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公開番号
2025022219
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126609
出願日
2023-08-02
発明の名称
美的曲線生成装置および美的曲線生成方法
出願人
BIPROGY株式会社
,
学校法人日本大学
代理人
個人
主分類
G06T
11/20 20060101AFI20250206BHJP(計算;計数)
要約
【課題】従来の対数美的曲線に較べ、より柔軟な表現力をもった新しいタイプの美的曲線を提供することにより、意匠デザインの現場への応用を切り開くことができるようにする。
【解決手段】初期曲線取得部11により取得された初期曲線に基づいて、LCGが区分的に滑らかな関数fで表され、かつ、関数fの曲率の対数または曲率半径の対数による微分が単調変化であるという条件を満たすように曲線生成処理を行うことにより目的曲線を生成する曲線生成部12を備え、LCGが直線となる従来の対数美的曲線に限らず、LCGが放物線やその他の関数になることも許容された多様な美的曲線の生成も可能にすることにより、曲率変化が強く制限された対数美的曲線に較べて、曲率変化の制限が緩和され、より柔軟な表現力を携えた新しいタイプの美的曲線を得ることができるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
処理対象とする初期曲線のデータを取得する初期曲線取得部と、
上記初期曲線取得部により取得された上記初期曲線に基づいて、曲率対数グラフ(LCG)が区分的に滑らかな関数fで表され、かつ、上記関数fの曲率の対数または曲率半径の対数による微分が単調変化であるという条件を満たすように曲線生成処理を行うことにより目的曲線を生成する曲線生成部とを備えた
ことを特徴とする美的曲線生成装置。
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【請求項2】
上記関数fはn次(ただし、n≧2)の多項式であることを特徴とする請求項1に記載の美的曲線生成装置。
【請求項3】
上記曲線生成部は、上記LCGが放物線であることを示す式が満足されているか否かを評価するための第1の目的関数と、上記LCGの傾きαと曲率の対数または曲率半径の対数との関係を示すα-曲率対数グラフ(α-LCG)が直線であることを示す式が満足されているか否かを評価するための第2の目的関数とを最小化するように上記曲線生成処理を行うことにより、上記目的曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の美的曲線生成装置。
【請求項4】
上記曲線生成部は、上記LCGが3次多項式であることを示す式が満足されているか否かを評価するための第1の目的関数と、上記LCGの傾きαと曲率の対数または曲率半径の対数との関係を示すα-曲率対数グラフ(α-LCG)が放物線であることを示す式が満足されているか否かを評価するための第2の目的関数とを最小化するように上記曲線生成処理を行うことにより、上記目的曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の美的曲線生成装置。
【請求項5】
上記初期曲線の上記α-LCGまたは弧長と上記LCGの傾きαとの関係を示すαグラフにおいて、上記傾きαの値のギャップが閾値以上となる点を上記初期曲線上から検出するαギャップ検出部を更に備え、
上記曲線生成部は、上記αギャップ検出部により上記ギャップが閾値以上となる点が検出された場合、上記閾値以上となる点で上記初期曲線のセグメントを分割し、分割されたセグメントごとに上記曲線生成処理を行う
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の美的曲線生成装置。
【請求項6】
上記初期曲線において曲率が極値となる曲率極値点を検出する曲率極値点検出部と、
上記曲率極値点検出部により上記曲率極値点が検出された場合、上記曲率極値点で上記初期曲線のセグメントを分割し、分割されたセグメントごとにn次(ただし、n≧2)の曲線近似を行う近似処理部とを更に備え、
上記曲線生成部は、上記セグメントごとまたは複数のセグメントの全体を処理単位として、上記近似処理部により生成された近似曲線に対して上記曲線生成処理を行う
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の美的曲線生成装置。
【請求項7】
上記初期曲線において曲率が極値となる曲率極値点を検出する曲率極値点検出部を更に備え、
上記曲線生成部は、上記曲率極値点検出部により上記曲率極値点が検出された場合、上記曲率極値点で上記初期曲線のセグメントを分割し、分割されたセグメントごとに上記曲線生成処理を行う
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の美的曲線生成装置。
【請求項8】
コンピュータの初期曲線取得部が、処理対象とする初期曲線のデータを取得する第1のステップと、
上記コンピュータの曲線生成部が、上記初期曲線取得部により取得された上記初期曲線に基づいて、曲率対数グラフ(LCG)が区分的に滑らかな関数fで表され、かつ、上記関数fの曲率の対数または曲率半径の対数による微分が単調変化であるという条件を満たすように曲線生成処理を行うことにより目的曲線を生成する第2のステップとを有する
ことを特徴とする美的曲線生成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、美的曲線生成装置および美的曲線生成方法に関し、特に、与えられた初期曲線から美的曲線を生成する装置および方法に用いて好適なものである。
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【背景技術】
【0002】
一般の製品設計では、CAD(Computer Aided Design)により、製品の形状データが製作される。その方法の1つとして、リバースエンジニアリング技術を活用し、モデルとなる物体形状の測定データからその曲線/曲面の形状を再構築する方法が注目されている。例えば、自動車メーカでは、デザイナのアイデアをクレイモデルで具現化し、その測定データからCADデータが製作されている。
【0003】
製作されるCADの曲線データには、(i)指定されたトレランス以内で測定データを十分に近似できていること、(ii)曲率変化が十分に滑らかであること、の2点が要求される。(ii)において、曲率変化の滑らかさは一般に、良好な曲率単調性によって特徴付けられる。
【0004】
曲率単調曲線の1つとして、対数美的曲線と呼ばれる曲線があり、自然界や人工物の審美的な曲線表現への応用が期待されている。対数美的曲線は次式(0a)を満足する曲線である。
【0005】
TIFF
2025022219000002.tif
17
170
【0006】
ここで、ρは曲率半径、sは弧長パラメータである。曲率対数グラフ(logarithmic curvature graph、以下、LCGと記す)の縦軸と横軸は、それぞれlog(ρds/dρ)とlogρで定義され、LCGの傾きαは形状パラメータと呼ばれる。対数美的曲線の形状パラメータαは、直線の式(0a)の傾きαとなり、この値によって曲線の形状が特徴づけられる。対数美的曲線の例として、α=-1はクロソイド曲線、α=1は対数螺旋とよばれる。特許文献1,2には、対数美的曲線を生成する手法が開示されている。
【0007】
特許文献1に記載のCADシステムでは、入力された曲線データを複数のセグメントに分割し、各セグメントの曲率半径または曲率のべき乗が弧長パラメータの1次式で表されるように、つまり、曲線の2階微分を含む式で定義されたκグラフによる目的関数を最小化するように、分割されたセグメント毎に対数美的曲線(の近似曲線)を生成する。
【0008】
特許文献2には、複数のパラメータで表現される空間曲線を生成するシステムにおいて、空間曲線のLCGにおける傾き、空間曲線の捩率対数グラフにおける傾きおよび当該捩率対数グラフにおけるオフセット成分(基準点における曲率半径と捩率半径の比)を示す値を含む複数のパラメータを決定し、決定したパラメータから未決定パラメータを更に探索し、当該探索した未決定パラメータを用いて対数美的曲線を生成することが開示されている。
【0009】
さらに、非特許文献1には、LCGが傾きαの直線の式(0a)で表される従来の対数美的曲線の拡張の1つとして、LCGが放物線で表される場合が開示されている。拡張された曲線は、次の式(0b)に示すように、係数γの2次の項と係数αの1次の項と定数cによって定義される。
【0010】
TIFF
2025022219000003.tif
17
170
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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