TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025024552
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-20
出願番号
2023128742
出願日
2023-08-07
発明の名称
回転装置及び磁気粘性流体の充填方法
出願人
オムロン株式会社
代理人
個人
主分類
F16D
37/02 20060101AFI20250213BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】磁気粘性流体のコストを増大させたり磁力効率を低下させたりすることなく、エアー残留が発生しないように磁気粘性流体を充填する。
【解決手段】回転部材(12)の回転の軸方向に沿って見たとき、貫通孔(17)の少なくとも一部が磁気粘性流体(30)を注入する注入口(15)と重複するような回転位置に、回転部材が配置可能となっている。この回転位置に回転部材が配置されているときに、貫通孔が注入口に連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、を有する筐体と、
前記筐体の内部に収容され、前記第1の面に第1の隙間を介して対向する第1の対向面と、前記第2の面に第2の隙間を介して対向する第2の対向面と、を有する回転可能な回転部材と、
を備え、
前記第1の面には、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に磁気粘性流体を注入するための注入口と、前記第1の隙間及び前記第2の隙間からエアーを排出するための排出口と、が形成され、
前記回転部材には、前記回転部材の回転の軸方向に沿って前記回転部材の一部を貫通する貫通孔が形成され、
前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の少なくとも一部が前記注入口と重複するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、
前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通する、
回転装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の外形の大きさは、前記注入口の外形の大きさより小さい、
請求項1に記載の回転装置。
【請求項3】
前記筐体の中心で前記筐体に支持されるとともに前記回転部材と一体に回転する回転軸をさらに備え、
前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、注入口と排出口とを結ぶ線分上に回転軸が配置されている、
請求項1又は2に記載の回転装置。
【請求項4】
前記回転軸は、前記第2の面にのみ挿通されて前記筐体に支持される、
請求項3に記載の回転装置。
【請求項5】
前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の全部が前記注入口と重複するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、
前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通する、
請求項1又は2に記載の回転装置。
【請求項6】
前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の中心が前記注入口の中心と一致するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、
前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通する、
請求項5に記載の回転装置。
【請求項7】
第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、を有する筐体と、
前記筐体の内部に収容され、前記第1の面に第1の隙間を介して対向する第1の対向面と、前記第2の面に第2の隙間を介して対向する第2の対向面と、を有する回転可能な回転部材と、
を備える回転装置に用いられる磁気粘性流体の充填方法であって、
前記第1の面には、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に前記磁気粘性流体を注入するための注入口と、前記第1の隙間及び前記第2の隙間からエアーを排出するための排出口と、が形成され、
前記回転部材には、前記回転部材の回転の軸方向に沿って前記回転部材の一部を貫通する貫通孔が形成され、
前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の少なくとも一部が前記注入口と重複するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、
前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通し、
前記注入口から前記貫通孔を通って前記磁気粘性流体を注入するステップを含む、
磁気粘性流体の充填方法。
【請求項8】
前記注入口から前記貫通孔を通って前記磁気粘性流体を注入するステップにおいて、前記貫通孔にシリンジを密着させた状態で前記磁気粘性流体を注入する、
請求項7に記載の磁気粘性流体の充填方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転装置及び磁気粘性流体の充填方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、磁気粘性流体と呼ばれる特殊な液体を、自動車、ロボット、医療などの様々な分野で活用するための研究が活発になされている。磁気粘性流体は、磁性粒子を含む液体であり、外部の磁界の影響を受けてその粘性が変化する。この粘性の変化を利用することによりトルクが得られるが、要求仕様に対して出力トルクが不足しないようにしたり、トルクのばらつきを抑えたりするためには、磁気粘性流体を充填する空間にエアーが残留していないことを求められる。
【0003】
エアーの残留が発生しないように磁気粘性流体を充填するためには、磁気粘性流体の注入時間を長くしたり、磁気粘性流体の注入圧力を高めたりする必要がある。しかしながら、このような方法では、磁気粘性流体の注入効率を高めることはできない。
【0004】
そこで、特許文献1では、磁界を発生させる際に用いられるヨークに開口を設け、この開口から回転部材である磁性ディスクに向けてテーパ形状に形成した空間を利用して注入圧力を高めることによって、効率よく磁気粘性流体を充填する、といった方法を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-52720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、テーパ形状に形成した空間を利用して磁気粘性流体を充填しているから、必要となる磁気粘性流体が多くなり、コストの増大を招いてしまう。さらに、磁気粘性流体が充填される空間が大きくなることにより、磁界を発生させるためのコイルからの距離が遠い位置に存在する磁気粘性流体に印加できる磁力が弱くなり、磁力効率が低下するおそれがある。
【0007】
本発明の一態様は、磁気粘性流体のコストを増大させたり磁力効率を低下させたりすることなく、エアー残留が発生しないように磁気粘性流体を充填することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る回転装置は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、を有する筐体と、前記筐体の内部に収容され、前記第1の面に第1の隙間を介して対向する第1の対向面と、前記第2の面に第2の隙間を介して対向する第2の対向面と、を有する回転可能な回転部材と、を備え、前記第1の面には、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に磁気粘性流体を注入するための注入口と、前記第1の隙間及び前記第2の隙間からエアーを排出するための排出口と、が形成され、前記回転部材には、前記回転部材の回転の軸方向に沿って前記回転部材の一部を貫通する貫通孔が形成され、前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の少なくとも一部が前記注入口と重複するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通する。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る磁気粘性流体の充填方法は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、を有する筐体と、前記筐体の内部に収容され、前記第1の面に第1の隙間を介して対向する第1の対向面と、前記第2の面に第2の隙間を介して対向する第2の対向面と、を有する回転可能な回転部材と、を備える回転装置に用いられる磁気粘性流体の充填方法であって、前記第1の面には、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に前記磁気粘性流体を注入するための注入口と、前記第1の隙間及び前記第2の隙間からエアーを排出するための排出口と、が形成され、前記回転部材には、前記回転部材の回転の軸方向に沿って前記回転部材の一部を貫通する貫通孔が形成され、前記回転部材の回転の軸方向に沿って見たとき、前記貫通孔の少なくとも一部が前記注入口と重複するような回転位置に、前記回転部材が配置可能となっており、前記回転位置に前記回転部材が配置されているときに、前記貫通孔が前記注入口に連通し、前記注入口から前記貫通孔を通って前記磁気粘性流体を注入するステップを含む。
【0010】
上記の構成によれば、注入口から貫通孔を通って磁気粘性流体を注入することが可能となり、従来技術のように注入する流体の量を増やして注入圧力を高めることなく、第1の隙間及び第2の隙間全体にエアー残留が発生しないように磁気粘性流体を行き渡らせることができる。したがって、従来技術のように磁気粘性流体のコストを増大させたり磁力効率を低下させたりすることがなくなる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
オムロン株式会社
椅子
16日前
オムロン株式会社
通信装置
8日前
オムロン株式会社
ドライバ
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
プローブピン
5日前
オムロン株式会社
検査ソケット
5日前
オムロン株式会社
センサユニット
29日前
オムロン株式会社
トリガスイッチ
9日前
オムロン株式会社
生体信号計測装置
1日前
オムロン株式会社
生体信号計測装置
1日前
オムロン株式会社
生体信号計測装置
1日前
オムロン株式会社
通信装置、および信号復調方法
1日前
オムロン株式会社
支援装置、支援方法及びプログラム
2日前
オムロン株式会社
回転装置及び磁気粘性流体の充填方法
2日前
オムロン株式会社
ペンデバイス、プログラム、及びペンシステム
29日前
オムロン株式会社
スイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置
8日前
オムロン株式会社
画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
8日前
オムロン株式会社
状態管理非同期ランタイムのリアルタイム視覚化
1か月前
オムロン株式会社
制御システム、設計装置、および設計プログラム
15日前
オムロン株式会社
情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
29日前
オムロン株式会社
情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
29日前
オムロン株式会社
情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
29日前
オムロン株式会社
学習支援装置、学習支援方法、および学習支援プログラム
23日前
オムロン株式会社
制御装置、データ収集方法、およびデータ収集プログラム
8日前
オムロン株式会社
生体信号処理装置、生体信号計測装置、生体信号処理方法
1日前
オムロン株式会社
制御装置、学習済みモデル生成装置、方法、及びプログラム
9日前
オムロン株式会社
情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法
29日前
オムロン株式会社
環境地図を生成するための方法、システム、及び移動ロボット
9日前
オムロン株式会社
情報処理装置、学習済みモデル生成装置、方法、及びプログラム
29日前
オムロン株式会社
予測システム、アグリゲーションシステム、方法およびプログラム
9日前
オムロン株式会社
デバイス、プログラム、及びシステム
29日前
オムロン株式会社
カード処理装置およびこれを備えたカードゲームシステム、カード処理方法およびカード処理プログラム
8日前
オムロン株式会社
栽培支援システム、栽培支援装置、栽培支援方法及びプログラム
8日前
オムロン株式会社
工作機械コントローラ、コントローラ制御プログラム、ソースコード修正装置、およびソースコード修正プログラム
8日前
続きを見る
他の特許を見る