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公開番号
2025008857
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111430
出願日
2023-07-06
発明の名称
カバーガラス、カバーガラスの製造方法、表示装置
出願人
AGC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G09F
9/00 20060101AFI20250109BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】表面硬度、および、ガラス基体の主面に存在する曲面領域に対する密着性に優れる反射防止層を備えるカバーガラスの提供、並びに、カバーガラスの製造方法、および、表示装置の提供。
【解決手段】第1主面および第2主面を有し、上記第1主面の少なくとも一部が曲面領域であるガラス基体と、上記ガラス基体の上記第1主面上に配置されている接着層と、上記接着層上に配置されている反射防止層と、を備える、表示装置用のカバーガラスであって、上記反射防止層は、樹脂成分を含み、上記接着層は、主成分としてアクリル樹脂を含み、シランカップリング剤を更に含む、カバーガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面および第2主面を有し、前記第1主面の少なくとも一部が曲面領域であるガラス基体と、
前記ガラス基体の前記第1主面上に配置されている接着層と、
前記接着層上に配置されている反射防止層と、を備える、表示装置用のカバーガラスであって、
前記反射防止層は、樹脂成分を含み、
前記接着層は、主成分としてアクリル樹脂を含み、シランカップリング剤を更に含む、カバーガラス。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記曲面領域の形状が、前記曲面領域に含まれる任意の点Pにおいて、前記曲面領域の接線方向である第1方向、および、前記第1方向とは異なる前記曲面領域の接線方向である第2方向の両者において湾曲する複曲形状である、請求項1に記載のカバーガラス。
【請求項3】
前記接着層が、反応性基を有するアクリル樹脂およびシランカップリング剤を含む組成物B1を用いて形成された樹脂層からなる、請求項2に記載のカバーガラス。
【請求項4】
前記接着層が、反応性基を有するアクリル樹脂を含む組成物B2を用いて形成された樹脂層と、シランカップリング剤を含む組成物B3を用いて形成されたプライマー層と、を有する、請求項2に記載のカバーガラス。
【請求項5】
前記組成物B1またはB2が、多官能ウレタン(メタ)アクリレート化合物を更に含む、請求項3または4に記載のカバーガラス。
【請求項6】
前記組成物B1またはB2が、無機酸化物粒子を更に含む、請求項5に記載のカバーガラス。
【請求項7】
前記シランカップリング剤がエチレン性不飽和基を有する、請求項3または4に記載のカバーガラス。
【請求項8】
前記シランカップリング剤の含有量が、前記組成物B1の全固形分に対して1~15質量%である、請求項3に記載のカバーガラス。
【請求項9】
前記反射防止層がアクリル樹脂および中空状シリカ粒子を含む、請求項3または4に記載のカバーガラス。
【請求項10】
前記反射防止層側から測定される波長360~740nmにおける視感反射率が、2.0%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のカバーガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーガラス、カバーガラスの製造方法、および、表示装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置のディスプレイに用いるカバーガラスの視認側の表面に反射防止層を設けることにより、表示装置の視認性を向上する技術が知られている。また、近年、車載表示装置等のディスプレイにおいて、視認性および意匠性の向上を目的として、曲面を有するデザインが採用される場合があり、それに伴い、曲面を有するカバーガラスの需要が高まっている。
【0003】
特許文献1には、ガラス基体と、ガラス基体の少なくとも一方の主面に高屈折率層と低屈折率層が交互に積層された機能層とを備えるガラス積層体に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-167959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1に記載の技術を参照しながら、ディスプレイのより複雑な形状に対応する新たなカバーガラスおよびその製造方法を検討した。その中で、曲面を有するガラス基体上に反射防止層を設ける場合、従来車載表示装置で用いられる金属酸化物膜からなる反射防止膜では、表面硬度が確保できる一方で、曲面への反射防止層の形成が困難になる場合があった。一方、曲面への形成が比較的容易な、有機膜からなる反射防止層を用いた場合、反射防止層の表面硬度およびガラス基体に対する密着性について大きな改善の余地があることを見出した。
【0006】
そこで、本発明は、表面硬度、および、ガラス基体の主面に存在する曲面領域に対する密着性に優れる反射防止層を備えるカバーガラスの提供を課題とする。また、本発明は、カバーガラスの製造方法、および、表示装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
〔1〕
第1主面および第2主面を有し、上記第1主面の少なくとも一部が曲面領域であるガラス基体と、上記ガラス基体の上記第1主面上に配置されている接着層と、上記接着層上に配置されている反射防止層と、を備える、表示装置用のカバーガラスであって、上記反射防止層は、樹脂成分を含み、上記接着層は、主成分としてアクリル樹脂を含み、シランカップリング剤を更に含む、カバーガラス。
〔2〕
上記曲面領域の形状が、上記曲面領域に含まれる任意の点Pにおいて、上記曲面領域の接線方向である第1方向、および、上記第1方向とは異なる上記曲面領域の接線方向である第2方向の両者において湾曲する複曲形状である、〔1〕に記載のカバーガラス。
〔3〕
上記接着層が、反応性基を有するアクリル樹脂およびシランカップリング剤を含む組成物B1を用いて形成された樹脂層からなる、〔2〕に記載のカバーガラス。
〔4〕
上記接着層が、反応性基を有するアクリル樹脂を含む組成物B2を用いて形成された樹脂層と、シランカップリング剤を含む組成物B3を用いて形成されたプライマー層と、を有する、〔2〕に記載のカバーガラス。
〔5〕
上記組成物B1またはB2が、多官能ウレタン(メタ)アクリレート化合物を更に含む、〔3〕または〔4〕に記載のカバーガラス。
〔6〕
上記組成物B1またはB2が、無機酸化物粒子を更に含む、〔3〕~〔5〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔7〕
上記シランカップリング剤がエチレン性不飽和基を有する、〔3〕~〔6〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔8〕
上記シランカップリング剤の含有量が、上記組成物B1の全固形分に対して1~15質量%である、〔3〕に記載のカバーガラス。
〔9〕
上記反射防止層がアクリル樹脂および中空状シリカ粒子を含む、〔3〕~〔8〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔10〕
上記反射防止層側から測定される波長360~740nmにおける視感反射率が、2.0%以下である、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔11〕
上記反射防止層上に防汚層を更に有する、〔1〕~〔10〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔12〕
上記反射防止層の上記接着層とは反対側の表面の少なくとも一部に形成された凹凸構造からなる防眩層を更に備え、上記凹凸構造の算術平均高さRaが10~100nmである、〔1〕~〔11〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔13〕
上記接着層が防眩性付与粒子を更に含む、〔12〕に記載のカバーガラス。
〔14〕
上記ガラス基体の上記第2主面上に配置されている着色層を更に備え、上記第2主面には、上記着色層が積層されている着色領域と、上記着色層が積層されていない開口領域とが存在する、〔1〕~〔13〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔15〕
上記第1主面が曲率半径の異なる領域を有し、
上記第1主面の上記反射防止層が配置されている領域が、後述する要件1を満たす、〔1〕~〔14〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔16〕
上記第1主面が曲率半径の異なる領域を有し、
上記第1主面の上記反射防止層が配置されている領域のうち、曲率半径が最も小さい領域における上記接着層および上記反射防止層の合計厚みと、曲率半径が最も大きい領域における上記接着層および上記反射防止層の合計厚みの差が75nm以上である、〔1〕~〔15〕のいずれかに記載のカバーガラス。
〔17〕
〔1〕~〔16〕のいずれかに記載のカバーガラスの製造方法であって、第1主面および第2主面を有し、上記第1主面の少なくとも一部が曲面領域であるガラス基体を準備し、
転写用基材、反射防止層前駆体膜および接着剤膜をこの順に有する転写部材を準備し、
上記ガラス基体の上記第1主面と上記接着剤膜とが接するように上記転写部材を上記ガラス基体に積層し、上記接着剤膜および上記反射防止層前駆体膜を硬化させることにより、上記第1主面上に配置されている接着層および反射防止層を形成する、製造方法。
〔18〕
上記転写用基材は上記反射防止層前駆体膜と接する表面に凹凸構造を有し、上記転写用基材を剥離することで、上記反射防止層前駆体膜の表面に凹凸構造を有する防眩層が形成される、〔17〕に記載の製造方法。
〔19〕
〔1〕~〔16〕のいずれかに記載のカバーガラスと、ディスプレイとを備え、上記ガラス基体の上記第2主面側が上記ディスプレイに対向している、表示装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表面硬度、および、ガラス基体の主面に存在する曲面領域に対する密着性に優れる反射防止層を備えるカバーガラスを提供できる。また、本発明によれば、カバーガラスの製造方法および表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のカバーガラスの構成の一例を示す断面図である。
本発明のカバーガラスが有するガラス基体の構造の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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