TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025020710
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124243
出願日
2023-07-31
発明の名称
系統連系電力変換装置および系統連系電力変換装置の制御方法
出願人
東京電力ホールディングス株式会社
,
株式会社明電舎
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電圧制御型の仮想同期発電機制御を行う系統連系電力変換装置において、過電流の抑制動作中に仮想同期発電機の同期化力を維持し脱調を抑制する。
【解決手段】直流電源V
dc
をインバータINVとLCフィルタLCとトランスTrを介して系統連系する。電気出力算出部4は、通常時は出力電流検出値I
ac
に基づいて電気出力P
e
を算出し、出力電流抑制時は出力電流推定値に基づいて電気出力P
e
を算出する。瞬時電圧制御部6は、出力電圧指令値V
ac
*
と電気出力P
e
に基づいて算出される出力位相θから瞬時電圧指令値v
a
*
、v
b
*
、v
c
*
を出力する。PWM変調部7は、瞬時電圧指令値v
a
*
、v
b
*
、v
c
*
に基づいてインバータINVのゲート信号Gateを生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
直流電源をインバータとLCフィルタとトランスを介して系統連系し、電圧制御型の仮想同期発電機制御を行う系統連系電力変換装置であって、
通常時は出力電流検出値に基づいて電気出力を算出し、出力電流抑制時は出力電流推定値に基づいて前記電気出力を算出する電気出力算出部と、
出力電圧指令値と前記電気出力に基づいて算出される出力位相から瞬時電圧指令値を出力する瞬時電圧制御部と、
前記瞬時電圧指令値に基づいて前記インバータのゲート信号を生成するPWM変調部と、を備えたことを特徴とする系統連系電力変換装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記電気出力算出部は、
通常時は、(2)式または(3)式により前記電気出力を算出し、
出力電流抑制時は、d軸内部誘起電圧にd軸推定出力電流を乗算した値とq軸内部誘起電圧にq軸推定出力電流を乗算した値とを加算して、または、d軸出力電圧検出値に前記d軸推定出力電流を乗算した値とq軸出力電圧検出値に前記q軸推定出力電流を乗算した値とを加算して、前記電気出力を算出することを特徴とする請求項1記載の系統連系電力変換装置。
TIFF
2025020710000011.tif
32
166
TIFF
2025020710000012.tif
38
166
P
e
:電気出力
E
f_d
:d軸内部誘起電圧
E
f_q
:q軸内部誘起電圧
I
ac_d
:d軸出力電流検出値
I
ac_q
:q軸出力電流検出値
V
ac_d
:d軸出力電圧検出値
V
ac_q
:q軸出力電圧検出値
【請求項3】
前記電気出力算出部は、
(4)式により、前記d軸推定出力電流と前記q軸推定出力電流を算出することを特徴とする請求項2記載の系統連系電力変換装置。
TIFF
2025020710000013.tif
39
166
^I
ac_d
:d軸推定出力電流
^I
ac_q
:q軸推定出力電流
r
s
、x
s
:仮想インピーダンス
E
f_d
:d軸内部誘起電圧
E
f_q
:q軸内部誘起電圧
V
ac_d
:d軸出力電圧検出値
V
ac_q
:q軸出力電圧検出値
【請求項4】
前記電気出力算出部は、
(5)式により、前記d軸推定出力電流と前記q軸推定出力電流を算出することを特徴とする請求項2記載の系統連系電力変換装置。
TIFF
2025020710000014.tif
39
166
^I
ac_d
:d軸推定出力電流
^I
ac_q
:q軸推定出力電流
r
tr
、x
tr
:変圧器インピーダンス
E
f_d
:d軸内部誘起電圧
E
f_q
:q軸内部誘起電圧
V
sys_d
:d軸系統電圧検出値
V
sys_q
:q軸系統電圧検出値
【請求項5】
出力電圧検出値と前記出力電流検出値に基づいて無効電力を算出する無効電力算出部と、
基準電圧指令と前記無効電力に基づいて内部誘起電圧を算出する電圧振幅指令生成部と、
前記出力電流検出値に基づいて仮想インピーダンスによる降下電圧を算出するインピーダンス制御部と、
前記内部誘起電圧から前記仮想インピーダンスによる前記降下電圧を減算して前記出力電圧指令値を算出する減算器と、
前記電気出力と機械入力指令値から動揺方程式に基づいた前記出力位相を算出する電圧位相指令算出部と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の系統連系電力変換装置。
【請求項6】
出力電圧検出値と前記出力電流検出値に基づいて無効電力を算出する無効電力算出部と、
基準電圧指令と前記無効電力に基づいて内部誘起電圧を算出し、前記出力電圧指令値として出力する電圧振幅指令生成部と、
前記電気出力と機械入力指令値から動揺方程式に基づいた前記出力位相を算出する電圧位相指令算出部と、
を備えたことを特徴とする請求項4記載の系統連系電力変換装置。
【請求項7】
直流電源をインバータとLCフィルタとトランスを介して系統連系し、電圧制御型の仮想同期発電機制御を行う系統連系電力変換装置の制御方法であって、
電気出力算出部が、通常時は出力電流検出値に基づいて電気出力を算出し、出力電流抑制時は出力電流推定値に基づいて前記電気出力を算出し、
瞬時電圧制御部が、出力電圧指令値と前記電気出力に基づいて算出される出力位相から瞬時電圧指令値を出力し、
PWM変調部が、前記瞬時電圧指令値に基づいて前記インバータのゲート信号を生成することを特徴とする系統連系電力変換装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、同期発電機を模擬した電圧制御型の仮想同期発電機制御を行う系統連系電力変換装置において、系統事故等によって引き起こされる過電流を抑制する際に同期化力を働かせる制御方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電圧振幅指令値と、動揺方程式に基づき算出された周波数および位相から求まる瞬時電圧指令値と仮想インピーダンスの関係から算出される電流指令値を基にインバータの出力する電流を制御する電流制御型の仮想発電機制御が開示されている。
【0003】
特許文献2には、電圧振幅指令値と、動揺方程式に基づき算出された周波数および位相から求まる瞬時電圧指令値を直接電圧制御する電圧制御型の仮想発電機制御において、過電流を抑制するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6084863号
WO2021/029313A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2の問題点は、仮想同期発電機制御を行うインバータが過電流を抑制する際、仮想同期発電機と他の発電装置との位相差に応じた同期化力が発揮されず、仮想同期発電機が不安定になることや系統からの脱調が発生する点にある。
【0006】
特許文献1のような電流制御型の仮想同期発電機制御では、インバータを電流指令値と実際に流れる出力電流が一致するように制御することで、仮想同期発電機の駆動を模擬している。インバータが過電流を抑制する方法には、上記電流指令値の振幅を制限する方法があり、このとき出力有効電力および無効電力は減少する。
【0007】
一方、特許文献2のような電圧制御型の仮想同期発電機制御では、インバータを電圧指令値と実際の出力電圧が一致するように制御することで仮想同期発電機の駆動を模擬しており、出力電流を直接制御しない。過電流を抑制する方法には仮想同期発電機モデルのインピーダンスを増加させる方法や系統電圧ベクトルと電圧指令値を近づける方法などがあり、インバータの出力有効電力および無効電力は、過電流の抑制方法や系統インピーダンスなどの外部要因によって増加する場合もあれば減少する場合もある。
【0008】
前述の仮想同期発電機制御で過電流を抑制していない場合、インバータは仮想同期発電機の駆動を模擬するための電流指令値や電圧指令値に一致するように制御を行っており、このときの出力有効電力は、仮想同期発電機を模擬した結果が反映された値になる。仮想同期発電機の出力周波数は出力有効電力の要素を含む動揺方程式から求められ、仮想同期発電機と他の発電装置との位相差に応じた同期化力が働くことで、出力周波数は安定方向に動作する。
【0009】
一方、過電流を抑制している場合、インバータは前述のような過電流を抑制するための制御を優先するために仮想同期発電機の挙動を模擬しなくなり、出力有効電力が仮想同期発電機を模擬した結果を反映しない。よって、仮想同期発電機の出力周波数に同期化力が働かず、仮想同期発電機としての動作が不安定になる場合がある。具体的には、系統事故からの復帰時や過負荷による出力電流抑制時に、出力周波数の応答が変化することで仮想同期発電機の動作が不安定となり、場合によっては脱調を引き起こす点が問題となる。
【0010】
以上示したようなことから、電圧制御型の仮想同期発電機制御を行う系統連系電力変換装置において、過電流の抑制動作中に仮想同期発電機の同期化力を維持し脱調を抑制することが課題となる。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社東光高岳
開閉装置
19日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
20日前
株式会社デンソー
モータ
6日前
富士電機株式会社
電源装置
13日前
日産自動車株式会社
ロータ
20日前
住友ベークライト株式会社
ロータ
13日前
スワン電器株式会社
電源装置
13日前
住友電装株式会社
電気接続箱
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
26日前
富士電機株式会社
電力変換装置
20日前
富士電機株式会社
電力変換装置
13日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
13日前
東洋電装株式会社
駆動制御装置
13日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
5日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
13日前
株式会社ミツバ
電動モータ
20日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
14日前
東芝ライテック株式会社
電源装置
2日前
株式会社日立製作所
回転電機
14日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
5日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
5日前
愛知電機株式会社
電動シュレッダとその駆動方法
6日前
キヤノン株式会社
受電装置および送電装置
6日前
日新電機株式会社
ガス絶縁開閉装置
2日前
株式会社デンソー
電力変換装置
6日前
ニチコン株式会社
スイッチングレギュレータ
19日前
木谷電器株式会社
監視システム及び監視方法
5日前
株式会社アイシン
車載充電装置
13日前
株式会社アイシン
車載充電装置
5日前
株式会社アイシン
車載充電装置
13日前
株式会社アイシン
車載充電装置
5日前
株式会社浅羽製作所
管路内ケーブル剥離工具
20日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
5日前
株式会社シマノ
発電装置
5日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
5日前
株式会社 東京ウエルズ
駆動装置
20日前
続きを見る
他の特許を見る