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公開番号2025021659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125532
出願日2023-08-01
発明の名称化合物、硬化性樹脂組成物、硬化物および光学素子
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C07C 69/54 20060101AFI20250206BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、屈折率が高く、アッベ数が低く、透過率も高い硬化物が得られる化合物;前記化合物を含有する硬化性樹脂組成物;前記硬化性樹脂組成物の硬化物;および前記硬化物を有する光学素子を提供する。
【解決手段】本発明の化合物は、下式1で表される。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025021659000016.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
X1、X2:置換基を有していてもよいナフチル基
Y:-C(CH3)2-、-CH2-、-S-、または-SO2-
Z1、Z2:重合性基
Q1、Q2:炭素数1~12の2価の連結基
n1、n2:1~4の整数
m1、m2:0~3の整数
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下式1で表される、化合物。
TIFF
2025021659000014.tif
38
170
式1中、


およびX

は、置換基を有していてもよいナフチル基であり、
Yは、-C(CH



-、-CH

-、-S-、または-SO

-であり、


およびZ

は、重合性基であり、


およびQ

は、炭素数1~12の2価の連結基であり、


およびn

は、1~4の整数であり、


およびm

は、0~3の整数であり、


およびX

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびZ

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびQ

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびn

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびm

は、同一であっても異なっていてもよい。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
下式11で表される、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2025021659000015.tif
51
170
式11中、

11
、X
12
、X
21
およびX
22
は、置換基を有していてもよいナフチル基であり、

11
、X
12
、X
21
およびX
22
は、同一であっても異なっていてもよい。
【請求項3】


およびQ

のいずれか一方または両方が、炭素数1~3のオキシアルキレン基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】


およびZ

のいずれか一方または両方が、光硬化性官能基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
紫外可視分光法により求められる分光透過率曲線の吸収端が、380nm以下である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
波長が587nmであるd線の30℃における屈折率が、1.65~1.75であり、かつ、アッベ数が、20以下である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物を含有する、硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の硬化性樹脂組成物の硬化物。
【請求項9】
請求項8に記載の硬化物を有する、光学素子。
【請求項10】
レンズである、請求項9に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、硬化性樹脂組成物、硬化物および光学素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
レンズの屈折率は波長依存性を示すため、ある光線の波長が異なればそのレンズにおける焦点距離も異なる。この関係で色収差が発生する。撮像系に用いられるレンズでは、アッベ数が高いレンズとアッベ数が低いレンズを組み合わせることで色収差が補正されている。
【0003】
ところでレンズを薄型化する点では、屈折率が高いレンズが適している。また、ガラスレンズよりも樹脂レンズは加工性に優れるという利点がある。
これらのことから、屈折率が高く、アッベ数が低い硬化物を得るためのモノマーが開発されている。
【0004】
屈折率が高く、アッベ数が低い硬化物が得られるモノマーとして、ナフタレンを導入したフルオレン誘導体がよく知られている。しかし、フルオレンは共役長が長いため、吸収が長波長化する結果、透過率が低下する恐れがある。一方、ビスフェノール誘導体は、芳香族環の間の共役系が切断されているため、吸収が長波長化しにくいことが期待できる(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-231704号公報
特開平4-202308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、2に記載の各ビスフェノール誘導体では、屈折率が高く、アッベ数が低く、透過率も高い硬化物は得られない。
【0007】
本発明は、屈折率が高く、アッベ数が低く、透過率も高い硬化物が得られる化合物;前記化合物を含有する硬化性樹脂組成物;前記硬化性樹脂組成物の硬化物;および前記硬化物を有する光学素子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]下式1で表される、化合物。
TIFF
2025021659000001.tif
38
170
式1中、


およびX

は、置換基を有していてもよいナフチル基であり、
Yは、-C(CH



-、-CH

-、-S-、または-SO

-であり、


およびZ

は、重合性基であり、


およびQ

は、炭素数1~12の2価の連結基であり、


およびn

は、1~4の整数であり、


およびm

は、0~3の整数であり、


およびX

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびZ

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびQ

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびn

は、同一であっても異なっていてもよく、


およびm

は、同一であっても異なっていてもよい。
[2]下式11で表される、[1]に記載の化合物。
TIFF
2025021659000002.tif
51
170
式11中、

11
、X
12
、X
21
およびX
22
は、置換基を有していてもよいナフチル基であり、

11
、X
12
、X
21
およびX
22
【発明の効果】
【0009】
本発明の化合物によれば、アッベ数が低く、透過率が高く、屈折率も高い硬化物が得られる。
本発明の硬化性樹脂組成物によれば、アッベ数が低く、透過率が高く、屈折率も高いレンズが得られる。
本発明の硬化物は、アッベ数が低く、透過率が高く、屈折率も高い。
本発明の光学素子は、アッベ数が低く、透過率が高く、屈折率も高い硬化物を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例においてアッベ数、屈折率の測定に用いた試験サンプルの作製法を模式的に示す平面図である。
図2は、実施例においてアッベ数、屈折率の測定に用いた試験サンプルの作製法を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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