からシート裏側に突出するように挿通され、かつ、前記表側取付部材の回転により前記接続口を通って前記拡径孔から外れた位置に配置され、該配置により、前記嵌合部を前記被せ部材との間に押し挟むように嵌合させるシート用空調流路ユニット。
【請求項５】
請求項３に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記引掛部及び／又は前記嵌合部が、前記嵌合部を前記引掛部に嵌合させる回転移動の進行に伴い前記嵌合部を前記被せ部材に次第に押し付ける方向に追い込む傾斜状の追い込み面を有するシート用空調流路ユニット。
【請求項６】
請求項２に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記表側当接部及び前記裏側当接部が、前記接続口の周囲を取り囲むように前記被せ部材に当てられるシート用空調流路ユニット。
【請求項７】
請求項６に記載のシート用空調流路ユニットであって、
前記表側当接部が、前記被せ部材の前記接続口の周囲を取り囲むように面状に当接する表側リング板とされ、
前記裏側当接部が、前記裏側取付部材から前記被せ部材の前記接続口の周囲を取り囲むように筒状に突出する筒状リブとされるシート用空調流路ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート用空調流路ユニットに関する。詳しくは、パッド裏面に形成される通気流路に蓋をする被せ部材と、通気流路と流路接続されるブロワと、を有するシート用空調流路ユニットに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、クッションパッドのパッド裏面に被せられてパッド裏面に形成された凹状の通気流路に蓋をする被せ部材と、被せ部材に形成される接続口を通じて通気流路から吸気するブロワと、を有するシート用空調流路ユニットが開示されている。ブロワが通気流路内の空気を吸い込んでクッションパッドの下方に排気することで、パッド内部を効率よく通気させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１４４５９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記ブロワは、クッションフレームに組み付けられて支持される。このため、ブロワは被せ部材の接続口に対して機械的な接合がされておらず単に配置が重なるように設けられている。そのため、着座荷重によるクッションパッドのクッションフレームに対するずれ等によりブロワと接続口の配置関係がずれることで、ブロワの吸排気性能が低下する懸念がある。そこで、ブロワが被せ部材に対して位置ずれしにくいシート用空調流路ユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決するために、本発明のシート用空調流路ユニットは次の手段をとる。
【０００６】
本発明の第１の発明は、シート用空調流路ユニットであって、シートパッドに形成された凹状の通気流路の流路壁を成すように前記シートパッドに被せられる被せ部、及び該被せ部の一部に形成されブロワがシート裏側から流路接続される接続口を有する面状の被せ部材と、該被せ部材にシート表側から当てられる表側当接部を備える表側取付部材と、該表側取付部材を前記被せ部材に固定する固定部と、前記ブロワが取り付けられるブロワ取付部を備え、前記被せ部材のシート裏側に設けられる裏側取付部材と、を有し、前記表側取付部材及び前記裏側取付部材のうちの一方が、前記接続口を通って他方に向かって突出する突出部を有し、前記他方が、前記突出部に対して前記被せ部材の被せ面に沿った前記接続口まわりの相対回転により嵌合される嵌合部を有し、該嵌合部の嵌合により、前記裏側取付部材が前記表側取付部材に取り付けられるシート用空調流路ユニットである。
【０００７】
上記構成によれば、ブロワを表側取付部材と裏側取付部材を介して接続口を備える被せ部材に組み付けることができる。これにより、ブロワの被せ部材に対する位置ずれを生じにくくできる。
【０００８】
本発明の第２の発明は、上記第１の発明において、前記裏側取付部材が、前記被せ部材にシート裏側から当てられて、前記表側当接部との間に前記被せ部材を挟み込む裏側当接部を有し、前記固定部が、前記表側当接部と前記裏側当接部とによる前記被せ部材の挟み込み構造であるシート用空調流路ユニットである。上記構成によれば、表側取付部材と裏側取付部材を被せ部材に適切に固定できる。これにより、ブロワの被せ部材に対する位置ずれをより適切に抑制できる。
【０００９】
本発明の第３の発明は、上記第１又は第２の発明において、前記突出部が、前記表側取付部材から前記接続口を通ってシート裏側に突出し、かつ、突出した先で前記接続口の口径方向の外側に折返し状に張り出す引掛部とされ、前記裏側取付部材に形成される前記嵌合部が、前記引掛部に対して回転方向のスナップフィットを伴って嵌合されるシート用空調流路ユニットである。上記構成によれば、スナップフィット嵌合により嵌合部を引掛部に外れ止めした状態に組み付けられる。また、引掛部の折返しによる嵌合部と引掛部のシート表裏方向の当接により、表側取付部材と裏側取付部材とを被せ部材からシート表裏方向に脱落させないように組み付けられる。
【００１０】
本発明の第４の発明は、上記第３の発明において、前記表側取付部材に形成される前記引掛部が、前記接続口及び該接続口の一部から拡径状に形成される拡径孔からシート裏側に突出するように挿通され、かつ、前記表側取付部材の回転により前記接続口を通って前記拡径孔から外れた位置に配置され、該配置により、前記嵌合部を前記被せ部材との間に押し挟むように嵌合させるシート用空調流路ユニットである。上記構成によれば、嵌合部が引掛部と被せ部材の間に押し挟まれるように嵌合される。これにより、表側取付部材と裏側取付部材とを被せ部材に対してがたつきなく組み付けられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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