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公開番号
2025021525
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125279
出願日
2023-08-01
発明の名称
OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法及び再生装置
出願人
栗田工業株式会社
,
国立大学法人東北大学
,
JFEエンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
B01J
49/07 20170101AFI20250206BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】酸性ガスとの接触により破過したMg-Al系層状複水酸化物の再生処理において、排液処理設備への負荷を抑制し、効率的かつ経済的に再生することができる、OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法及び再生装置を提供する。
【解決手段】酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の層間アニオンを水酸化物イオンに交換してOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する方法において、水酸化物イオンを含む再生液剤を、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させ、接触後の再生液剤を回収して、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させることにより、再生液剤を循環使用する、OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の層間アニオンを水酸化物イオンに交換してOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する方法において、
水酸化物イオンを含む再生液剤を、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させ、接触後の再生液剤を回収して、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させることにより、再生液剤を循環使用する、
OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記再生液剤を、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に対して流通循環させる、請求項1に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【請求項3】
前記再生液剤が金属水酸化物溶液である、請求項1又は2に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【請求項4】
再生液剤を循環使用して接触させた後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に、洗浄液を接触させ、接触後の洗浄液を回収して、前記循環接触後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させることにより、洗浄液を循環使用する、請求項1に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【請求項5】
前記洗浄液を、前記循環接触後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に対して流通循環させる、請求項4に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【請求項6】
前記洗浄液が水である、請求項4又は5に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【請求項7】
酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の層間アニオンを水酸化物イオンに交換してOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する装置であって、
破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物を収容する反応器と、水酸化物イオンを含む再生液剤を収容する第1の貯槽と、前記反応器と第1の貯槽とを接続する第1の流路とを備え、
前記反応器は、液注入口及び液排出口を有し、
第1の流路は、前記再生液剤が、前記反応器と第1の貯槽との間で流通循環できるように接続されている、
OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
【請求項8】
前記反応器の上部に液注入口を有し、前記反応器の下部に液排出口を有し、前記再生液剤が、前記反応器の上部から注入されて下部から排出される、請求項7に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
【請求項9】
さらに、洗浄液を収容する第2の貯槽と、前記反応器と第2の貯槽とを接続する第2の流路とを備え、
第2の流路は、前記洗浄液が、前記反応器と第2の貯槽との間で流通循環できるように接続されている、請求項7又は8に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
【請求項10】
前記反応器の上部に液注入口を有し、前記反応器の下部に液排出口を有し、前記洗浄液が、前記反応器の上部から注入されて下部から排出される、請求項9に記載のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
焼却施設において焼却炉から発生する燃焼排ガスには、塩化水素、硫黄酸化物(SO
x
)及び窒素酸化物(NO
x
)等の酸性ガスが含まれている。このような酸性ガスは、有害ガス規制により、燃焼排ガスが大気中に放出される際に除去処理されており、該除去処理に層状複水酸化物を用いることが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に、OH型Mg-Al層状複水酸化物を用いた酸性排ガスの処理方法が開示されている。また、特許文献1には、酸性排ガスの処理により破過したOH型Mg-Al層状複水酸化物を、水酸化ナトリウム等の再生剤を用いた層間アニオンの水酸化物イオンへのイオン交換により再生し、再生物を酸性排ガスの処理に使用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7130197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、破過したOH型Mg-Al層状複水酸化物を、水酸化ナトリウム水溶液と混合、撹拌して、イオン交換することにより再生することが記載されている。しかしながら、このような再生処理では、大量の排液が生じ、排液処理設備への負荷が大きく、また、大量の水や再生剤の使用による再生処理コストがかかる等の課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、酸性ガスとの接触により破過したMg-Al系層状複水酸化物の再生処理において、排液処理設備への負荷を抑制し、効率的かつ経済的に再生することができる、OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法及び再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、従来よりも少ない再生液剤の使用量で、破過したMg-Al系層状複水酸化物を効率的に再生できる方法を見出したことに基づく。
【0008】
本発明は、以下の手段を提供する。
[1]酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の層間アニオンを水酸化物イオンに交換してOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する方法において、水酸化物イオンを含む再生液剤を、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させ、接触後の再生液剤を回収して、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させることにより、再生液剤を循環使用する、OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
[2]前記再生液剤を、前記破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物に対して流通循環させる、[1]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
[3]前記再生液剤が金属水酸化物溶液である、[1]又は[2]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
[4]再生液剤を循環使用して接触させた後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に、洗浄液を接触させ、接触後の洗浄液を回収して、前記循環接触後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に接触させることにより、洗浄液を循環使用する、[1]~[3]のいずれかのOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
[5]前記洗浄液を、前記循環接触後のOH型Mg-Al系層状複水酸化物に対して流通循環させる、[4]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
[6]前記洗浄液が水である、[4]又は[5]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法。
【0009】
[7]酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の層間アニオンを水酸化物イオンに交換してOH型Mg-Al系層状複水酸化物を再生する装置であって、破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物を収容する反応器と、水酸化物イオンを含む再生液剤を収容する第1の貯槽と、前記反応器と第1の貯槽とを接続する第1の流路とを備え、前記反応器は、液注入口及び液排出口を有し、第1の流路は、前記再生液剤が、前記反応器と第1の貯槽との間で流通循環できるように接続されている、OH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
[8]前記反応器の上部に液注入口を有し、前記反応器の下部に液排出口を有し、前記再生液剤が、前記反応器の上部から注入されて下部から排出される、[7]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
[9]さらに、洗浄液を収容する第2の貯槽と、前記反応器と第2の貯槽とを接続する第2の流路とを備え、第2の流路は、前記洗浄液が、前記反応器と第2の貯槽との間で流通循環できるように接続されている、[7]又は[8]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
[10]前記反応器の上部に液注入口を有し、前記反応器の下部に液排出口を有し、前記洗浄液が、前記反応器の上部から注入されて下部から排出される、[9]のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生方法によれば、酸性ガスとの接触により破過したOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生処理に際し、排液処理設備への負荷が抑制され、OH型Mg-Al系層状複水酸化物を効率的かつ経済的に再生できる。また、本発明のOH型Mg-Al系層状複水酸化物の再生装置を用いることにより、上記再生方法を効果的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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