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公開番号2025021627
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125458
出願日2023-08-01
発明の名称異物付き中間膜から異物を分離する方法、及び異物付き中間膜から異物を分離する装置
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所,個人,個人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】合わせガラスから得られる異物付き中間膜から、より短時間で異物を分離できる方法を提供する。
【解決手段】中間膜を備えた合わせガラスから得られる異物付き中間膜から異物を分離する方法が、前記合わせガラスから得られる異物付き中間膜片を、膨潤溶媒によって膨潤させる膨潤工程と、前記異物付き中間膜片に含まれるポリビニルブチラールを溶解溶媒で溶解する溶解工程と、前記異物と、前記ポリビニルブチラールを含む溶液とを分離する分離工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中間膜を備えた合わせガラスから得られる異物付き中間膜から異物を分離する方法であって、
前記合わせガラスから得られる異物付き中間膜片を、膨潤溶媒によって膨潤させる膨潤工程と、
前記異物付き中間膜片に含まれるポリビニルブチラールを溶解溶媒で溶解する溶解工程と、
前記異物と、前記ポリビニルブチラールを含む溶液とを分離する分離工程と、を含む、方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記膨潤溶媒は、カルボン酸エステル及び芳香族炭化水素の1以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記溶解溶媒は、低級アルコールを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記異物付き中間膜片の質量から異物の質量を差し引いて得られる中間膜片の質量と、前記溶解工程の終了までに投入された全溶媒の質量との合計に対する、前記中間膜片の質量の割合は、2.5質量%以上25質量%以下である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリビニルブチラールを含む溶液の粘度は、せん断速度が2.4s
-1
の条件で30mPa・s以上3000mPa・s以下である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記分離工程を濾過により行う、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記合わせガラスから前記中間膜を分離して得られる前記異物付き中間膜を破砕することによって前記異物付き中間膜片を得る破砕工程をさらに含み、
前記破砕工程において、前記異物付き中間膜を、交差する2方向の切断線に沿って細断する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記ポリビニルブチラールの溶液に含まれている溶媒を回収溶媒として回収し、
前記回収溶媒を、前記膨潤工程及び/又は前記溶解工程において利用することをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記合わせガラスは、自動車用のタングステンワイヤ付き合わせガラスであり、
前記異物はタングステンワイヤである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
中間膜を備えた合わせガラスから得られる異物付き中間膜から異物を分離する装置であって、
前記合わせガラスから得られる異物付き中間膜片を、膨潤溶媒によって膨潤させる膨潤部と、
前記異物付き中間膜片に含まれるポリビニルブチラールを溶解溶媒で溶解する溶解部と、
前記異物と、前記ポリビニルブチラールを含む溶液とを分離する分離部と、を含む、装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異物付き中間膜から異物を分離する方法、及び異物付き中間膜から異物を分離する装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
不要になった合わせガラスを再利用するためには、合わせガラスに用いられるガラス板及び中間膜をそれぞれ適切に回収する必要がある。しかしながら、近年の合わせガラスは、金属線等の異物が封入されたものが多く、合わせガラスから得られた中間膜にもこのような異物が付着している。異物があると材料の再利用が困難になる場合があるため、異物付き中間膜から異物を分離する技術について様々な検討がなされている。
【0003】
合わせガラスから得られた異物付き中間膜から異物を分離する方法としては、例えば、特許文献1に、廃合わせガラスから得られるガラス微片付中間膜片の中間膜片を有機溶剤に溶かして、中間膜溶液を得る工程を含む方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-285042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法は、中間膜片を有機溶剤に溶かす工程だけでも1日以上の時間を要するものであるため、実用的とは言い難い。
【0006】
上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、合わせガラスから得られる異物付き中間膜から、より短時間で異物を分離できる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様による方法は、中間膜を備えた合わせガラスから得られる異物付き中間膜から異物を分離する方法であって、前記合わせガラスから得られる異物付き中間膜片を、膨潤溶媒によって膨潤させる膨潤工程と、前記異物付き中間膜片に含まれるポリビニルブチラールを溶解溶媒で溶解する溶解工程と、前記異物と、前記ポリビニルブチラールを含む溶液とを分離する分離工程と、を含む。
【0008】
本発明の一態様による装置は、中間膜を備えた合わせガラスから得られる異物付き中間膜から異物を分離する装置であって、前記合わせガラスから得られる異物付き中間膜片を、膨潤溶媒によって膨潤させる膨潤部と、前記異物付き中間膜片に含まれるポリビニルブチラールを溶解溶媒で溶解する溶解部と、前記異物と、前記ポリビニルブチラールを含む溶液とを分離する分離部と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、合わせガラスから得られる異物付き中間膜から、より短時間で異物を分離できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
合わせガラスの一例を示す図であり、本発明の一実施形態により処理される異物付き中間膜は合わせガラスに由来する。
本発明の一実施形態による異物付き中間膜から異物を分離する方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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